ヤマハ発動機(株)IM事業部では、オランダ・ロイヤルフィリップスエレクトロニクス社の100%出資子会社であり、高速表面実装機メーカーであるフィリップスEMT社に対し、1988年より欧米市場向けにサーフェスマウンター(中速汎用表面実装機)のOEM供給を行なってきましたが、このたび、供給台数が累計で2000台に達する運びとなりました。
10月20日(火)午後、当社早出工場のサーフェスマウンター生産ラインにて、フィリップスEMT社社長のコル・ショルテン氏および当社IM事業部の戸上常司事業部長が出席し、生産累計2000台目モデル「TOPAZ」(ヤマハモデルの「YV100Ⅱ」に相当)のラインオフ式典を執り行いました。
この2000台目のサーフェスマウンターはイタリア・ミラノのユーザーへの納入が決まっており、11月に現地にて記念式典が予定されています。
フィリップスEMT社は表面実装機分野で草創期よりリーダー的存在であり、大量生産向きの高速機では最も進んだ技術を持っています。一方ヤマハ発動機は1974年から産業用ロボットの技術開発を行なっており、それをベースに中量生産向きの中速表面実装機を開発、1987年より生産・販売をしています。
フィリップスEMT社はプリント基板の組立実装のラインで高速機を補完する中速機を必要とし、ヤマハ発動機は欧州、米国での販売で拡大を図る必要がありました。そこで、1988年にヤマハ発動機は自社製中速機をフィリップスEMT社にOEM供給することで合意致しました。
それ以来10年間、両者の協力関係は順調に拡大し、単にOEM商品の供給だけではなく、両社の持つ技術の相互交換や市場要求に基づく商品企画や共同開発、更には販売面での情報交換や協力をするまでに至っています。
ヤマハ「サーフェスマウンター」は、当社早出工場で生産されており、国内の中速機トップメーカーとして現在、主力の「YV100」シリーズと「YV88」シリーズを中心にフルビジョンモデルのラインナップのほか、効率的な実装ライン作りのための、ディスペンサー、リフローや様々な電子部品供給装置を国内外に製造・販売しています。
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フィリップスEMT社向けOEM供給の台数推移 |
1988年 |
供給開始 |
1995年 |
1000台達成 |
1998年 |
2000台達成 |
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フィリップス・エレクトロニック・マニュファクチャリング・テクノロジー社
概要 |
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オランダ・フロイヤル フィリップス
エレクトロニクス社100%出資
本社所在地 |
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オランダ アイントホーヘン市 |
社 長 |
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コル・ショルテン(Cor. Scholten) |
資本金 |
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未公表 |
売 上 高 |
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45,000万ギルダー( 約288億円)(1997年度) |
従業員数 |
: |
800人 |
事 業 |
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実装システム、テスト検査システム |
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*ロイヤル フィリップス
エレクトロニクス社ロイヤル フィリップス エレクトロニクス(本社: オランダ)は、世界有数のエレクトロニクス企業であり、1997年の連結の売上は390億ドルを越えました。
フィリップスはカラーTV、照明機器、家庭用電話関連製品、シェーバー、レコード(ポリグラム)の分野における世界的なリーダーであり、60ヶ国以上にわたって255,000人の従業員が、照明機器、民生用機器、電子部品、半導体、産業用機器の事業に従事しています。
その株式はニューヨーク、ロンドン、フランクフルト、アムステルダム、その他の証券取引所に上場されています。
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