ヤマハ発動機株式会社IM事業部は4月15日、ロボットとサーフェスマウンター(表面実装機)を合わせた産業用ロボットの出荷台数が5万台に達しました。
これは1984年2月にスカラ(水平多関節)型ロボット「YK7000」を出荷して以来15年で実現したもので、5万台達成モデルは本年3月に新発売となった高速モジュール型サーフェスマウンター「YV100X」です。
当社では、自社製品の製造組み立ての省力化と加工精度の向上を目的として1976年にエンジン組み立てライン用の直交型ロボットを開発導入、続いて79年にスカラ型ロボット「CAME」をモーターサイクル生産ラインに開発導入、その後83年10月に外販を目的としたスカラ型ロボット「YK7000」を完成、翌84年2月ロボット事業の本格的スタートとしてIM事業部を発足し、国内外での販売を開始しました。
現在では、工場の自動化、省力化をサポートするスカラ型、直交型、単軸等の各種ロボット、またロボットの制御技術を生かしたサーフェスマウンター(表面実装機)、さらにはモノレール式無人搬送ロボットシステムなど各分野で豊富な製品ラインナップをそろえています。1991年の11月にIM技術センターが早出工場(当時はヤマハ車体工業株式会社)に完成してからは文字どおり製、販、技一体の事業体制が敷かれ開発から製造、販売、アフターサービスに至るまで市場への迅速かつ的確な対応を行っており、事業規模も97年には200億を突破するに至り、それぞれの商品が各分野でのトップブランドを形成しています。
長谷川武彦社長のコメント
「出荷5万台達成を心から喜びたい。IM事業は当社の持つ制御技術を活かし、市場動向を機敏に捉え製品化してきたことが成功のポイントだと思う。特に、製品の使い易さ、
コンパクト化や高速化に工夫を凝らしてきたことや、製、販、技が一体となって市場の ニーズに応えてきたことが、ここまで成長できた大きな要因と言える。
今後も、今まで培った英知と技術を結集して、企業理念に掲げているように、お客様の視点に立って顧客の期待に十分に応えられる製品を市場に供給し、さらなる『感動創造』を産業用ロボットの分野においても目指していきたい」
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