2&4の利点を兼ね備えた新世代の船外機 ヤマハ船外機「F100A」新発売 1998年08月27日発表 ヤマハ発動機株式会社では、4ストロークの利点であるクリーンな排気、静粛性、低燃費に加え、2ストロークに匹敵するスピードと加速性能(当社比)を備えた新世代の4ストローク船外機「F100A」を9月より発売開始いたします。 ヤマハ船外機「F100A」 名称 ヤマハ船外機「F100A」 販売計画数 8,000台/年間(国内・海外合計) 商品の概要 ・世界で初めて16バルブDOHCエンジンを搭載 この度発売いたしますヤマハ4ストローク船外機「F100A」は、当社の40年にわたる船外機の開発・製造と市場経験から得たノウハウ、そして独自の技術が生み出した最新モデルで、世界で初めて16バルブDOHCエンジンを搭載し、4ストロークの利点に加え、そのウイークポイントであったパワーとトルクも2ストロークに匹敵するクラス最高の性能を備えた、新世代の船外機です。 ヤマハ4ストローク船外機『F100A』の特徴 ハイパワー&ハイトルクそしてクリーンで低燃費 「F100A」では船外機としては初めて16-バルブDOHCを採用し、このバルブシステムが燃焼効率を高め、クラス最高の出力を実現しています。またロングチューブサイレンサーの働きにより低中速域で大きなトルクが得られます。 さらに、全ての回転域において最適な燃焼が得られるように、マイクロコンピュータが点火時期を正確に調整します。その結果、滑らかで安定した走り、排気ガスの浄化、燃費の向上に役立っています。 優れた静粛性 低重心でメカニカルバランスの優れたエンジン設計と、大型ラバーマウントの採用、 アイドリング騒音低減システムの採用などによって、同クラスの4ストローク船外機を上回る静粛性と低振動を実現しています。 軽量・コンパクト エンジン本体、ブラケット、ロワー等の設計工夫により全体の軽量・コンパクト化を図っています。 高信頼性 世界のさまざまな業務需要のニーズを満たしてきた高い信頼性は4ストロークモデルにおいても変わりません。例えば当社独自の耐食アルミ合金「YDC-30」や5層塗装等によって、海水や紫外線による劣化を強力に防ぎます。 その他の特長 ・プライムスタートにより、例えば低温から高温の地域など、どのような使用条件下でもエンジンキーを回すだけで、確実にエンジンを始動させることができます。 ・ 最大20アンペア(12Aat1000rpm)の発電装置を搭載。低速から高速までエンジンの回転数にかかわらず高い充電電力をバッテリーに安定供給し、多数の電気機器を使用できます。 ・ またオプションでハンドルも用意、市場のあらゆるニーズに対応するとともに、高効率プロペラも多種そろえ、軽量の高速艇から負荷の大きいポンツーンボートまで、最適なプロペラが選択でき、幅広い用途に適応できます。 市場背景 世界的な環境保護気運の高まりの中、"軽量・コンパクト・高馬力"に加え、運搬・載せ替え・修理・メンテナンスなどが簡単にできる2ストロークが主流の船外機の市場にも、クリーンな排気ガスと低燃費であることを求めるユーザーが増えてきています。 北米では1998年モデルから船外機の排ガス規制が適用され、欧州でも同様の導入が検 討されています。 国内では日本舟艇工業会が排ガスの自主規制を発表するなど、排ガス値で優位性のある4ストローク船外機が、市場のトレンドになりつつあります。 しかし4ストロークはその機構上、構造が複雑になり、2ストロークと同馬力のモデルを造ろうとすると排気量も大きくしなければなりません。軽量・コンパクトといった船外機の特性を実現することが難しく、2ストロークに比較すると製造価格も高くなるのが現状でした。 この度発売いたします「F100A」は4ストロークのこれらの課題を高い次元でクリア しています。 ヤマハ4ストローク船外機『F100A』の仕様諸元 [モデル名:F100AETL・F100AETX] エンジンタイプ 4ストローク 16-バルブDOHCダイレクトアクション方式直列4気筒 排気量 1596cc ボア×ストローク 79mm×81.4mm プロペラ軸出力 100HP(73.6KW)at5500rpm アイドリングスピード 850rpm 舵 角 35度 プロペラ なし 全 高 1582mm(L) 1709mm(X) 全 幅 479mm 全 長 817mm 重 量 162kg(L) 165kg(X) メーカー希望小売価格 F100AETL F100AETX 1,052,000円 (消費税別) 1,067,000円 (消費税別)