ヤマハ発動機株式会社は、競技専用モデルの4ストロークモトクロッサー「YZ426F」について、細部の熟成を図った2001年モデルを設定し、10月20日より発売します。
2001年モデル「YZ426F」は、現行モデルの優れた特徴を継承しつつ細部の熟成を図り、4ストロークモトクロッサーとしてのポテンシャルを一層向上させたモデルとなっています。主な変更点は、1)チタンバルブ採用等による全域でのレスポンス向上、2)フロントブレーキの性能向上、3)軽量化、などとなっています。
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『ヤマハモトクロッサー「YZ426F」』 |
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名称 |
YZ426F |
発売日 |
2000年10月20日 |
カラーリング |
■ディープパープリッシュブルーソリッド
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販売計画 |
200台(年間、国内) |
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開発の狙い |
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'98年デビューの4ストロークモトクロッサー「YZ400F」は、従来2ストローク主体だったモトクロスシーンに新風を巻き起こし、世界選手権モトクロスやAMAスーパークロスをはじめ、各国の競技を活性化させ、興味を盛り上げました。またエンスージャストの期待に応える優れた戦闘力が、新規ユーザーを増やし、モトクロスワールドの新世代を築きました。
そして、2000年には排気量を426ccへとアップした「YZ426F」へ進化、全日本選手権でもレギュレーション変更に伴い国際A級250ccクラスへの出走が可能となり、「2ストVS4スト」という国内での新しいレースの見どころに、ファンの注目が集まっています。
2001年モデルの「YZ426F」は、現行モデルの特徴を継承しながら、細部の熟成を図り、4ストロークモトクロッサーとしてのポテンシャルを一層向上させたモデルです。1)チタンバルブ採用等による全域でのレスポンス向上、2)フロントブレーキの性能向上、3)軽量
化、などが主な変更点です。 |
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主な変更点 |
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チタンバルブの採用 |
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吸排気バルブの材質を従来のスチール製からチタン製に変更しました。5本合計で95gのバルブ重量は63gへ低減。(40%減)これでバルブスプリングレイトの低減(吸気側16%、排気側18%)が可能となり、双方の効果でレスポンス向上とロス馬力低減を実現。また、クランクシャフト形状の最適化を図るとともに、組立て方式を変更し、フリクション低減によるレスポンス向上を実現しました。 |
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キャブレターのセッティング変更 |
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上記変更との最適化を図るため、キャブセッティング変更、加速ポンプ特性の変更を行い、性能向上を実現しました。スロットル全域において良好なレスポンスを実現しています。 |
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クラッチ関連の信頼性、操作性向上 |
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シフトカムはキャストホール拡張を行い軽量化を図りました。またクラッチハウジングの材質変更、スプリングレイト変更、サイドプレート材質変更および2速ギア比の見直しと2~4速ギアにおける信頼性向上、パワーフィーリング向上を図りました。加えてシフトレバーについても、一体式(現行は圧入ピンタイプ)として、信頼性向上を図っています。 |
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フローティングディスク装備のフロントブレーキ |
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フロントブレーキには、大径のフローティングディスクおよびニュータイプのマスターシリンダー、レバーを採用し、強力なストッピングパワーと操作フィーリング向上の両立を図りました。また、ブレーキパッドには、ニュータイプを採用して優れたコントロール性を実現しました。(01年YZ250と同タイプ) |
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リアサスペンションの性能アップ |
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リアサスペンションは、ローエンドベアリングをニードルベアリングとして作動性向上を図るとともに、スプリングガイドをアルミ製として軽量
化を図りました。またニューバンプラバーを採用し、ジャンプ着地時などでの優れたボトム特性を実現しました。(01年YZ250と同タイプ) |
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その他の変更 |
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1)エキパイのアングル変更、2)エキパイのパイプ厚変更(1→0.8mm)、3)サイレンサーキャップの追加(FIMレギュレーション適合)4)ドライブチェーン変更、5)軽量
アルミリヤアーム採用、などを行いました。 |
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2001年モデル ヤマハモトクロッサー『YZ426F』仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
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2171
mm×827 mm×1303mm
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シート高
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998
mm
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軸間距離
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1490
mm |
最低地上高
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373
mm
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乾燥重量
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105.0kg
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原動機種類
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水冷4サイクル・DOHC 5バルブ
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気筒数配列
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単気筒
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総排気量
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426
cm3
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内径×行程
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95.0mm×60.0mm
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圧縮比
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12.5:1
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最高出力
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42.7kW(58.0PS)/9000rpm
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最大トルク
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49.0N・m(5.0kgf・m)/7000rpm
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始動方式
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キック
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潤滑方式
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ドライサンプ
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エンジンオイル容量
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1.7リットル
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燃料タンク容量
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8リットル
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キャブレター型式
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FCR39×1
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点火方式
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CDI式
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1次減速比/2次減速比
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2.952/3.500
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クラッチ形式
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湿式多板コイルスプリング
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変速機形式
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常時噛合式前進5段リターン
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変速比
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1速/1.846 2速/1.533
3速/1.278
4速/1.091 5速/0.952
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フレーム形式
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鋼管セミダブルクレードル
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キャスター/トレール
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27度48分/123mm
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タイヤサイズ
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(前/後)
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80/100-21/110/90-19
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ブレーキ形式
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(前/後)
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油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
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懸架方式
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(前/後)
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テレスコピック/スイングアーム
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ヤマハモトクロッサー「YZ426F」フィーチャーマップ |
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メーカー希望小売価格 |
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ヤマハモトクロッサー「YZ426F」
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654,000円(消費税を除く) |
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