
ものづくり愛好家たちが集まり、自作のロボットや3Dプリンタで作られた作品、不思議な形の楽器にユニークな技術を使ったゲームなどを披露していた、「Maker Faire Tokyo 2025」。
今回初出展のヤマハ発動機は、「感動を生み出すために、人間を研究する」という「人間研究」をテーマに、「MOTOROiD」「e-plegona」「Flow体験機」の展示を行いました。
研究のキーパーソンである末神 翔さんをはじめ、開発や研究に携わっているヤマハ発動機のメンバーが直接説明を行なっていたこともあり、来場者は各マシンの仕組みなどにも興味津々。
「MOTOROiDはどうやってバランスを取っているの?」「e-plegonaのリズムの速さには、何か理由がある?」「Flow体験機の技術は、今後どう活用されるの?」など、非常に的確な質問が飛び交い、活気あふれる場となっていました。
会場の声
MOTOROiD
「このコンパクトな車体で自立できるというのに驚きました。思った以上にシンプルな仕組みで実現しているのもすごい!」「この技術が実装されれば、信号待ちが楽になりますね(笑)」とお話ししてくれたのは、がわっちさんとちょうたろうさん。
MOTOROiDを食い入るように見つめていたマツザワさんは、「まさに近未来的なデザインで、メカっぽいデザインと生物のような曲線が融合しているのがかっこいい! 『感情移入できる存在感』とのことなので、実際に乗るとどんな気持ちになるのか、自分の動きにどうフィードバックがあるのか、非常に興味深いです」と語ってくれました。
e-plegona
「最初は難しかったけど、慣れるとリズムに乗ってきて上手にできるようになった」「息子の手の長さを考えて、手前のボタンを多めに押すようにしていました」と語ってくれた、そうたくん親子。
「相手のリズムを真似してみたり、緩急をつけるようにしていました」「画面が円の形なのも、BPM(リズムの速さ)が120なのも、理由があると聞いて納得です」とコメントしてくれたのは、モリモトさん・オオツボさん。
「最初は戸惑ったけど、リズムに乗りながら交代するとうまくいくようになった」「それぞれの性格とか、相手との関係性が出るような気がして面白かった!」と楽しそうに語ってくれた、あやのさん・すずのさん・ちはるさん・ふみかさんは、なんと4姉妹!
音ゲーが好きで、自身でも電子工作で作ったことがあるというヒロトさん・みもさん。「相手のペースに合わせつつ途中アドリブで交代するのが、セッションのようで楽しかった」「二人の息が会うにつれ、グラフィックや音で盛り上がっていくのがいいですね」
スギヤマさんファミリーは、28000点と高得点を記録。「娘のリズムを真似るようにしたらうまくいきました。画面がかわいくてワクワクするし、プレイしていて楽しかった!」とのこと。
Flow体験機
「バイクに乗っているようで、のめり込んでいく感覚が面白かった」と語ってくれたみらいくん。今回のメイカーフェアでは、家族全員でレーザーカッターで作った工作キットを出品したのだとか。
「没入感を設計するというアイデアが面白いですね。徐々に難しくなっていくので、達成感があります」「意識することなく操作できて、音や光で疾走感を感じられました。バイクのように、風も感じられるといいですね」と語ってくれた、キムラさん&ヤナセさん 。
「ものづくりの祭典」Maker Faireだけに、来場者の関心も高く、ブースは終始にぎわいを見せていました。体験や展示を通して、「ヤマハ発動機がなぜ『人間研究』をしているのか」という思いが少しでも伝わっていれば嬉しく思います。