本文へ進みます

ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

サイト内検索

詳細本文

レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2008年 YAMAHAレースリリース
2009年 全日本ロードレース選手権 JSB1000クラス
YZF-R1を駆る中須賀が2年連続チャンピオン獲得
2009年11月2日

 11月1日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)で開催された全日本ロードレース選手権・最終戦MFJ GPで、「YSP Racing Team」からヤマハYZF-R1を駆り出場した中須賀克行(28歳)が、9ポイント差を逆転し2年連続で国内最高峰JSB1000クラスのチャンピオンを獲得した。

 開幕戦、転倒リタイアという波乱のスタートとなった中須賀だったが、第2戦で4位、第3戦はシーズン初の表彰台となる3位を獲得。続く第4戦では、シーズン初優勝を飾りランキングトップから9ポイント差の4位として、一気にチャンピオン争いに加わった。ランキングの上位6人がわずか10ポイント差で迎えた第5戦は、その上位陣が激戦を繰り広げるが、中須賀は表彰台に一歩及ばず4位となり、ランキングも5位へ後退。しかし、第6戦では2位表彰台を獲得し、トップの酒井大作(スズキ)と9ポイント差の2位で最終戦を迎えた。
 2レース制で行われた最終戦のRace1は、ラストラップでの大逆転で優勝。ウエットコンディションとなったRace2はライバル酒井が転倒、中須賀は雨による厳しいコンディションのなか力走をみせ2位を獲得し、2年連続で自身2度目のシリーズチャンピオンを決定した。これにより全日本選手権のスーパーバイク(現JSB1000)におけるヤマハ選手のタイトル獲得は、通算5回目となった。
 なおヤマハは、全日本モトクロスIA1・成田亮、全日本トライアルIAスーパー・黒山健一がシリーズチャンピオンを決定していることから、2008年に続き全日本3カテゴリーの最高峰クラスで三冠を達成した。

中須賀克行選手談(優勝/2位:2009年チャンピオン):
 「Race1で勝てたのが自信につながったし、自分も調子がいいと確認できた。Race2はウエットになりかなりテンションが下がったが、5分間のフリー走行のフィーリングが良く、これで俄然テンションが上がった。酒井選手の転倒は、ピットボードにサインが出たので知っていたが、そこからペースを乱してしまい、今大会での最大の目標である勝つことに改めて集中し、優勝を最後まで目指して走りきった。
 今年は、マシンが新型のYZF-R1になったにもかかわらず、開幕戦を転倒リタイアという最悪のスタート。その後の前半戦は、マシンのポテンシャルが高いことは分かっていながら、それを引き出すこと、乗りこなすことに苦労した。しかしシリーズ後半のSUGOから得意のブレーキングで勝負ができるようになるなどリズムが良くなった。このリズムを次のツインリンクもてぎでも生かすことができ、一気に調子が上向いたので、今大会では2連勝してチャンピオンを決めようと臨んだ。昨年は2勝でチャンピオンになっているので、今年は何としてでも3勝でチャンピオンを目指していたので心残りだが、連続してチャンピオンを獲得できたのは本当にうれしい。また、ヤマハ、そしてダンロップ、チームスタッフ、サポートしていただいたすべてのみなさんに対して感謝の気持ちで一杯だ」

平 忠彦チームマネージャー談:
 「今回、チャンピオン獲得にはどうしても勝利が必要だった。だからこの最終戦は、中須賀選手を中心にチーム全員が“優勝”という二文字だけをめざして戦ってきた。その全員の気持ちでV2を掴みとったのだと思う。同時に、今回のレースは2 年連続チャンピオンというだけでなく、モータースポーツの“醍醐味”や“感動”をファンの皆さまにもたらすことができたと実感している。中須賀選手は、Race2でライバルの転倒を知りながら、リスクを恐れず最後まで勝利を目指して戦った。これは“速い”だけでなく“強い”ライダーになったことを証明するものであり、中須賀選手にとってはさらなる成長の大きな一歩になったのではないだろうか。
 最後に、今年7戦を通じ私たちに力をくださったファンの皆さまに感謝するとともに、また来年も同様に力をいただければと思う。本当にありがとうございました」

板橋 一男談(YSPメンバーズクラブ会長/YSP成増):
 「“興奮、感動、感激に加え、チャンピオンを獲得!”最高のレースでした。今シーズン、中須賀選手は開幕戦でリタイア。さらにニューYZF-R1への慣れやセッティングの煮詰め不足など、序盤は苦しい戦いが続きました。しかし毎戦着実に成長を続け、この最終戦では劇的な逆転でチャンピオンを獲得することができました。また2008年に続き、ロード、モトクロス、トライアルの全日本最高峰クラスでチャンピオンを獲得し2年連続での三冠を達成。これも、ヤマハ、全国のYSP、各チームが一丸となって戦った結果であり、何よりも多くのファンの皆さまの応援のおかげだと思います。
 現在、国内二輪業界は苦しい状況にありますが、中須賀選手をはじめとする全日本のライダーたちが見せた戦いは、メーカーの垣根を越え、業界全体の活性化につながる素晴らしいものだったと感じています。このライダーたちからもらったパワーを無駄にすることなく、今後もレースを通じてその素晴らしさを一人でも多くの方に伝えていきたいと思います。YSPメンバーズクラブを代表し、これまで応援して下さったすべてのファンの皆さま、および本年のレース活動を支えて頂いた多くの方々に心からお礼申し上げます」



GP250はTZ250を駆る宇井がチャンピオンを獲得
ST600では中冨がランキング2位、佐藤がランキング3位を獲得


全日本においてラストレースとなったGP250は、10月30日(土)に公式予選と決勝のRace1、11月1日(日)に決勝のRace2が行われた。Race1では、TZ250を駆る宇井陽一が混戦を制し、今季3勝目をマーク。11月1日のRace2では、宇井が2位でチェッカーを受け、2007年以来のチャンピオンに返り咲くとともに、GP250最後のチャンピオンとなった。
ST600ではYZF-R6を駆る中冨伸一が今季初優勝してランキング2位を獲得。YSP・レーシング・チームの佐藤裕児は今季2度目の3位としてランキング3位でシーズンを終えた。



イメージ

Race1は最終ラップでの逆転勝利、ウエットコンディションとなったRace2は2位とし、大逆転でV2 を達成した中須賀選手


■開催日:2009年11月1日 ■開催地:鈴鹿サーキット(三重県) ■カテゴリー:JSB1000クラス
■レース時間:各レース20周 ■天候:晴れ後雨  ■観客数:23,000人(2日間合計)


第1レース結果
順位 選手 マシン タイム
1 中須賀克行 Yamaha 16'51.023
2 伊藤真一 Honda +0.432
3 酒井大作 Suzuki +6.366
第2レース結果
順位 選手 マシン タイム
1 秋吉耕佑 Honda 18'35.339
2 中須賀克行 Yamaha +1.124
3 山口辰也 Honda +4.947


中須賀選手プロフィール
氏  名/ 中須賀 克行(なかすが かつゆき)
出身地/ 福岡県
生年月日/ 1981年8月9日
所属チーム/ YSP Racing Team
主な成績
2000年:全日本選手権 GP250 ランキング 11位
2001年:全日本選手権 GP250 ランキング 20位
2002年:全日本選手権 GP250 ランキング 5位
2003年:全日本選手権 GP250 ランキング 8位
2004年:全日本選手権 GP250 ランキング 5位
2005年:全日本選手権 JSB1000 ランキング 12位
2006年:全日本選手権 JSB1000 ランキング 9位
2007年:全日本選手権 JSB1000 ランキング 4位
2008年:全日本選手権 JSB1000 チャンピオン
2009年:全日本選手権 JSB1000 チャンピオン


中須賀選手2009年の戦績


開催日 大会名 第1レース
3月15日 第1戦 筑波大会(茨城県) リタイア
4月5日 第2戦 鈴鹿2&4(三重県) 4位
5月24日 第3戦 オートポリス大会(熊本県)  3位
5月17日 第4戦 SUGO大会(宮城県) 優勝
6月14日 第5戦 岡山国際大会(岡山県) 4位
7月5日 第6戦 もてぎ大会(栃木県) 2位
7月19日 第7戦 MFJGP(三重県・鈴鹿) 優勝/2位

※7大会における中須賀選手の獲得ポイント:156


ページ
先頭へ