|   ヤマハ発動機株式会社では、フルビジョン方式サーフェスマウンターの中速汎用機として業界で初めて900万円を切った低価格ニューモデル「YV64」を3月1日より新発売する。
 
 
                                 
                                  |  |   
                                  | ヤマハサーフェスマウンター「YV64」 |  | 
                           
                            | 
                                 
                                  | 名称 | ヤマハサーフェスマウンター「YV64」 |   
                                  | 発売日 | 1997年3月1日 |   
                                  | 販売計画 | 500台 |  | 
                           
                            | 
 
  | 
                           
                            |  | 
                           
                            | 商品の概要 | 
                           
                            |  | 
                           
                            |  | 
                           
                            |  サーフェスマウンターの中速機と呼ばれる分野には全部品を吸着し、カメラで認識、搭載するフルビジョン方式と(*1)チャックにより電子部品をつかんで認識、搭載するメカ・チャック方式(機械式)と2つの方法がある。一方、プリント基板に搭載する電子部品は急速に、小型化、高密度化、多様化してきている。このような動向に対し、メカ・チャック方式ではつかんだ部品にストレスがかかること、形状が複雑な部品の(*1)チャッキング(センタリング)が難しい、といった機能上の制約がある。一方、フルビジョン方式は部品を吸着するだけでよいのでこのような制約は少ない。又、電子部品の複雑化や基板回路の高密度化により、フルビジョン方式のもつ高い搭載精度と多様な電子部品を搭載できる汎用性がますます要求されてきている。このため、最近は中速機の需要がメカ・チャック方式からフルビジョン方式のサーフェスマウンターに急速に移りつつある。しかし、フルビジョン機はメカ・チャック機より高価格のため、メカ・チャック機のユーザーからメカ・チャック機並みの低価格のフルビジョン機の要望が高まってきていた。こうした市場ニーズを踏まえ、中速機分野でフルビジョン方式のパイオニアである当社が、昨年4月1日より発売して、市場から高評価を得ているYV100の技術、機能、構成部品を活用し小型化したニューモデルYV64を開発、3月1日より新発売する。
 このYV64は、YV100に採用されている高速8連マルチヘッドを高速4連マルチヘッドとし、マルチビジョン認識システムにより最適条件で1チップ当たり0.38秒の装着タクトを達成している。価格はフルビジョン機としては業界で初めて900万円を切る890万円とし、メカ・チャック機のユーザー層が受け入れやすい価格を実現した。
 
 尚、本機は1月21日より東京ビッグサイトで開催されるインターネプコンジャパンに出展される。
 | 
                           
                            | 
 
  | 
                           
                            |  | 
                           
                            | 主な特徴 | 
                           
                            |  | 
                           
                            |  | 
                           
                            | ●高速4連マルチヘッドは同時に4個の部品を吸着することができるため吸着時間が短い。また、ヘッド間距離が16mmと狭いため、部品搭載時のヘッドの移動距離が短い。このため、実生産でのサイクルタイムが速い。
 ●高速4連マルチヘッドで吸着した部品を、カメラの上をノンストップで移動させ、全部品を一括認識、一括画像処理できるマルチビジョン認識システムを採用。部品認識時間が短くなっている。
 
 ●新設計の高速サーボシステムの採用、すなわち、CPUの高速処理化、モーター制御用カスタムLSIの性能向上、軸制御ソフトの改良等により軸の動きを高速化した。
 
 ●新設計のモノコックフレーム(一体鋳造フレーム)は徹底した構造解析シミュレーションにより、軽量高剛性構造とした。これにより、軸の振動を最小限に抑え、装着精度を確保し、長期間に渡っての初期精度の維持を可能とした。
 
 ●マシンの大きさをコンパクトにし、既存ラインへの追加や、スペースの狭い工場への設置を容易にした。
 
 ●当社独自の(*2)テープフィーダー一括交換システムを採用。また、機械を止めることなくフィーダーの交換を可能としたノンストップフィーダー交換機能を新たに採用。段取り時間を短縮し、実生産での稼働率を大幅に向上させている。
 
 ●テープ本数は8mmテープフィーダーで64本を確保。(*3)バルクカセットフィーダーにも対応している。
 
 | 
                           
                            |  | 
                           
                            | 
                                 
                                  | *1. | チャック、チャッキング:ヘッドの先端についている通常4本の爪で電子部品をはさみ位置決めする装置、及び動作。 |   
                                  | *2. | テープフィーダー:テープ上に連続して載せられリール状に巻かれた電子部品をマウンターに供給する装置。 |   
                                  | *3. | バルクカセットフィーダー:通常、搭載される電子部品はテープに埋め込まれた状態で供給されるが、点数が極端に多い部品と極端に少ない部品はバラ部品として供給されるためテープなしで部品をバラでマウンターに供給する装置。 |  | 
                           
                            | 
 
  | 
                           
                            |  | 
                           
                            | ヤマハサーフェスマウンター「YV64」主要諸元 | 
                           
                            |  | 
                           
                            |  | 
                           
                            | 
 
                                 
                                  | 基板寸法  | L330×W250mm(Max) |   
                                  | 基板搬送方向 | 右→左(オプション:左→右) |   
                                  | 装着精度 | プラスマイナス0.1mm |   
                                  | 装着タクト | 0.38秒/個(チップ部品)<最適条件> |   
                                  | 設定装着角度 | 0~360°、0.01°単位 |   
                                  | 部品品種数 | ・テープ品:64品種(Max.8mm幅テープ換算) |   
                                  | 部品供給形態 | 8~56mm幅テープ品、ステック品、バルク品 |   
                                  | 実装部品可能寸法 | ・1005~SOP・PLCC64ピン(Max.□25mm)
 ・QFP□21mm(Max.最小リードピッチ0.65mm)
 ・最大部品高さ:6.5mm
 |   
                                  | ポイントデータ数  | 2,560ポイント/基板(基板トータル25,000ポイント) |   
                                  | 外形寸法 | L1,413×W1,208×H1,810mm |   
                                  | 重量 | 1,000kg |  | 
                           
                            | 
 
  | 
                           
                            |  | 
                           
                            | メーカー希望小売価格 | 
                           
                            |  | 
                           
                            |  | 
                           
                            | 
                                 
                                  | ヤマハサーフェスマウンター「YV64」
 | 890万円(消費税は含まず) |  |