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　「ヤマハ・モンスター・エナジー・モトクロス・チーム」は世界選手権モトクロスMX1に照準を合わせて参戦してきたが、来季はMX1とMX2の2クラスに参戦することをこのほど決定した。MX1には、2008年のMX1チャンピオン、デビッド・フィリッパーツがYZ450Fを駆り参戦、MX2には19歳のフランス人ライダー、ゴーチェ・ボランがYZ250Fで参戦。

　フィリッパーツは来季でヤマハとの契約が3年目。ヤマハライダーとしての初年度の2008年にはMX1でチャンピオンに輝き、今年も1度の優勝と5度の表彰台を獲得、目下ランキング3位につけている。
　フランスのドラギニャン出身のボランは、今年MX2に参戦中で、14戦を終え2度の優勝と7度の表彰台を獲得。第13戦のチェコGPでは優勝し、現在ポイントランキング3位につけている。2007年ワイルドカードでGP参戦の経験もあり、同年ヨーロッパ選手権ではチャンピオンに輝いているボラン、2010年YZ250Fでさらなる活躍が期待されている。

ローレンス・クライン・コールカンプ談（ヤマハ・モーター・ヨーロッパ・レーシングマネージャー）：
　「有能なライダー、デビッドと来季も活動できることを嬉しく思う。またゴーチェ・ボランの加入は、チームにとって大きな財産。MX2で有力選手である彼の持つスピード、能力、経験を活かし2010年両クラスでのチャンピオンをめざしたい。ここ10年、モトクロス世界選手権最高峰クラスにおいて、ヤマハは抜きん出た活躍を見せ、今年もMX1のシリーズ戦を牽引してきた。今後もモトクロス界でのイニシアティブを握っていきたいと思う。リナルディグループの体制のもとで両クラスに参戦することは、将来的に高いレベルの技術発展に繋がることを意味している」

ミケーレ・リナルディ総監督談：
　「才能あるゴーチェの加入を心より歓迎する。現在のところ2010年用のマシン開発は素晴らしい出来で、この冬のテストは来季のいい結果に繋がるだろうと確信している。2005年以来となる2クラス参戦は面白くなるだろう」