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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

エンジン仕様変更でツインらしい走行感覚を一段と強調 新フォルム、ラジアルタイヤ採用などでモデルチェンジ ヤマハスポーツ『TDM850』発売

1998年05月28日発表

 ヤマハ発動機(株)は、水冷4サイクル849ccDOHC並列2気筒5バルブエンジンをデルタボックスフレームに搭載したオールラウンドスポーツ「TDM850」について、搭載エンジンの仕様変更、外観変更等を施し、国内市場向け'98モデルとして'98年7月10日より発売します。
 1)エンジンの鼓動やパルス感を楽しめる270度クランク(当社の「TRX850」同様)エンジンの新採用、2)車体ディメンションの変更、3)前後ラジアルタイヤの採用、4)外観デザイン変更などを施した。ビッグツインらしい走行フィーリングを一層高めました。


ヤマハスポーツ「TDM850」

名称

ヤマハスポーツ「TDM850」

発売日

2000年6月8日

カラーリング

ライトグレーメタリック3(黄&シルバー)
ソルトレイクシルバー

販売計画

3,000台(年間/国内)



商品の概要

 国内市場では、二輪免許取得制度改定なども影響し、大型二輪市場が活性化され、ユーザーニーズの多様化が一層進んでいます。92年より国内発売の「TDM850」は、"快適なオールラウンダー"として人気を集めていました。今回のモデルチェンジではエンジンの仕様、外観や細部仕様を変更。既に欧州向け輸出モデルとして人気を得ている「TDM850」(96年型以降のモデル)の基本仕様をそのまま再現し、ニーズの多用化に応えました。

 なお、本モデルは、標高差の激しい欧州アルプス山岳路での"優れた走行性"を照準に、もともと主に欧州向けに開発したモデルです。'97年末までの販売台数は欧州国内合わせて約6万台を記録しました。

 今回のモデルチェンジでは1)270度クランクの採用してビッグツインらしさを強調、2)車体ディメンション変更、3)ラジアルタイヤ採用、4)外観デザイン変更などを施しました。カラーリングは、「ライトグレーメタリック3(黄&シルバー)」と、「ソルトレイクシルバー」の2色設定。



主な変更点

ビッグツインらしさを強調270度クランクエンジン搭載

 各気筒相互の爆発間隔を等間隔から不等間隔(360度毎爆発→270度/450度毎爆発)に変更。大地を蹴りながら前進するフィーリングや、エンジンのパルス感を体感し易い特性としました。またTPS(スロットルポジションセンサー)装備のキャブレターを採用し、アクセル開度に対し点火タイミングの最適化を図りました。さらにオイルタンクは、シリンダー背面に配置してマス集中化を図りました。なお、「不等間隔」爆発方式は、当社の「パリダカールラリー」用のファクトリーマシン開発過程で誕生した技術ノウハウで、コンパクトな並列2気筒の利点と、パルス感ある乗り味の双方を兼ね備えています。


フロントまわりのディメンションの変更

 フロントまわりの車体ディメンションを変更し良好な接地感と軽快なハンドリングを実現しました。さらに、フロントフォークには従来モデル比較で2㎜アップとなる43㎜径インナーチューブを採用して剛性バランスの最適化を図りました。


ラジアルタイヤの採用

 エンジン特性変更との最適化を図るためにラジアルタイヤを採用しました。優れたトラクション効果により、優れたハンドリング特性、旋回特性、燃費特性などを実現しています。


新オーガニックフォルムの採用

 オーガニック(有機的)フォルムの外観デザインは、ウインドプロテクション効果の向上、躍動感とボリューム感の演出などを狙いとして新デザインを採用しました。


その他の変更

 1)燃料タンクの容量アップ(18→20リットル)、2)薄型バッテリーの採用、3)プロジェクターヘッドライトの採用(従来モデルの丸型2灯→左側ロービームのみがプロジェクタータイプの異型2灯)、4)盗難抑止装置「アラームイモビライザー」(別売)対応のワイヤリングソケットの採用。



98ヤマハスポーツ『TDM850』主要諸元


型式/エンジン型式

RN03J/N401E

全長/全幅/全高(mm)

2165×790×1280

シート高(mm)

795

軸間距離(mm)

1475

最低地上高(mm)

165

乾燥重量/装備重量(kg)

203/229

補装平坦路燃費(km/L)

30.0(60km/h)

原動機種類

水冷4サイクルDOHC5バルブ

気筒数配列

並列2気筒

総排気量(cm3

849

内径×行程(mm×mm)

89.5×67.5

圧縮比

10.5:1

最高出力(PS/rpm)

80/7,500

最大トルク(kgf・m/rpm)

8.2/6,000

始動方式

セル式

潤滑方式

強制圧送ドライサンプ

エンジンオイル容量(L)

4.2

燃料タンク容量(L)

20

キャブレター形式

BDST38×2

点火方式

TCI式

バッテリー種類

12V、10AH /GT12B-4

1次減速比/2次減速比

1.717/2.470

クラッチ形式

湿式多板

変速機形式

常時噛合式前進5段

変速比

1速 2.846 2速 1.850 3速 1.428
4速 1.173 5速 1.037

フレーム形式

プレスバックボーン

キャスター/トレール(度/mm)

24°30′/103

タイヤサイズ(前/後)

110/80-ZR18/150/70-ZR17

ブレーキ形式(前/後)

油圧ダブルディスク/油圧シングルディスク

懸架方式(前/後)

テレスコピック/スイングアーム

ヘッドライト

ハロゲンバルブ12V55W×2



98ヤマハスポーツ『TDM850』フィーチャーマップ




メーカー希望小売価格

ヤマハスポーツ「TDM850」

798,000円

(一部地域を除きます。地域希望小売価格の一例:北海道は17,000円高、沖縄は9,000円高)
※ 価格には保険料、税金(含消費税)、届出に伴う諸費用は含まれません。


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