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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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2010年 YAMAHAレースリリース
今年2度目のMotoGPテストを終了
前回に続きロッシが総合トップを獲得!
2010年3月1日

セパンテスト1日目
ロッシがトップで初日を終了


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 マレーシアのセパン・サーキットで今季2度目のテストが行われ、その初日にフィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシが最速タイムをマークした。チームメイト、J・ロレンソは手の怪我が完治していないためテストを欠席した。
 セパン・サーキットの天候は晴れ。気温37度のなかでロッシは47ラップを走行。2010年型YZR-M1プロトタイプで、セッティングをチェックしたり、新しい電子制御システムを試したりしながら、2分01秒068のベストタイムを記録してトップに立った。2位は0.151秒差でC・ストーナー(ドゥカティ)。

 モンスター・ヤマハ・テック3も、B・スピースとC・エドワーズがともにトップ10入りの健闘を見せた。
 絶好のコンディションのもと、新しいマシンに少しでも慣れようと周回を重ねていくスピース。リアグリップ向上のためにセッティングを変更すると、3週間前の第1回テストからコンマ4秒も短縮する2分01秒843を叩き出して5位につけた。そこからわずか0.054秒差で6位となったのがエドワーズ。午前中のセッションで小さな問題が発生したため時間を有効に使えなかったが、そのなかでも新型スイングアームや新しい電子制御システムの進化を確認。最終的には2分01秒897の好タイムを記録した。




セパンテスト初日(2月25日)結果

(気温:37度、路面温度:47度、湿度:60%)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 2'01.068
2 C・ストーナー Ducati Marlboro Team Ducati 2'01.219
3 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2'01.631
4 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'01.687
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'01.843
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'01.897

セパン レコードラップ:C・ストーナー(Ducati) 2'02.108(2007年)
セパン ベストラップ:V・ロッシ(Yamaha) 2'00.518(2009年)



セパンテスト2日目
ロッシがポールレコードを更新
総合トップでテストを終了!


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 ロッシは、テスト2日目もトップタイムをマーク。これで、今年に入ってからの4日間のテストすべてでトップをキープしたことになる。ロッシは今回、自らが持つポールレコードをコンマ3秒近く更新しており、約1ヵ月後に迫った開幕戦に向けて、準備が整ったことをアピールした。
 セパンでのテスト最終日は、電子制御システムやブリヂストンのニュータイヤをはじめ、これまでに行なってきたすべてのことを再チェック。加えて日本のテストチームのマシンも数ラップ走らせ、今後の開発のために重要なフィードバックも行なった。ベストタイムの2分00秒271は全39ラップ中の12ラップ目でマーク。2位は1日目と同じくストーナーで、タイムは2分00秒512。

 エドワーズは合計35ラップを走行。ニューマシンの電子制御システムやハンドリング性能の向上に手応えを感じ、順調にタイムを更新していった。午後のセッションではニュータイヤも試し、最終的には2分00秒988のタイムで4位につけた。3位との差はコンマ3秒。
 チームメイトのスピースは抜群の適応性を発揮してニューマシンを乗りこなし、コンスタントにハイペースをキープ。エドワーズのタイムからわずか0.026秒差の2分01秒014を記録して5位を獲得した。またトップのロッシとの差もコンマ7秒まで短縮する健闘ぶり。昨年度スーパーバイク世界選手権チャンピオンのスピースはロングランもこなしており、そのなかで2分01秒台を安定してキープし、消耗したタイヤによる走行でも優れた能力を披露した。
 次回のテストは3月18日と19日、カタールで行なわれる。この頃までにはロレンソも怪我が完治して復帰できるものと期待されている。



セパンテスト2日目(2月26日)結果

(気温:37度、路面温度:45度、湿度:56%)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 2'00.271
2 C・ストーナー Ducati Marlboro Team Ducati 2'00.512
3 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 2'00.703
4 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'00.988
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'01.014
6 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'01.320

セパン レコードラップ:C・ストーナー(Ducati) 2'02.108(2007年)
セパン ベストラップ:V・ロッシ(Yamaha) 2'00.518(2009年)



V・ロッシ選手談(2日目 1位/2分00秒271/39周):
 「自分のポールレコードを更新することができて、とてもうれしい! それにテストの段階でここまで速く走れたのは気分がいいね! このタイムは古いタイヤで出したんだけど、今日はブリヂストンのニュータイヤも試すことができた。そしてできれば、開幕戦からこれを使っていきたいと思っているんだ。マシンのほうもとてもいい状態で、電子制御システムについてはもうちょっと改良が必要だけれど、それ以外はすべて順調。とくにリアグリップとエンジンはすごく良くなっているのがわかる。ヤマハの仕事は素晴らしくて、このニューマシンを開発するにあたって、今までの良いところはすべてそのまま残してある。僕はそのことがうれしかった。また、日本のテストマシンに乗らせてもらったことも良かった。僕の意見がマシン開発の助けになるとしたら光栄だからね。次はカタールだけれど、そこで僕らの本当のレベルがわかってくると思う。だって僕もヤマハも、あのサーキットとは相性が良くなく、いつもあまりいい成績が獲れないんだ。でも今回こそはうまくいくかもしれないから、楽しみにしているよ!」

C・エドワーズ選手談(2日目 4位/2分00秒988/35周):
 「走っているとすごく暑かった。こんなコンディションのもとでは、誰だってそんなにたくさん周回できないだろうと思うよ。僕は35ラップ走ったけれど、その1ラップ1ラップがとても充実していたので満足している。主に電子制御システムとサスペンションのセッティングに取り組んで、ブリヂストンのニュータイヤにも手応えを感じることができた。セッションの中盤の気温が最も高い頃にレース距離の走行を行なったが、ラストラップで2分02秒台を出すことができた。そう考えると、グリップレベルをとても長くキープできたことがわかるんだ。これならもうすぐに開幕を迎えても大丈夫だよ! マシンはすべての部分がしっかりとそろってきているので、来月カタールで行なう最終テストでさらに弾みをつけ、開幕戦に臨みたい。ヤマハの素晴らしい仕事のおかげでここまで来ることができた。彼らの努力のすべてがマシンの改良につながっているんだ。もちろんモンスター・ヤマハ・テック3のみんなにもお礼を言わなければならない。また、ベンも本当に良く頑張ったと思う。このコースは難しくて、本当なら慣れるまでにもっと時間が必要なはずなんだけれど、彼は人一倍の努力でここまで上がってきた。これにはきっと多くの人が注目しているはずだよ。ふたりで協力しながら、今年もチームのために頑張っていきたい」

B・スピース選手談(2日目 5位/2分01秒014/44周):
 「今回のテストもとてもうまくいったよ。だってたった1日でコンマ8秒も速くなったんだからすごいことだよね! 順調に、正しい方向へと前進できていると思う。レース距離のシミュレーションでは、全ラップが2分01秒台。レースの終盤まで良いフィーリングをキープして走りきれることが僕の長所。初めてヤマハで走ったバレンシアでも、最後まで力強く走ることができたんだけれど、僕はタイヤが減ってきてから、さらに少しフィーリングが良くなるんだ。総合順位はあまり大きく更新できなかったけれど、スピードは十分に出せると確信することができた。ソフトコンパウンドのタイヤがひとつしか使えなかったことはちょっと残念だったけれど、全体的にはとてもいいテストになり、トップとの差も縮めることができたので満足している」


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