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9月1日から予約受付 ヤマハ 4ストロークモトクロッサー 「YZ250F」発売 チタン製5バルブなど先進の4スト技術を投入

2000年08月25日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、500ccモトクロス世界選手権で活躍するファクトリーマシン「YZ426F」の技術に基いて開発した4ストローク250cc5バルブエンジン搭載のモトクロッサー「YZ250F」を、11月20日より発売します。予約は9月1日から11月末日まで全国の販売店での受け付となります。

 「YZ250F」は、99年の500ccモトクロス世界選手権でチャンピオンマシンとなったファクトリーマシン「YZ426F」の技術を基に、“クラス最速の4スト・モトクロッサー”を主眼に開発したモデルです。チタン製5バルブ採用の超小型エンジン搭載などで、2スト・250ccモトクロッサーより軽量で、同等かつそれ以上の優れた戦闘力が特徴となっています。

 なお、4ストローク250ccマシンは、AMA/MFJレギュレーションでは「125ccクラス」に参戦可能、現行FIMレギュレーションでは、「250ccクラス」への出場となりますが、いずれも2スト・4スト混走による競技の活性化が期待されています。


YZF250F

『ヤマハモトクロッサー「YZ250F」』

名称

YZ250F

カラーリング

■ディープパープリッシュブルーソリッドE

発売日

2000年11月20日

予約期間

9月1日~11月30日

販売計画

250台(年間、国内)



開発の狙い

 このほど新発売の4ストロークモトクロッサー「YZ250F」は、“クラス最速の4スト・モトクロッサー”を主眼に開発を進めてきたモデルです。' 99年、500ccモトクロス世界選手権でチャンピオンマシンに輝いたファクトリーマシン「YZ426F」の技術ノウハウに基いて開発し、製品化しました。

 '98年からヤマハが投入した4ストロークモトクロッサー「YZ400F」(および「YZ426F」)は、それまで2ストローク中心であったモトクロス競技の世界に新風を送り込みました。優れたトラクションが特徴の軽量4ストロークモデルは、特にエンスージャストから支持を得て、次世代のモトクロッサーとしてファンから注目されました。

 加えてヤマハでは、オフ入門用のファンライディングモデルとして「TT-R125LW」、「TT-R90」などを2000年から市場投入しました。従来からの2ストローク「YZ」系およびキッズ向け「PW」系と合わせ、オフ競技およびファンライディングモデルとして「2&4」(2ストロークと4ストローク)のラインナップを充実させて来ました。このほど発表の「YZ250F」の登場で、上記の「2&4」ラインナップが一層充実することになります。



主な特徴

新開発の超軽量・小型高性能エンジン

当社モデル比(2スト・モトクロッサー比較)でも軽量 となる超軽量小型エンジンを新開発して搭載しました。77mm×53.6mmのボア×ストローク、12.5:1の高圧縮比から優れた特性を引き出しています。吸気3本、排気2本の5バルブは、チタン製を採用しスプリング荷重の約30%低減を図り、優れたレスポンスを達成しました。冷却性に優れるメッキシリンダー、軽量 で高強度なアルミ鍛造ピストン、軽量マグネシウムヘッドカバー、小慣性の交流ジェネレーター等の採用で優れた性能を達成しています。これにTPS(スロットルポジションセンサー)一体の「ニューFCR37」キャブレターを採用して高レスポンスと高い戦闘力を実現しました。また、1軸バランサーを採用して振動低減を図っています。


高速安定性に優れたセミダブルクレードルフレーム

 高張力鋼管採用の軽量 セミダブルクレードルフレームを新開発して採用しました。「YZ426F」同様、ダウンチューブ内部をオイルタンクに活用する“タンクインフレーム”構造で、ドライサンプエンジンとの相乗効果 が382mmの最低地上高('01年「YZ426F」比較で9mm拡大)を達成し、あわせて優れた操縦安定性を引き出しました。なお、ホイールベースは、'01年「YZ426F」比較で15mmショートとなる475mmに設定してバランスのよいハンドリングを実現しています。


'01年モデル「YZ426F」同様の足回りを採用

リアサスペンションは、新作ニードルベアリング、軽量 アルミ製スプリングガイド採用等で性能アップを図った'01年モデルの「YZ426F」と同パーツを投入しました。特にジャンプからの着地時などで優れたボトム性能を発揮します。また、'01年「YZ426F」同型の軽量 アルミ製リアアームを採用し優れた追従性を引き出しています。


大径ディスクをフローティング装備のFブレーキ

 フロントブレーキには、'01年「YZ426F」同タイプの大径ディスクブレーキを採用しました。これをフローティング構造として、強力なストッピングパワーと優れた操作フィーリングを実現しています。


その他、'01年「YZ426F」と同仕様のフィーチャー

 クラッチレバー、ニュータイプフロントマスターシリンダー、軽量 チェーン、ツートンカラーシートなど、'01年モデルの「YZ426F」と同一パーツを投入しました。なお、タイヤサイズはフロントに「YZ426F」と同サイズの80/100-21、リアに「YZ125」と同サイズの100/90-19を採用して優れた車体バランスを達成しています。



2001年モデル ヤマハモトクロッサー『YZ250F』仕様諸元


全長×全幅×全高

2165 mm×827 mm×1303mm

シート高

998 mm

軸間距離

1475 mm

最低地上高

382 mm

乾燥重量

96.5kg

原動機種類

水冷4サイクル・DOHC 5バルブ

気筒数配列

単気筒

総排気量

249 cm3

内径×行程

77mm×53.6mm

圧縮比

12.5:1

最高出力

30.5kW(10,500rpm)
(41.5PS/10,500rpm)

最大トルク

28.4N・m(8,500rpm)
(2.9kgf・m/8,500rpm)

始動方式

キック

潤滑方式

ドライサンプ

エンジンオイル容量

1.7リットル

燃料タンク容量

8リットル

キャブレター型式

FCR37×1

点火方式

CDI式

1次減速比/2次減速比

3.353/3.692

クラッチ形式

湿式多板コイルスプリング

変速機形式

常時噛合式前進5段リターン

変速比

1速/2.143 2速/1.750 3速/1.450
4速/1.227 5速/1.042

フレーム形式

セミダブルクレードル

キャスター/トレール

27.1度/117mm

タイヤサイズ

(前/後)

80/100-21-51M/100/90-19-57M

ブレーキ形式

(前/後)

油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク

懸架方式

(前/後)

テレスコピック/スイングアーム



ヤマハモトクロッサー「YZ250F」フィーチャーマップ




メーカー希望小売価格

ヤマハモトクロッサー「YZ250F」

549,000円(消費税を除く)


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