装備充実でラインナップ一新（価格据え置き）　本格業務用モデル「YT-1290EXR」もラインナップに追加　ヤマハ除雪機「スノーメイト」シリーズ2001年モデルを発売

　ヤマハ発動機株式会社は、優れた操作性と粘り強いパワーで定評の家庭用／業務用除雪機、ヤマハ「スノーメイト」シリーズの5機種について装備充実を図った2001年モデルを設定し､ 9月1日より発売します。価格は現行モデルに据え置きです。
　また、高性能業務用モデルの「YT-1290EXR」(12馬力)を新たにラインナップに加え同日より発売します。予約活動は8月1日より、全国の販売店を通じて行います。

　なお、充実した装備と扱い易さで定番人気モデルとなっている「YT-970ES」及び「YT-970ED」2機種は、仕様変更せず継続販売します。これでラインナップは全8種となりました。（6馬力＝2種、10馬力＝4種、12馬力＝2種）

ヤマハスノーメイト「YT-660ED」（2001年モデル）

　小型除雪機は現在、国内で6馬力からオーバー12馬力クラスまで、各社から多彩なモデルが投入され、年間需要は約2万5千台で推移しています。主力は９～10馬力のモデルで、家庭用からリゾート整備、建設現場、駐車場整備など業務用まで幅広い用途があります。ヤマハのシェアは約25％で第2位となっています。
　この中でヤマハ「スノーメイト」シリーズの販売は、10馬力モデルを中心に微増傾向（2000年実績は対前年比106％）にあります。1）投雪の方向が選べる、2）オーガの高さ調整が容易、3）石や木片を噛み込んでも安心、4）路面の氷も砕きやすい、などの基本機能が支持を得ているためです。特に「YT-970ED」は、2000年モデルで装備充実を施し、出力、操作性、投雪性、氷の破砕性から整備性まで総合バランスの良さが評価され人気が高くなっています。
　2001年シリーズの企画にあたっては、この「YT-970ED」に採用して定評の各フィーチャーを、他のモデルにも投入してラインナップの充実を図りました。
　さらに、高性能な業務モデルとして“オーガローリング”をヤマハで初採用した「YT-1290EXR」を追加設定し、業務需要に対応しました。

　家庭用モデルとして人気の高い6馬力モデル「YT-660ES」の後継モデルとして「YT-660ED」を設定しました。投雪方向を調整できる“2段ロングシュート”、雪の状態に合わせてオーガ部の高さを調節できる”フリーロック式チルト機構”を新たに採用して扱い易さを向上させました。

　家庭用低価格モデルとして人気の6馬力の「YT-660E」に、新たに「雪かきジョーズ」と呼ぶヤマハ独自のギザギザ刃採用スクレーパを装備しました。路面の氷に対し優れた破砕性を実現しました。これでヤマハ除雪機全モデルが「雪かきジョーズ」採用となりました。
　また、ワンタッチで燃料抜きができる新燃料コックを採用し、利便性を向上させました。

　10馬力モデル「YT-1080ED」「YT-1080EX」、および12馬力モデル「YT-1290EX」に、新たに“シャーボルトガード”を装備して信頼性の向上を図りました。
　この“シャーボルトガード”は、2000年モデルの「YT-660ES／YT-970ED(ES)」に、除雪機としては初めて採用して好評を得ている機構で、除雪中オーガ部が石や木片を噛みこんだ場合、オーガ部分の衝撃を緩和してシャーボルトの交換回数を大幅に低減する設計となっています。これで、「YT-660E」を除く全7モデルが“シャーボルトガード”採用となりました。

　2001年モデルとして新登場する「YT-1290EXR」は、12馬力業務用モデルとして定評の「YT-1290EX」をベースに、新たにヤマハ初の “オーガローリング”装備を追加してフル装備化した高性能モデルです。
　油圧シリンダーの動きでオーガ部の左右傾斜角を随時調整できます。運転中除雪機本体が左右に傾いても、除雪面を水平に保つことが可能となり、2度目、3度目と継続作業時の効率化が図れます。