ヤマハ発動機株式会社は、グランプリロードレースで活躍するヤマハファクトリーマシンYZR250の技術をフィードバックして開発した市販ロードレーサー「TZ250」について、細部の熟成を図った2001年モデルを設定し、11月10日より発売します。
現行2000年モデルで新型エンジンを搭載しましたが、2001年モデルでは従来の優れた特徴を継承しながら、主に加速性能、オーバレブの向上をテーマに細部に最新技術を折り込み、戦闘力の一層の向上を図りました。
なお、「TZ125」については、現行2000年モデルを継続販売いたします 。
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2001年モデル
ヤマハロードレーサー「TZ250」 |
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名称 |
ヤマハ「TZ250」 |
発売日 |
2000年11月10日 |
予約期間 |
2000年8月1日~9月30日(TZ125もあわせて受注) |
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主な変更点 |
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キャブレター熟成、ソレノイドのデューティ制御設定などによる性能向上 |
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TMXχ38mmキャブレターは、内部のメインノズル径変更および内部構造の変更を行ない、混合気の霧化最適化を達成。加速性能の向上、アクセルに対するリニアリティを向上しました。さらに、CDIユニットには、新たにキャブレターソレノイドのデューティ制御を設定するとともに、点火時期の最適化を図り、セッティングの容易化を実現するとともにオーバーレブ特性の向上を図っています。 |
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クランクケース変更 |
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クランクケースは、上記キャブレターセッティング変更等との連動で最適化を行ない、特にオーバーレブ特性に優れた形状を実現しました。またクランクアッセンブリも、各部仕様の最適化を行ない信頼性アップを図りました。 |
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フロントサスペンションの圧側ダンピング特性変更 |
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フロントサスペンションは、ブレーキング時の挙動安定化を目的に熟成を図りました。ストロークを3mm伸ばすとともに圧側減衰力特性を変更し、より許容度を拡大しています。 |
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その他の仕様変更 |
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この他、(1)レバータッチおよび操作性アップを図るフロントブレーキのマスターシリンダー仕様変更(2)リアホイールのクラッチハブ廻りのダンパー取付け部の仕様変更による信頼性向上(3)デジタルメーター(水温計)の応答性向上、などを行いました
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2001年モデル ヤマハロードレーサー『TZ250』主要諸元 |
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全長×全幅×全高
ホイールトラベル(前/後)
シート高
軸間距離
最低地上高
半乾燥重量 |
1955mm×650mm×1083mm
113mm/118mm
788mm
1342mm
112mm
102kg |
原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比
最高出力
最大トルク
始動方式
潤滑方式
燃料タンク容量
キャブレター型式
点火方式 |
水冷2サイクルクランク室リードバルブ
V型2気筒
249cm3
54.0mm×54.5mm
7.2 ~7.7:1
68kW(92PS)/12250r/min
53N・m(5.4kgf・m)/11750r/min
押しがけ
混合給油
23.0リットル
TMXχ38×2
CDI式 |
1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比
フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ(前/後)
ブレーキディスク有効径(前/後)
緩衝装置(前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後) |
2.524/2.571
乾式多板コイルスプリング
常時噛合式前進6段リターン
1速/1.889 2速/1.476 3速/1.261
4速/1.080 5速/0.963 6速/0.909
ダイヤモンド
22度/82mm
3.10/4.80R17/165/55R17
298mm/185mm
オイルダンパー、エア併用コイルスプリング/
ガス封入オイルダンパー、コイルスプリング
油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク
テレスコピック/スイングアーム |
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メーカー希望小売価格 |
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ヤマハロードレーサー「TZ250」
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1,850,000円(消費税別) |
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