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ゴロワーズ・ヤマハ・チーム、バレンティーノ・ロッシのチーフメカニックを務めるジェレミー・バージェスさんに、昨年の振返り、そして今シーズンに向けての思いを語っていただいた。
「2004年1月、バレンティーノ・ロッシの初走行を見た時には、確かにマシンは改良されていたが、正直課題も見つかった。しかし、2003年の暮れに古沢政生氏(MC事業本部技術統括部)とのミーティングで、ヤマハがバレンティーノの要望にできるだけ応える意志を持っていることを確認していたから、その課題に対して不安はまったくなかったよ。現にヤマハとの作業開始直後から、テストのたびにマシンの改良を重ね、その結果、バルセロナで行われた最初のIRTAテストで最速ラップを記録することができたんだ。それから僕たちはヘレス(スペイン)へ移動し、南アフリカでの開幕戦に向かっていった。南アフリカでは、みなの努力が実を結び、どの予選でも好成績を収めることができたし、ついには優勝することが出来たのさ。
「 まず、05年のYZR-M1は好調だ! 04年中、車体グループとエンジングループに寄せられたバレンティーノの意見をもとに開発され、これらの情報を05年M1に取り入れている。エンジングループは、馬力の面だけではなく、燃料タンク容量が24リットルから22リットルに変更になることへの対応として燃費向上にも挑戦した。他にも色々なことを考慮することが必要だったよ。ただ、04年シーズン最終戦直後に行ったバレンシアのテストでは、04年のマシンに匹敵するタイムを出すことができたんだ。この結果、先行きが明るいことがはっきりした。
「 基本的に僕の意識はまずグランプリ緒戦に向いている。そこに標準を合わせチャレンジし、勝つことだ。でも僕たちが目指すのは常に勝利へ挑戦することにある。だからたとえ勝てないとしても、全レースで100%の力を出せるように、マシン、タイヤ、その他すべてのものをその時の最高のものに仕上げる。そうすれば次に勝つために必要な答えが見えてくるんだ。 |