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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

自動変速システムがスムーズな走りを実現 ヤマハ『パスロイヤル ラクマチック』新発売

1999年10月30日発表

 ヤマハ発動機㈱は、I.F.E.S.準拠の電動ハイブリッド自転車「パスロイヤル」について、3段自動変速システムを新たに標準装備した「パスロイヤル ラクマチック」を設定し、2000年1月18日より新発売します。
 「パスロイヤル ラクマチック」に新採用のこのシステムは、走行中の速度をセンサーで検知して、たえず最適なギアを自動的に選択するもので、電動ハイブリッド自転車への採用は世界で初めてとなります。
 これまで、電動ハイブリッド自転車の変速機構は、「ギアの変更が不安」「煩わしい」といった理由で、変速システムを使わないユーザーも多く、より利便性を求める声が聞かれており、本システムはこうした市場ニーズに応えて開発したものです。


ヤマハ「パスロイヤル ラクマチック」

名称

ヤマハ『パスロイヤル ラクマチック』

発売日

2000年1月18日

販売計画

80,000台(「パスロイヤル」シリーズ合計、年間)



新製品の概要

 新発売の「パスロイヤル ラクマチック」は、'99年10月末に発売された「パスロイヤル」シリーズに自動変速システム(3段)を装備し、さらに乗りやすさを追求したモデルです。
 これまでのパスシリーズでは、変速は手元レバーによるマニュアル操作で行っていましたが、「パスロイヤル ラクマチック」では変速をオートマチックで行えるため、スタートは軽く、巡行中はゆっくりペダリングでき、より楽でスマートな走行が可能となります。
 本製品においても、I.F.E.S.(=Intelligent & Flexible Energy System)準拠のインテリジェントバッテリーおよび自動リフレッシュ機能付新型充電器を採用しており、優れた基本スペックを備えています。また、車両やバッテリーボックスの盗難抑止機能やI.F.E.S.故障時の自己診断機能を備えているなど、細部に渡って利便性を向上させています。



新製品の特徴

スムーズな走行を実現する「自動変速システム」


概要

 発進時は、常に低速ギヤ(軽)で軽快に発進できる。発進後は速度センサーが速度を検知して自動変速ユニットで制御し、いつでも最適なギアに自動的に変速します。そのため面倒な変速操作が不要で滑らかな走行が可能になりました。
 また、変速モードを「標準モード」「平坦路モード」「坂道モード」の3種類から選択して設定することができ、走行条件に応じた快適な走行が楽しめます。


モードの選び方

● 標準モード;坂の少ない場所や中距離の走行に適します。
● 平坦路モード;坂の少ない場所や長距離の走行に適します。
● 坂道モード;坂の多い場所や軽く走りたいときに適します。


変速タイミングの目安

モ ー ド

ギ ヤ 位 置

低速ギア

中速ギア

高速ギア

標準モード

約0~9km/h

約9~15km/h

約15km/h以上

平坦路モード

約0~7km/h

約7~11km/h

約11km/h以上

坂道モード

約0~10km/h

約10~24km/h

約24km/h以上



パスロイヤルシリーズの特徴

パワフルで静かな走行を実現する「新型ドライブユニット」

 一段減速ギア機構と、低回転・高トルクのブラシレスDCモーターを採用したドライブユニットを搭載。ブラシ音が全くなく、ギア音も抑えた高い静粛性を実現しています。さらに小型モータードライブコントローラーを採用することにより、ドライブユニットの小型軽量化(4.8kg/従来比12%軽量化)を達成しています。


「I.F.E.S」準拠の「新開発インテリジェントバッテリー」と「自動リフレッシュ機能付標準充電器」

 ヤマハ発動機が開発した画期的なバッテリーマネージメントシステム「I.F.E.S.」に準拠した「インテリジェントバッテリー」と「充電器」を採用し、バッテリー管理、充電操作などにおいてさまざまなメリットを具現化しています。
 バッテリー残量は、バッテリーボックス(7灯)とメインスイッチ(3灯)の2カ所で表示され、詳細にバッテリー残量を把握できるようになっています。また、バッテリーの自己診断機能によりバッテリー残量、リフレッシュ時期、劣化状況、絶対容量(能力)、総充電回数、故障の箇所といったバッテリーの状況を正確に把握することができます。特に、コンセントにコードを接続するだけで自動的にメモリー効果*1を検知してリフレッシュを実行する「自動リフレッシュ機能」があり、ユーザーが判断して行っていたリフレッシュ操作が全面自動化されています。
 さらに、充電及び使用時におけるニカドバッテリーとニッケル水素バッテリーの互換性、標準充電器と急速充電器の互換性も備えて多様なユーザーリクエストに対応。また、充電時間も2.5時間と短時間で利便性をさらに向上させています。
*1メモリー効果:バッテリーを使いきらない状態で充電・放電を繰り返した場合に、バッテリー残量が見かけ上、低下する現象。


盗難抑止機能を高める「1キー3ロック」システム

 ひとつのキーでリアサークル錠、バッテリーロック、前輪ロックを施錠できる「1キー3ロック」システムを装備、車両やバッテリーボックスの盗難抑止に配慮しました。


故障時の自己診断機能の利便性向上

 「インテリジェントバッテリー」の状態や充電状況を自己診断できる"自己診断機能"を採用しています。(1)異常項目の表示(最多3項目までを記憶)、(2)バッテリーの状態の表示(残量や充電回数を7段階で表示)、(3)充電状況の診断機能表示が可能となっています。


利便性が高く快適な、その他の装備

エコノミーモード」採用でより長距離のアシスト走行を実現
平坦路などアシスト力が比較的小さくて済む際に、バッテリーの使用電流を節約して効率よく走行できる「エコノミーモード」を採用。この「エコノミーモード」を使用すると最大で1.5倍のアシスト航続距離が得られます。なお、「標準モード」と「エコノミーモード」のアシストモードは、走る条件に応じてユーザー自身が自由に選ぶことができます。

見やすく操作性に優れたエコモード付キーレス手元スイッチ&残量ランプ
アシスト走行の入切だけでなく、「標準モード」と「エコノミーモード」の切替ができ、バッテリー残量ランプを一体化したスイッチをハンドルグリップ付近の適切な位置にレイアウトすることで、ハンドルを握ったまま操作ができるとともに、バッテリー残量ランプの視認性を向上させています。

乗り降りしやすい低床U型フレーム、足つき性に配慮した低サドル高
快適に乗り降りでき、安全性を確保しています。

錆に強いステンレスリム、ステンレスハンドル
パーツにステンレスを多用し、メンテナンス性を向上させています。

簡単操作で夜間も安心走行できるパスオートランプ&LEDテールランプ
バッテリー電源を利用し、点灯時にもペダリングが重くならない「自動点灯式PASオートランプ(10W24V)」を標準装備。快適なペダリングができるとともに、スピードの高低に左右されず明るい視界を確保できます。また、赤く点滅する「リア自動点滅式LEDテールランプ」と併せ、夜間走行時の被視認性を向上させています。

その他
「リアキャリア」「かるっこスタンド」などの扱い易さや安全性を高める装備を充実させています。




諸 元 表


 

パスロイヤル ラクマチック 26インチ (24インチ)




全長

1,870 mm (1,780mm)

全幅

540mm

サドル高

750~910mm(740~900mm)

軸間距離

1,175mm (1,130mm)

タイヤサイズ

26×1 3/8 (24×1 3/8)

車両重量

29㎏ (29㎏)




補助速度範囲
(変速機「速」)

比例補助

0km/h以上~15km/h未満

逓減補助

15km/h以上~24km/h未満

一充電
航続距離

標準
モード

ヤマハパターン※

30km (27km)

平坦路

40km (37km)



形式

ブラシレスDC式

定格出力

235W

補助力制御方式

踏力比例制御式


形式

ニカド電池

電圧/容量

1.2V×20/5Ah



形式

スイッチング・レギュレーター式

充電時間

自動リフレッシュ機能付

標準充電器/約2.5時間

駆動方式

チェーン式

制動装置

前)サドル式キャリパーブレーキ
後)内拡ブレーキ

照明装置

バッテリー式前照灯

カラー

シルバーメタリック2(SM2)

※ヤマハパターンで走行した場合
バッテリー新品、常温25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量)56kg、平滑乾燥路面、無風、無点灯状態で変速モードを標準モードの条件で、3 kmの平坦地の途中に勾配2度の上り坂(1 km)と下り坂 (1 km)を含む全長5 kmの標準走行路を設定し、平坦路(速)15 km /h、上り坂(平)10 km /h、下り坂(速) 20 km /hで走行したときのテストデータ。



メーカー希望小売価格

ヤマハ『パスロイヤル ラクマチック』
自動リフレッシュ機能付標準充電器

104,800円(本体価格:バッテリーを含む。税別)
10,000円(税別)

(一部地域を除く。地域希望小売価格の一例:北海道は15,000円高、沖縄は19,000円高)
※価格には保険料、税金(含消費税)は含まれない。


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