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2011年 YAMAHAレースリリース
ヤマハ・ファクトリー・レーシング、好成績でテストを終了 2012年3月26日

へレス・テスト1日目(2012年3月23日)
へレス・サーキットでマシン・テストがスタート


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 2012シーズン開幕前の最終テストが、スペインはヘレス・サーキットでスタート。ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースは新しいカラーリングの1000cc新型YZR-M1を走らせた。マレーシアのセパン・サーキット以外の場所での走行はこれが初めてとなるが、ふたりとも非常に順調で、スピースは真っ先に1分40秒台の壁を破り1分39秒984を記録。ロレンソもこれに続いて素早くペースを上げると、スピースを上回る1分39秒956でトップに躍り出た。ロレンソはホームコースのひとつであるここヘレスで、最終的には1分39秒419までタイムを更新して2位を獲得。トップのC・ストーナー(ホンダ)との差は0.273秒だった。一方のスピースは決勝を想定した走行を行いながら、トップから0.838秒差の4位に入った。
 モンスター・ヤマハ・テック3のC・クラッチローとA・ドビツィオーゾも好調ぶりをアピール。クラッチローは加速時の安定性向上を目指していくつかのセッティングを試しながら、ラップタイムでも1分40秒130の好タイムを記録して5位。ファクトリー・ライダーを除いてトップのポジションを確実にしている。ヘレスでの走行は2回目というクラッチローは、より多く経験を重ねるために合計74ラップを走破。同時にブリヂストン製ハード・コンパウンドのリアタイヤをテストし、フィーリングと自信の向上につなげた。
 一方、今日、3月23日に26回目の誕生日を迎えたドビツィオーゾは、昨晩から腹痛をうったえており万全の体調で臨むことができなかった。それでも合計46ラップを走って1分40秒665を記録し、総合順位は8位。トップ6との差はわずかコンマ2秒だった。ひと晩、休養し、テスト2日目に備える。



へレス・テスト1日目(3月23日)結果
(気温:18度 路面温度:20度)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1'39.146
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'39.419
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'39.579
4 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'39.984
5 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'40.130
8 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'40.665

ヘレス レコードラップ: V・ロッシ 1分39秒818(2009年)
へレス ベストラップ: J・ロレンソ 1分38秒189(2008年)



へレス・テスト2日目(2012年3月24日)
テスト2日目は悪天候との闘い


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 2日目を迎えたマシン・テストは、雨と風に見舞われて難しいコンディション。ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースは午前中の走行を取りやめ、午後になってからウエットの路面の感触を確かめるようにコースに出て行った。幸い、風が弱まったこともあり、ウエット用セッティングをいくつか試し、多くの成果をあげることができた。
 モンスター・ヤマハ・テック3のC・クラッチローとA・ドビツィオーゾも悪天候のなかで懸命の走行。クラッチローにとってはYZR-M1で初めてのウエット・コンディションとなったが、1分51秒127を記録して一時5位まで浮上する好調ぶり。しかしセッション後半になると路面が乾き始め、スリックタイヤに履き替えたライダーたちがタイムを更新したためクラッチローは14位に後退した。チームメイトのドビツィオーゾは、YZR-M1で2回目のウエット走行で一時7位まで浮上。その後15位に後退してセッションを終了した。テスト初日は腹痛で体調が万全ではなかったが、2日目の今日はほぼ回復しており、ウエット・コンディションでのマシンのポテンシャルをしっかりと確認した。クラッチロー同様、路面コンディションが向上したセッション後半は走行を行わず、1分51秒702がこの日のベストタイムとなった。



へレス・テスト2日目(3月24日)結果
(気温:20度 路面温度:18度)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'40.755
2 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'41.661
3 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'41.726
4 A・バウティスタ Honda Gresini Honda 1'42.711
5 H・バルベラ Pramac Racing Team Ducati 1'43.288
13 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'50.088
14 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'51.127
15 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'51.702

ヘレス レコードラップ: V・ロッシ 1分39秒818(2009年)
へレス ベストラップ: J・ロレンソ 1分38秒189(2008年)



へレス・テスト3日目(2012年3月25日)
ヤマハ・ファクトリー・レーシング、開幕戦に向けて準備万端


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 ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソはテスト最終日の今日、84ラップを走破、午前、午後ともにほとんどの時間帯で唯一、1分39秒台をマークしてトップに立っていたが、セッション終盤になってC・ストーナーが上回り、0.173秒差で2位に後退した。そのなかでもロレンソは決勝距離を想定した走行を行い、持ち前の安定性をアピールした。
 チームメイトのB・スピースも合計61ラップを走行し、1000ccYZR-M1の最終調整を行った。ラップタイムではトップから0.715秒差の4位。テスト序盤で決勝のシミュレーションを行っており、マシンの高い戦闘力に満足している。
 チームはこのあとカタールへ向けて出発。開幕戦は4月8日、砂漠に囲まれたコースでナイトレースとして行われる。昨年のこの時期と比較すれば、ライバルたちとの差は格段に小さくなっており、ふたりは開幕戦でグリッドに並ぶ瞬間を心待ちにしている。
 モンスター・ヤマハ・テック3のC・クラッチローは合計83ラップを走行して5位を獲得。昨日は雨と風に悩まされたが、今日は好天に恵まれ、新型の電子制御システムやブリヂストン製ニュータイヤを絶好のコンディションでテストすることができた。ベストタイムは1分39秒585で、ファクトリー・ライダーを除きトップの座をキープ。安定した速さでヤマハ・ファクトリー・レーシングのスピースにコンマ1秒以内の差に迫った。
 チームメイトのA・ドビツィオーゾも順調にテストをこなしながら、自らのライディングスタイルをヤマハのマシンに合わせていくため周回数を重ねていった。とくにコーナー立ち上がりの安定性を追求し、最終的には1分39秒860を記録して7位につけた。トップ6との差はわずかコンマ2秒。ヤマハ勢の4台が7位以内に入ったことで、新型YZR-M1のポテンシャルの高さを改めて確認し、自信を深めたクラッチローとドビツィオーゾ。来る4月5日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで再会し、1000ccマシンによる新時代を拓く2012シーズンの開幕戦に臨む。



へレス・テスト3日目(3月25日)結果
(気温:25度 路面温度:26度)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1'38.780
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'38.953
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'39.157
4 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'39.495
5 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'39.585
7 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech3 Yamaha 1'39.860

ヘレス レコードラップ: V・ロッシ 1分39秒818(2009年)
へレス ベストラップ: J・ロレンソ 1分38秒189(2008年)



J・ロレンソ選手談(3日目 2位/1分38秒953/84周):

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 「ラップタイムがとても良かったから満足しているよ。午前中のセッションでは新しいリアタイヤを装着して1分38秒9が出たんだ! 午後からは決勝シミュレーションを行い、これも非常に順調だったので、全体的にとてもうまくいっていると思う。これは僕だけじゃなくて、ベンやカルやアンドレアも、かなり上位に近づいてきている。あとはブレーキング性能をもう少し改善したいところなんだけど、それができればさらにコンマ数秒は上がると思うんだ」

B・スピース選手談(3日目 4位/1分39秒495/61周):

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 「3日間のテストはとても充実していたよ。ホルヘも僕も非常に多くのことを、系統立ててしっかりと試すことができたと思う。そしてその結果、ヘレスでもセパンでもとてもよく走ってくれて、カタールの開幕戦に向けても素晴らしいマシンが出来上がった。昨シーズン苦労したいくつかの問題も、今はかなり改善されている。それが完璧なものかどうかは他のサーキットを走ってみるまでは何とも言えないが、今のところマシンのバランスが素晴らしいので、2012シーズンはかなりいい戦いができると思っているんだ」

C・クラッチロー選手談(3日目 5位/1分39秒585/83周):

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 「とてもペースが良く、5位という好ポジションでテストを終えることができてうれしいよ。この3日間でたくさんのことを試し、十分な成果があったからね。今日は合計83ラップを走るのに、使ったタイヤは3セットだけ。それでも最後までハイペースと安定性をキープすることができたので、ソフト・コンパウンドもハード・コンパウンドも十分な耐久性があるということが確認できた。また電子制御システムのセッティングを変えたことで加速性が向上。昨日は雨に邪魔されてしまったけれど、今日はとても効率良くテストを進めることができたのが良かったと思う。また前回のセパン・サーキットとはまったく性質の異なるコースでも、これだけの走りができることがわかったことは大きな収穫。セパンはもちろん重要だけど、ヘレスみたいにタイトでショートなコースでも、ベース・セッティングがしっかりできているかどうかを確認することが必要なんだ。YZR-M1がこのように素晴らしい走りを見せてくれたのは、ヤマハの懸命な仕事のおかげ。ストーナー、ロレンソ、ペドロサ、スピースに続く5位という結果は大きな自信になった。今はカタールでのレースが楽しみで仕方がない。準備は整った。昨年よりずっと良い状態でね」

A・ドビツィオーゾ選手談(3日目 7位/1分39秒860/72周):

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 「今日はいい仕事ができて満足している。テック3のスタッフたちが懸命に頑張ってくれたおかげなので、感謝の気持ちでいっぱい。テスト初日は腹痛、2日目は雨。ヤマハのマシンのフィーリングをもっとよく理解するためには、セパンとまったく異なるコースでできるだけ多くの周回を走っておきたかったから、今日は本当に良かったと思う。具体的にはコーナー立ち上がりの安定性を向上させることができた。これはヘレスのような低速のコースでとても重要になる部分で、コーナー出口ではスライドやウイリーをしがちなんだけれど、その部分を大幅に改善することができたんだ。終盤の30分はずっと、リアにソフト・コンパウンドのタイヤを履いていたので、もう少し時間があったらトップ6入りも夢じゃなかったかもしれない。今は開幕戦が待ち遠しい。ヤマハで初めてのレースを楽しみにしているよ。かなりいいところまで行けると確信しているけれど、上位の4台は非常に安定して速く、本当に強いので、彼らについていくのは簡単なことじゃないだろう。でもできるかぎりの準備をして、ベストの状態で臨みたい」


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