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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。

2019 FIMトライアル世界選手権 TrialEクラス最終戦 黒山健一選手と電動トライアルバイク「TY-E」がランキング2位を獲得

2019年7月1日

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 2019年6月29~30日、FIMトライアル世界選手権の第4戦ベルギーGP(コンブレン・オー・ポン)でTrialEクラスの最終戦が行われ、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から、電動トライアルバイク「TY-E」で参戦した黒山健一選手が初戦に続いて2位となり、ランキング2位で2年目の挑戦を終えました。

 今シーズンの黒山選手は、ファクトリーマシンのTYS250Fiで全日本選手権に参戦しながら、6月8・9日の世界選手権第2戦日本GPではトライアルGPクラスに出場。その直後からマシンを「TY-E」に乗り換え、チャンピオン獲得を目標にTrialEクラスでの2年目のチャレンジをスタートしました。
 初戦のオランダGPは、容易なセクション設定の中、ミスの許されない精神戦となりましたが、黒山選手は15セクション・2ラップで減点4/クリーン27と好成績を残したものの、ライバルに及ばす2位となりました。
 迎えた最終戦のベルギーGPは難易度の高いセクションが設けられ、黒山選手と「TY-E」は1ラップ目の序盤に減点を重ねるも後半はクリーンを重ね減点15/クリーン10と2番手。続く2ラップ目はクリーンこそ10としましたが、減点を19に増やし、トータル減点34/クリーン20で終了。クリーン数は同じながら、大きな減点を抑えたライバルに及ばず、ランキング2位で2度目となるTrialEクラスでの挑戦を終えました。

RESULT ベルギーGP (最終戦)
順位 ライダー 国籍 マシン 減点/クリーン
1 CABESTANY Albert ESP Gas Gas 12/20
2 黒山健一 JPN Yamaha 34/20
3 TOURNOUR Gianluca ITA Gas Gas 66/10
4 CORDON ROPERO Joan ESP Mecatecno 74/8
5 CROSSET Dany BEL Gas Gas 114/3
Point Standing (最終戦終了時)
順位 ライダー 国籍 マシン ポイント
1 CABESTANY Albert ESP Gas Gas 40
2 黒山健一 JPN Yamaha 34
3 TOURNOUR Gianluca ITA Gas Gas 30
4 CORDON ROPERO Joan ESP Mecatecno 26
5 CROSSET Dany BEL Gas Gas 22

黒山健一選手談(ランキング2位)
「狙ったのは優勝、チャンピオンの獲得でした。それを達成できず悔しいし悲しいし、気持ちとしては落ち込んでいます。レースに向けては非常にポジティブで、チャレンジ、リベンジだけを考え、思い切ってトライできました。でもマシンに足りない部分もあったし、カベスタニー選手との差もありました。やはり彼とは世界選手権の雰囲気、ノンストップルールへの慣れなど、実力・経験の差があったのです。それでも、世界の走りを目の前にして、心の持ち方、走り方など忘れかけていたものを思い出しました。TY-Eもある部分は進化が必要ですが、すでに世界一に到達している部分があることも実証できました。ここから切り替え、再び全日本に集中します。まずは北海道大会です。引き続き応援をよろしくお願いします」



木村治男談(YAMAHA FACTORY RACING TEAM監督)
「初戦は僅差の2位でしたが、最終戦は勝った方がチャンピオンという状況でした。最終戦までの1週間は、ライダーだけでなく、チーム全員ができることをやり尽くし、現状のベストで臨みました。黒山選手は勝つためにクリーンのために勝負し、TY-Eもそれに応える走りをしてくれました。しかし勝負は紙一重。あるときはよい方に、ある時は悪い方に転ぶわけですが、悪い方に転ぶこともあったのです。今回も若いエンジニアが先頭で引っ張ってくれましたが、今後に生かされる何かを掴み、飛躍のきっかけになればと思います」



佐藤美之談(MS戦略部レース支援グループマネージャー)
「参戦が決定してから、昨年のレビューを確認し足りなかったものはすべてを満たして大会に臨みましたが、強力なライバルの出現で初戦は2位。そして最終戦に向けては、チーム全員が挑戦者であることを改めて自覚し、黒山選手も同じ精神を持って、全セクションをクリーンする攻めの姿勢で臨みました。しかし結果はまたしても2位、ランキングも2位と目標には届きませんでした。敗因をあげるとしたら経験の差だと感じていますが、それでもライバルと同じクリーン20という数字が示す通り、黒山選手の挑戦、TY-Eの可能性を多くの方に感じていただけたと思います。最後に、難しいミッションに再び挑んでくれた黒山選手、チームスタッフ、そしてファンの皆様の応援に感謝いたします」



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