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ワールドモトクロスGPチャンピオンマシンの技術をフィードバック 4ストロークモトクロッサー「YZ426F」新発売 エンデューロ「WR400F」も各部に改良を加え、新発売

1999年10月19日発表

 ヤマハ発動機(株)は、水冷4ストロークDOHC5バルブ単気筒エンジン搭載の競技用モデル、ヤマハモトクロッサー「YZ400F」についてモデルチェンジを実施、排気量を増やすと共に、車体各部の改良を施した「YZ426F」を、2000年1月13日より新発売します。本モデルは、'99年500cc世界モトクロス選手権でチャンピオンとなった、A・バルトリーニ選手の駆った「YZ400F」の技術に基づいて開発しました。
 また、エンデューロモデルの「WR400F」についても改良を施し、2000年2月1日より発売します。




「YZ426F」

「WR400F」

名称

ヤマハモトクロッサー「YZ426F」
ヤマハエンデューロ「WR400F」

発売日

YZ426F/2000年1月13日
WR400F/2000年2月1日

カラーリング

「YZ426F」
ディープパープリッシュブルーソリッドE
「WR400F」
ディープパープリッシュブルーソリッドE

販売計画

YZ426F/200台(年間、国内)
WR400F/150台(年間、国内)



YZ426Fの主な特徴(変更点)

エンジン関連

1)

排気量のアップ―――ボアを92 mmから95 mmへ拡大し、排気量を426 ccへとアップしました。これにより高回転での優れた特徴をそのままに、低中速で一層のパワーを引き出しました。また排気量アップに伴い、ピストンピン変更、新設計コンロッド及びクランクシャフトを採用して最適化を図りました。

2)

新型FCRキャブレター―――排気量アップしたニューエンジンとの優れたコンビネーションを実現するために、新型FCRキャブレターを採用しました。吸気系についても、見なおしを図り優れたレスポンスを実現。なお、始動用ノブは、冷機時用ノブと暖機時用ノブのレイアウト配置を変更して利便性向上を図りました。

3)

クラッチの性能アップ―――パワーアップの新エンジンに呼応して、クラッチ容量をアップ。フリクションプレートの径を148 mmから155 mmへと拡大。また枚数も8枚から9枚へと変更しました。

4)

その他の特徴(変更点)―――この他、1~2速の変速比変更、ラジエターの容量アップ、新型サイレンサー採用、などを施しました。


車体関連

1)

新設計フレーム―――メインフレームの一部をより優れた特性をもつ高張力素材に変更。また、リアフレームに軽量アルミ合金の角型パイプを採用し、軽量化の促進と、ライディングポジションの自由度を拡大しました。

2)

前後サスペンションの仕様変更―――(1)アルミ(ピストン)ロッドの採用、(2)低フリクションダストシールの採用、(3)低フリクションアウターチューブの採用、等で性能アップを図りました。また、アンダーブラケットは、アウターチューブ、クランプ幅のアップ及び断面形状の見直しで剛性アップを図りました。これらの効果で、コーナリング性能とギャップ走破性の向上を達成しました。
 また、リアサスペンションのシリンダー、ピストンベアリングにアルミ材を採用しました。伸圧独立減衰力調整は、圧側に高速・低速独立アジャスタを設けて、セッティングの幅を広げました。

3)

その他の変更―――(1)クラッチレバーの形状変更、(2)クラッチレバーホルダー部にクイックアジャスタの採用、(3)新設計フロントフェンダー、(4)新作ゼッケンプレート、(5)新形状のラジエターシュラウドの採用などを行いました。



WR400Fの主な特徴(変更点)

エンジン関連

1)

新型FCRキャブレター採用―――新型FCRキャブレターを採用しました。また、チョークレバー脇に暖機時用スターターを配置して扱い易さの向上を図りました。
 さらにこの新型キャブレターには、ACV(エアカットバルブ)を一体化し、ピックアップに優れた特性を実現しています。

2)

吸排バルブスプリング変更等―――吸排バルブスプリング荷重の最適化を図りました。その結果、低中速域でのピックアップが向上しています。新型FCRキャブレター及び新クランクウェブ等とのコンビネーションで、優れたピックアップを実現しました。その他、YZ426Fタイプのエンジンケースカバー類の採用、新デザインエアスクープ採用、等を図っています。


車体関連

1)

ショートホイールベース化と高剛性フレームの採用―――YZ426Fと同様、高剛性を特徴とするフレームを採用しました。またホイールベースは、5mm短縮しました。(リアフレームはスチール素材を採用)

2)

YZ426F同タイプのサスペンション

3)

ACMの出力を120W(現行は85W)に向上させました。また、出力アップに伴い、レギュレーターを大容量タイプに変更しています。



ヤマハモトクロッサー『YZ426F』主要諸元


全長×全幅×全高
シート高
軸間距離
最低地上高
乾燥重量

2,171×827×1,303 mm
998 mm
1,490 mm
373 mm
105.5 kg

原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比
最高出力
最大トルク
始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター型式
点火方式

水冷4ストロークDOHC 5バルブ
単気筒
426 cm3
95×60.1 mm
12.5:1
58PS/9,000rpm(42.7kW)
5.0kgf・m/7,000rpm(49.0N・m)
キック
ドライサンプ
1.7リットル
8.0リットル
FCR39H
CDI式

1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比
フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ (前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後)

2.952/3.500
湿式多板コイルスプリング
常時噛合式前進5段リターン
1速/1.846 2速/1.500 3速/1.278 4速/1.091 5速/0.952
鋼管セミダブルクレードル
27.8度/123 mm
80/100-21/110/90-19
油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
テレスコピック/スイングアーム



ヤマハエンデューロ『WR400F』主要諸元


全長×全幅×全高
シート高
軸間距離
最低地上高
乾燥重量

2,191×827×1,303 mm
998 mm
1,490 mm
373 mm
113 kg

原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比
最高出力
最大トルク
始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター型式
点火方式

水冷4ストロークDOHC 5バルブ
単気筒
399 cm3
92×60.1 mm
12.5:1
48 PS/9,000 rpm(35.3kW)
4.04 kgf・m/7,500 rpm(39.8N・m)
キック
ドライサンプ
1.7リットル
12.0リットル
FCR39H
CDI式

1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比
フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ (前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後)

2.952/3.571
湿式多板コイルスプリング
常時噛合式前進5段リターン
1速/2.417 2速/1.733 3速/1.313 4速/1.050 5速/0.840
鋼管セミダブルクレードル
27.48度/123 mm
80/100-21/110/100-18
油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
テレスコピック/スイングアーム



メーカー希望小売価格

YZ426F

WR400F

654,000円
 (MFJ MXレース音量レギュレーション対応サイレンサー、サイドカバー右を同梱)
654,000円

※消費税を含まず。


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