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利便性・整備性向上及び排出ガス浄化システム採用 ヤマハ ビジネススクーター 「ギア」発売について

1999年11月09日発表

 ヤマハ発動機(株)は、優れた積載性と扱い易さ、粘り強いエンジン特性で好評の50ccビジネススクーター「ギア」シリーズについて、車体装備及びエンジン関連の仕様変更を行い、'99年12月1日(一部機種は12月15日)より発売します。
 (1)傾斜した路面でも扱い易い新型サイドスタンドの採用(「BA50S」を除く)、(2)大径リアブレーキの採用、(3)分割設計マフラー採用による整備性向上、(4)排出ガス浄化システム※を採用するなどにより、商品性を向上しました。


ヤマハ ビジネススクーター「ギア」(写真は、BA50S)

"排出ガス浄化システム"=平成10年10月以降生産の新型車(原動機付第一種)に適用される二輪車排出ガス規制に対応できるシステム。本モデルは、平成10年排出ガス規制適合/平成10年騒音規制適合となっています。

名称

ヤマハ ビジネススクーター「ギア」

発売日

1999年12月1日(「BA50N」「BA50NH」は12月15日)

カラーリング

ライトグレーソリッド4

販売計画

6,000台(年間、国内)



商品の概要

 ヤマハ「ギア」は、'94年から発売の50ccビジネススクーターです。1)スクーターのようなオートマチック感覚で手軽に乗れること、2)フラットなフットスペースによる乗り降りの容易性、3)荷物積載時での優れた走行安定性、4)「ギア」独自のパーキングスタンドの装備(「BA50S」)による優れた駐車安定性などが支持され、人気を博しています。
 特に、各サービス業の小口配達の増加を背景とした安定した業務需要の中、雇用形態変化による女性新聞配達員増加傾向や、食品配達業での若年アルバイトの活躍といった傾向もあり、業務効率アップが図れると評価が高い。さらに、実際に使用するユーザーからは"スマートに乗れてタフなバイク""荷物を積んでも安定して走る"という声が聞かれています。
 今回の仕様変更では、従来からの優れた基本性能をそのままに、新排出ガス規制適合エンジンを搭載するなどで、商品性を高めました。



主な変更点

ニューサイドスタンドの採用(BA50、BA50N、BA50NH)

 接地部分の面積を拡大したニューサイドスタンドを採用、また取り付け位置の最適化を図りました。これにより、傾斜した路面での駐停車安定性を一層向上させました。


リアブレーキのサイズアップ

 リアブレーキのドラム径をサイズアップ(110mm径→130mm径)して、余裕の制動力を確保しました。


メンテナンス性の向上

 マフラーとエキゾーストパイブを分割設計として整備性向上を図りました。サイドカバーを外すことなく、マフラーの脱着が可能となり、リアホイールやブレーキの整備性も向上させました。


排出ガス浄化システムの採用

 吸入空気の温度変化を検知して吸入空気量を制御する「コンペンセイター」装備のキャブレターを採用、運転時の混合ガスのリーンセッティングを達成して、排出ガス改善を図りました。 
 さらに、マフラー内にヤマハ独自のキャタリストチューブ(商標登録申請中)を採用しました。触媒の表面は、白金(Pt)ロジウム(Rh)の貴金属を担持後、パラジウム(Pd)を追加担持し、ディフューザー部の中を排出ガスが通過すると、炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)が酸化されます。パラジウムは、主に炭化水素(HC)の浄化に効果を発揮。これにより、排出ガス中のCOを1/2以下、HCを1/3以下に低減することが可能となりました。(平成10年排ガス規制適合)



ヤマハ 「ギア(BA50)」主要諸元[ ]内はBA50S【 】内はBA50N/NH


型式/エンジン型式

BB-UA03J/A120E

全長/全幅/全高
シート高
軸間距離
最低地上高
乾燥重量/装備重量

1,850【1,860】mm×650【735】mm×1,035【1,075】mm
720mm
1,270mm
90mm
84[88]【91】kg/94[98]【101】kg

補装平坦路燃費

51.0km/L(30km/h)

原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比

空冷2サイクルピストンリードバルブ
単気筒
49cm3
40.0×39.2
7.1:1

最高出力

5.0PS(6,500r/min)
3.7kW(6,500r/min)

最大トルク

0.57kgf・m(6,000r/min)
5.6N・m(6,000r/min)

始動方式
潤滑方式
オイルタンク容量
燃料タンク容量
キャブレター形式
点火方式
バッテリー容量/型式

セル・キック併用式
分離油滑式
1.4L
9.0L
4KN(Y14P)
C.D.I式
12V、3AH(10H)/GT4L-BS

1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比
フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ (前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後)
ヘッドライト

4.000/3.307
乾式内拡重錘式、コイルスプリング
Vベルト式無段変速
2.778~0.839
バックボーン(パイプ)
26°00′/78mm
90/90-12 44J/110/90-10 51J
機械式リーディングトレーリング/機械式リーディングトレーリング
テレスコピック/ユニットスイング
12V.30W/30W  (キセノン)



メーカー希望小売価格

ギア「BA50」(オールラウンド)
ギア「BA50N」(ニュースギア)
ギア「BA50NH」(ニュースギア)
ギア「BA50S」(パーキングスタンド)

199,000円(ベーシックモデル)
209,000円(新聞配達用モデル)
219,000円(同上グリップウォーマー装備)
209,000円(パーキングスタンド装備)

(北海道、沖縄及び一部地域を除く)
※価格には保険料、税金(含消費税)、登録に伴う諸費用は含まれない。


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