ミセスから人気の"お洒落な買い物スクーター"をフルモデルチェンジ　ヤマハスクーター「ジョグ　ポシェ」発売"排出ガス浄化システム"採用 燃費も25％改善(当社比)

　ヤマハ発動機(株)は、買い物での利便性の良さで30代ミセスから人気のスクーター「ジョグポシェ」について、フルモデルチェンジを図り1999年4月27日より発売します。

　(1)新ボディ及び収納性を高めたフロントバスケットの装備、(2)"Gコンセプト"による「盗難抑止・23リットルヘルメット収納スペース・7リットルの大容量タンク」の採用、(3)燃費性能向上（25%当社比）。(4) "排出ガス浄化システム"※の採用により商品性を高めました。

ヤマハスクーター「ジョグポシェ」

※"排出ガス浄化システム"＝平成10年10月以降発売の新型車（原動機付第一種）に適用される二輪車排出ガス規制に対応できるシステム。本モデルは、平成10年排出ガス規制適合／平成10年騒音規制となっています。

　「ジョグポシェ」は、'92年に初代モデルが誕生した50ccスクーターで、ミセスの日常の買い物ユースでの利便性、快適性、ファッション性に優れた特色をもっています。足付き性の良いシートと軽いボディ、巻き取り式シャッター付きフロントバスケット、荷物を積んでも隠れないヘッドライト、滑らかな発進特性、可愛いカラーリングなどが支持され、特に30代ミセスから"毎日使う生活必需品"として人気モデルとなっていました。

　またユーザーからは、「盗難抑止機能の充実」「タンク容量のアップ」「一層の足付き性の良さ」などを望む声が聞かれていました。

　今回のフルモデルチェンジでは、上記背景を考慮し、"ザ・ショッピング・スクーター"の基本コンセプトに沿って各装備の充実と一新を図りました。

　現行「ジョグ」の車体をベースとしたニュースタイルを採用しました。また、シートの形状及びウレタン形状の最適化により、690㎜の低シート高による優れた足付き性と乗り心地の両立を実現しました。
収納性の良さで好評のフロントバスケットは、1.5鴻Tイズのペットボトルを横置きで収納可能な形状に内容を変更しました。さらに500ccサイズの缶が収まるインナーポケット、コンビニフックを新装備としました。

　キー穴をシャッターでガードすると同時にリアホイールをロックして盗難抑止を図る「Gロックシステム」、ヘルメット＆レインウェアも入る23リットル大容量収納スペース、「Gボックス」、7リットル容量燃料タンク「Gタンク」を採用しました。（従来は3.5リットルまたオイルタンクも従来の0.8リットルから1.4リットルへ容量アップしました。
※Gロック＝ガードロック、Gボックス＝グレートボックス、Gタンク＝ジャイアントタンク

　吸気の温度変化を検知して吸入空気量を制御する「コンペンセイター」装備のキャブレターを採用しました。運転時の混合ガスのリーンセッティングが可能となり、更にデジタル進角点火方式との相乗効果で、排出ガス改善および燃費特性の向上を実現。
定地燃費（30km/h）では、当社現行モデル比較で25％改善（48km/l→60km/l）されました。
さらにVベルトのロー／ハイの変速比を30％ワイドレンジ化、これにより燃費性能を向上させながら従来モデルと同レベルの走行性能を実現しました。

　ヤマハ独自のキャタリストチューブ（商標登録申請中）を採用しました。触媒の表面は、白金（Pt）ロジウム（Rh）の貴金属を担持後、パラジウム（Pd）を追加担持し、ディフューザー部の中を排出ガスが通過すると、炭化水素（HC）と一酸化炭素（CO）が酸化されます。特にパラジウムは、特に炭化水素（HC）の浄化に効果を発揮します。これにより、排出ガス中のCOを1/2以下、HCを1/3以下に低減することが可能となりました。

　コンピュータ制御のヤマハYCLS機構を装備しました。ソレノイドバルブの採用で中低速でのオイル吐出量を低減することにより、オイル消費を約25％、さらに白煙を低減（当社比）改善しました。

　エンジン関連パーツの最適剛性確保、ターボファンの採用及びマフラー内部構造の最適設計により、エンジン音、排気音などの低減を図りました。