パワフルで爽快なスポーツ走行を実現したアメリカ生まれのニューモデル　４サイクルエンジン搭載ヤマハ　ATV「YF350X（ウォーリア）」新発売

　ヤマハ発動機（株）は、空冷４サイクルSOHC単気筒エンジンを搭載したスポーツタイプのATV、ヤマハ「YF350X（WARRIOR/ウォーリア）」を'99年7月1日より新発売します。

　「YF350X」は、米国で'87年の新登場以降、スポーツ市場で軽快な走行性と扱い易さでロングセラーとなっているモデルで、このほど国内でのニーズに応えて発売を開始するものです。①幅広いパワーバンドを持つ４サイクルエンジン、②余裕の本格サスペンション、③右手レバー操作で前進ギアから後進ギアへ直接切り替えられるミッション、④セルスターター装備、などが主な特徴となっています。
　本モデルの発売により、ヤマハATVのスポーツモデルは、「YF350Z」「YF200S」と合わせ３モデルとなり、業務用2モデル「YF400M-FW」「YFB250FW」及びファンライディング用2モデル「YFA-1」（125cc）「YF80M」とあわせ、合計7モデルのラインナップとなります。

ヤマハATV「YF350X」ウォーリア

ヤマハのATVは、手軽にファンライディングが楽しめる80ccモデルから、400ccエンジン搭載の四輪駆動業務用モデルまで、レジャー、スポーツ、業務用等の多彩なラインナップが特徴です。
中でも最も人気を得ているのが、スポーツライディング用の「YF200S」で、軽量・ハイパワー・扱いやすさなどの総合力が評価され、ヤマハATVの主流商品となっている。しかし、よりパワフルでクイックなエンジン性能と走行性を要求する声も強く、新モデルの投入を期待する声が多く聞かれてます。
このほど、新発売のヤマハATV「YF350X」は、こうした国内でのユーザーの声に応えて導入するもので、米国ATV市場の人気モデル「YF350X」の世界を、そのまま満喫でます。

　空冷４サイクル単気筒348ccエンジンを搭載した。83.0×64.5mmのボア×ストローク、から28.0PSの最高出力と2.9 kgf･mの最大トルクを発揮する。４サイクルの特徴を活かした幅広いパワーバンド、バランサー採用による低振動、吸気・排気系の最適設計と36㎜ミクニ製キャブレター採用による優れたスロットルレスポンスなどを実現。パワフルな特性と扱い易さを両立させています。また、セルスターター装備により容易な始動性を実現しました。

　ワイドレシオ採用の前進６段と後進１段のミッション採用により、優れた走行性を具現化した。ミッション操作は、前進ギア操作を左足ペダルで、前後進の切り替えは右手レバーで行う方式。これで、優れた操作性を実現しています。また、停止時にどの前進ギアからでも後進ギアへ切り替えが可能な構造で、優れた利便性を実現しています。

　サスペンションは、フロントに路面追従性に優れるダブルウィッシュボーン、リアには性能の安定化を図るリザーバータンク別体ダンパー装備のリンク式モノクロスサスペンションを採用しました。前後ともプリロード調整が可能で、特にリアは伸圧減衰力調整機構付きとし、走行環境や好みに合ったセッティングが可能となっています。

　ハイパワーに見合う優れた制動力を確保するために、前輪２ディスク、後輪にシングルディスクの油圧式トリプルブレーキを採用しました。また、軽量アルミリムを標準装備。バネ下重量低減により優れた走行性を引き出すポイントとなっています。