ヤマハ発動機株式会社および当社の欧州での現地法人、ヤマハモーターヨーロッパN.V.では、9月13日(水)から17日(日)までミュンヘンで開催される『インターモトミュンヘン2000』(第2回国際オートバイ・スクーター専門見本市)において、欧州向けニューモデル、ヤマハスポーツ「FJR1300」、「FZS1000」(フェーザー)および2001年モデルの「YZF-R6」を発表・展示しています。
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名称 |
ヤマハ スポーツ「FJR1300」「FZS1000」「YZF-R6」 |
販売計画 |
FJR1300=8,000台、FZS1000=11,000台、YZF-R6=14,000台(欧州、年間) |
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市場概況とモデルの狙い |
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欧州二輪市場では、排気量1リッタークラスの「スポーツツーリング」系モデルが年間約7万台前後で堅調に推移しています。このクラスのニーズは、1)スポーツ性、2)経済性、3)ツアラー機能などのバランスに集約されると言われ、各社から多彩
なモデルが投入されてきました。
新登場の「FJR1300」は、ツアラー機能、特に2名乗車でのストレスの無い快適性と高い走破性の具現化を狙いに開発したモデルです。既存の“大型ツアラー”が車体重量
約300kg(乾燥重量)であるのに対し、237kg(乾燥重量)という軽量車体で軽快な走行性を実現しました。また『EU1』排ガス規制を大幅にクリアーしています。欧州モーターサイクル文化の特徴であるタンデムでの長期間のツーリングを快適に楽しめる装備が特徴です。
一方、「FZS1000」は、高性能なスポーツ機能を秘めながらも、日常ユースなどマルチユースに対応できる“新1000ccスポーツ”を提唱するモデルです。《The
Ultimate Strong FAZER》を開発キーワードに、“使い勝手の良さと週末のファンライドを両立させる高性能スポーツ”を具現化しました。143PSの高出力エンジン、クラス最軽量
208kgボディ(乾燥重量)、優れた実用機能などを調和させています。
また、欧州ミドルクラス(600cc)のスーパースポーツ分野で、'98年のデビュー以来人気の「YZF-R6」については、細部の熟成および外観デザインの一部変更により、特徴であるレーシーイメージを一層強調して商品性を高めました。 |
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主な特徴 |
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ヤマハ スポーツ「FJR1300」タンデムでの高次元な走行性&居住性を具現化 |
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全面新設計の水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ4気筒・1298cm3、メッキシリンダー、2軸バランサー装備のエンジンを採用しました。電子燃料噴射装置(Electronic
Fuel Injection)、三元触媒およびエアインダクションシステムの採用で『EU1』排出ガス規制値に対して約8割減としつつ、最大出力143.4PS/8500r/min、最大トルク13.7kgf・m/7000r/minを絞り出します。
フレームは剛性バランスに優れたアルミ鋳造フレームを採用しました。48mm径フロントフォーク、アルミ鋳造リヤアーム、リモコン式アジャスタブルサス、シャフトドライブ、電動式アジャスタブルスクリーンの車体構成が、トルキーエンジンとの相乗効果
で高速走行からワインディング路まで、移り変わる走行環境にフレキシブルに対応します。このほか25リットル燃料タンク、大型リフレクター採用2灯式ヘッドライト、樹脂製グラブバー、前後それぞれウレタン硬度の最適化を図った2分割シートなど、随所に“欧州縦断ロングタンデム”を快適に楽しむための、充実装備を織り込みました。 |
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ヤマハスポーツ「FZS1000(FAZER)」 |
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“使い勝手の良さと週末のファンライドを両立させる高性能スポーツ”として開発しました。
エンジンには、1000ccスーパースポーツの新基準を提唱して'97年秋登場以来、世界のファンから注目の続くヤマハ「YZF-R1」エンジンをベースに、キャラクターを一新させたユニットを搭載しました。クランク慣性マスの10%アップ、BSR37mmキャブレター採用などのほか、細部の熟成で特性を一新。さらに軽量
小径クラッチの採用、2次減速比の変更のほか、素材感を醸し出すバフベーキングエキパイ、フラットなトルクを引き出す“EXUP”(エグザップ)、軽量
4-1マフラーを配しました。
フレームにはワイドタイプ・高剛性ダブルクレードルフレームを採用しました。エンジン重心位 置も低めに設定し、随所の軽量設計(クラス最軽量)との相乗効果で安定性をもちつつ軽快感あふれる走行性を実現しました。さらに、高速巡航時でもプロテクション効果
が得られるハーフカウルと、燃料タンクおよびテール周りのシャープな造形が、スポーティで魅力的なスタイルを実現させました。またワインディングから長距離、タンデムなど多彩
な環境に対応できる自由度の高いアップライトな乗車ポジションを設定。そのほか、メインスタンド、ハザードランプなどの実用機能も充実させています。 |
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ヤマハ スポーツ「YZF-R6」性能向上、リアビュー変更でレーシーイメージ強調 |
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'98年のインターモトでセンセーショナルなデビューを飾って2年、ミドルクラスのスーパースポーツ新基準を提唱して人気の「YZF-R6」。'01年モデルは、従来の高いスポーツ性能を継承・熟成させ、同時に外観デザインの一部変更を行い、持前のレーシーイメージを強調しました。
まず性能関連では、1)軽量イグナイター採用、2)小型軽量バッテリー採用、3)軽量 フロントフォーク採用、4)ミッション/カムシフト仕様最適化によるシフトフィーリング向上、5)ピストン&コンロッドの仕様変更によるオイル消費量
低減およびスロットルレスポンスの向上、6)タイヤパターンの見直しによるハンドリングの軽快性向上などを図りました。
外装関連では、テールライトにモーターサイクル初の「LEDランプ」を採用して精悍なリアビューを演出しました。フェンダーレスをイメージさせる新ナンバープレート、リヤカウルの下側(タイヤ側)の全面
塗装仕上げなどにより、躍動感と軽快感を両立させたリアビューを表現しました。さらに、新たにUロックスペースを設定して利便性を高めました。 |
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2001年欧州向けモデル ヤマハ「FJR1300」主要諸元 |
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型式 |
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全長×全幅×全高 |
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シート高 |
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軸間距離 |
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最低地上高 |
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乾燥重量/装備重量 |
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原動機種類 |
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気筒数配列 |
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総排気量 |
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内径×行程 |
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圧縮比 |
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最高出力 |
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最大トルク |
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始動方式 |
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潤滑方式 |
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エンジンオイル容量 |
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燃料タンク容量 |
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キャブレター型式 |
電子燃料噴射式(Electronic Fuel
Injection)
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点火方式 |
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バッテリー容量 |
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1次減速比/2次減速比 |
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クラッチ形式 |
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変速機形式 |
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変速比 |
1速2.529 2速1.773 3速1.348
4速1.077 5速0.929
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フレーム形式 |
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キャスター/トレール |
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タイヤサイズ(前/後) |
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ブレーキ形式(前/後) |
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懸架方式(前/後) |
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ヘッドライト |
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ヤマハ「FJR1300」フィーチャーマップ |
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2001年欧州向けモデル ヤマハ「FZS1000」主要諸元 |
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型式 |
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全長×全幅×全高 |
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シート高 |
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軸間距離 |
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最低地上高 |
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乾燥重量/装備重量 |
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原動機種類 |
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気筒数配列 |
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総排気量 |
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内径×行程 |
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圧縮比 |
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最高出力 |
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最大トルク |
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始動方式 |
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潤滑方式 |
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エンジンオイル容量 |
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燃料タンク容量 |
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キャブレター型式 |
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点火方式 |
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バッテリー容量 |
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1次減速比/2次減速比 |
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クラッチ形式 |
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変速機形式 |
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変速比 |
1速2.500 2速1.842 3速1.500
4速1.333 5速1.200 6速1.115
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フレーム形式 |
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キャスター/トレール |
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タイヤサイズ(前/後) |
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ブレーキ形式(前/後) |
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懸架方式(前/後) |
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ヘッドライト |
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ヤマハ「FZS1000」フィーチャーマップ |
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2001年欧州向けモデル ヤマハ「YZF-R6」主要諸元 |
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型式 |
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全長×全幅×全高 |
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シート高 |
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軸間距離 |
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最低地上高 |
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乾燥重量/装備重量 |
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原動機種類 |
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気筒数配列 |
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総排気量 |
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内径×行程 |
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圧縮比 |
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最高出力 |
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最大トルク |
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始動方式 |
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潤滑方式 |
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エンジンオイル容量 |
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燃料タンク容量 |
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キャブレター型式 |
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点火方式 |
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バッテリー容量 |
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1次減速比/2次減速比 |
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クラッチ形式 |
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変速機形式 |
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変速比 |
1速2.846 2速1.947 3速1.556
4速1.333 5速1.190 6速1.083
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フレーム形式 |
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キャスター/トレール |
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タイヤサイズ(前/後) |
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ブレーキ形式(前/後) |
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懸架方式(前/後) |
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ヘッドライト |
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ヤマハ「YZF-R6」主な変更点フィーチャーマップ |
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