ヤマハ発動機(株)及び当社のヨーロッパでの現地法人ヤマハモーターヨーロッパNV(Y.M.E.N.V.)では、来る9月25日より11日間、フランスで開催される「パリショー」(Salon
de Paris)で、欧州市場向け'98ニューモデル、「FZS600」と「WR400F」を展示・発表します。
「FZS600」は、『YZF600Rサンダーキャット』に採用して定評の水冷エンジンをベースに、これを中低速の特性を重視した95馬力仕様として搭載したミドルスポーツモデル。「WR400F」は、ヤマハ初の4サイクル市販モトクロッサー「YZ400F」をベースに、エンデューロ競技向けのモディファイを施したモデルです。
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ヤマハ スポーツ「FZS600」 |
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ヤマハ エンデューロ「WR400F」 |
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パリショーに出展する'98欧州向け主要モデル |
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「FZS600」の主な特徴 |
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欧州市場でのミドルクラス(600ccクラス)において、ヤマハは「Diversion600」、「YZF600Rサンダーキャット」と、ふたつの主力モデルで市場をリードしています。「Diversion600」は優れたツアラー機能と扱い易さ、一方の「YZF600Rサンダーキャット」は、100馬力のハイレスポンスエンジンとデルタボックスフレームの相乗効果による優れたスポーツ性能が人気の要因となっています。
今回発表の「FZS600」は、上記「YZF600Rサンダーキャット」に搭載の水冷エンジンの基本構成を継承し、中低速域でのトルク特性重視の仕様とし、これをワイドタイプダブルクレードルフレームに搭載して軽快なスポーツ性能を実現したモデル。《スーパースポーツ600のパワーによる優れた走行性能と、手軽さ、経済性を調和させた新600ccベストスポーツ》を提唱しています。 |
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エンジン関係の特徴 |
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搭載するエンジンは、水冷4サイクルDOHC並列4気筒4バルブ599cc。「YZF600Rサンダーキャット」に採用のパワーユニットをベースに、吸排系等の仕様変更及び2次減速比の変更等で、一般走行及びスポーティな走行での優れた扱い易さと快適性を合わせて実現しました。 |
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車体関係の特徴 |
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新設計のワイドタイプのダブルクレードルフレームを採用、新しいスポーツを提唱する外観を実現すると同時に優れた走行性を実現しました。フロントサスペンションは41㎜径の正立タイプ、リアにはモノクロスサスペンションを採用して優れたフットワークを実現しました。また、ブレーキには、「YZF-R1」や「YZF1000Rサンダーエース」と同タイプのワンピースキャリパー採用のブレーキを装備、優れたストッピングパワーを実現しました。 |
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「WR400F」の主な特徴 |
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'98年欧州向けモデルとしてデビューするヤマハ初の市販4サイクルモトクロッサー「YZ400F」をベースに、エンデューロ競技出場用にモディファイしたモデルです。変速比、タンク容量、さらに外装から電装関係まで変更を施し、各種エンデューロの様々な条件下で優れた走破性と耐久性を具現化しました。 |
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キャブセッティング変更、ワイドレシオミッション採用 |
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優れたレスポンスを生むFCRキャブレターは、セッティングを変更。また、エアクリーナーボックスはダクトを追加した低騒音タイプとしました。さらにミッションは、ワイドレシオとして、粘り強いエンジン特性を存分に引きだしています。 |
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エンデューロのための充実装備 |
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12リットル大容量タンク、リザーブ機能付き燃料コック、専用シート&サイドカバー、18インチリアホイール、シールチェーン、スチールスプロケット、テールライト、H4バルブヘッドライト(12V60W)、H4対応100㎜径交流ジェネレータ、更にトリップメータからフレームマウントサイドスタンドまで、エンデューロの実践で頼もしい充実の装備を施しました。 |
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ヤマハスポーツ『FZS600』主要諸元 |
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全長×全幅×全高(mm)
シート高(mm)
軸間距離(mm)
最低地上高(mm)
乾燥重量(kg)
原動機種類
気筒数配列
総排気量(cm3)
内径×行程(mm×mm)
最高出力(PS/rpm)
最大トルク(kgf・m/rpm)
始動方式
潤滑方式
燃料タンク容量(L)
変速機形式
フレーム形式
タイヤサイズ(前/後)
ブレーキ形式(前/後) |
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2080×710×1170
790
1415
130
189
水冷4サイクルDOHC4バルブ
並列4気筒
599
62×49.6
95/11,500
6.2/9,500
セル式
強制圧送ウエットサンプ
18
常時噛合式前進6段リターン
鋼管ダブルクレードル
110/70-ZR17 /160/60-ZR17
油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク |
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ヤマハエンデューロ『WR400F』主要諸元 |
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全長×全幅×全高(mm)
シート高(mm)
軸間距離(mm)
最低地上高(mm)
乾燥重量(kg)
原動機種類
気筒数配列
総排気量(cm3)
内径×行程(mm×mm)
最高出力(PS/rpm)
最大トルク(kgf・m/rpm)
始動方式
潤滑方式
燃料タンク容量(L)
変速機形式
フレーム形式
タイヤサイズ(前/後)
ブレーキ形式(前/後) |
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2191×827×1303
991
1495
373
107
水冷4サイクルDOHC5バルブ
単気筒
399
92×60.1
NA
NA
キック
ドライサンプ
12
常時噛合式前進5段リターン
セミダブルクレードル
80/100-21/110/100-18
油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク |
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