ヤマハ発動機(株)の米国子会社であるヤマハ・モーター・マニュファクチャリング・
コーポレーション・オブ・アメリカ(略称:YMMC、社長:吉田惠介、所在地:ジョージア州ニューナン市)は、米国での生産能力強化のために、11月16日(現地時間)、
新建屋建設の竣工式を同社敷地内において行ないました。
この式典には、マック・コリンズ下院議員、キース・ブラディ ニューナン市長、レイ・シュランバー郡長官、ヤマハ発動機より小椋宏典専務、加藤正平米州本部長はじめ地元政府関係者、取引先、建設関係者など約200人が出席し、建設工事の安全を期して鍬入れが行われました。
なお、YMMCでは、現在、ゴルフカー、ATV(四輪バギー車)、ウォータービークル(水上スクーター)の製造を行なっています。
今回の生産能力強化は、同社敷地内の土地を新たに造成し、約20,900m2の新工場および関連施設を建設するものであり、総工費は3,600万米ドル(約39億円)、建設工事は同じジョージア州のアトランタ市に本社を置くカタマウント社が行ないます。
なお、新工場はATVとゴルフカーの汎用工場として増設し、操業開始は、2001年末に完成引き渡しを受けた後、生産設備の据付け等を行ない2002年6月を予定しています。また、新工場増設と同時に、全米約140社の外注メーカーからの製造用部品の集荷と生産ラインへの供給を迅速かつ機能的に行なうために、「物流センター」(約13,900m2)を同社隣接地に建設する計画であり、物流効率、生産効率の大幅な向上を目指します。
なお、YMMCは1988年にゴルフカーの生産を開始して以来、1989年にウォータービークル、1998年にATV生産開始と、米国を主な市場とする製品の生産を順次拡大してきました。近年は、特に米国経済の好調を背景にレクリエーションやユーティリティー用途にATVの需要が急速に伸びてきており、今回の新工場増設により、YMMCでのATV生産能力を、現在の約6万台から、2003年までには約10万台に引き上げる計画です。
なお、米国での生産能力強化は、当社が現在進めている中期経営計画の一環であり、基幹事業の一つであるATV事業を生産面で強化し、市場変化に迅速に対応するとともに、為替変動に左右されない強い企業体質作りを目指すものです。
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