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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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2008年 YAMAHAレースリリース
2009年スーパーバイク世界選手権に向け
スピースとサイクスがテストを開始!
2008年11月14日
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 ヤマハの2009年スーパーバイク世界選手権(以下WSB)のライダー、ベン・スピースとトム・サイクスは、新しく加入するチームと合流し、2008年のWSB最終戦が行われたポルトガルのポリティマオで2日間のテストを実施した。二人は、一新された2009年型YZF-R1レース仕様マシンの開発を始めるとともに、新チームとの関係を深めるなど、テストでの時間を有効に過ごした。

 テスト初日は、両ライダーとも2008年型WSBマシンを使用し、ポリティマオの極めてテクニカルなコースの習熟に努めた。 2日目は、2009年型の新YZF-R1を駆りラップを重ねた。モトGPマシンのYZR-M1に類似したハイテク・パワープラントを備える998ccのニューマシンは、現在、WSBの2009年シーズンに向けた開発が始められたばかりで、比較的市販車仕様に近い。
 しかし、2009年型 YZF-R1の市販車モデルに搭載されるクロスプレーン型クランクシャフト採用エンジンと、独特の不等間隔爆発がリニアなトルクを生み出し、より大きなトラクションを与えるため、スピースはWSB最終戦にトロイ・ベイリスが記録したレース・ラップ・レコードにあとコンマ2秒にまで迫るタイムを出している。マシンのポテンシャルに対するチームの確信を裏付けるように、二人のライダーは速いラップを刻み、スピースは2日目にしてコンスタントに1分44秒前半を叩き出していた。
 今後、チームは南アフリカに移動して、次の段階へ進むべく2回目の開発テストを行う。

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 これまでに市販車仕様のマシンをベースにチームが行った改造には、カムシャフトの改造、冷却性向上のためのラジエターの大型化、そしてオイル・クーラーの装着などがある。新型マシンにはリアのサブフレームがなく、強化フレームを組み込んでいる。ユニークなエギゾーストはアクラポビッチとの共同開発。標準装備の燃料タンクもアルミ製に変更し容量を増量。また、最新のマニエッティ・マレッリ社製電子システムを採用。新設計のスイングアームもWSB専用に2008年のレースシーズンで蓄積した知識に基づいて開発されている。


ベン・スピース選手談 (1分43秒9):

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 「すばらしいウィークエンドを過ごしたよ。アメリカから旧知のチーフクルーが来てチームに加入してくれたことは本当にうれしい。彼は僕のことをよく知っているし、ヤマハ・モーター・イタリアのテクニカル・チーフ、シルヴァーノ・ガルブセラ(Silvano Galbusera)ともうまく仕事をしてくれているようだから非常に良かった。芳賀選手のバイクでコースに出た後にいくつか変更を加えたらスムーズに乗れるようになった。違うタイヤメーカーや新サーキットでのライディングなどたくさん学ぶことができた。2009年型マシンはまだ開発が始まったところだが、現在の状態からフィリップアイランドではどこまでいけるかを想像するととてもワクワクする。今週末、チームが一生懸命にやってくれたから、マシンはどんどん良くなっている。来年が本当に待ち遠しい」

トム・サイクス選手談 (1分44秒5):

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 「とても良いテストだった。2日間を終えてチームの一員になれた気分だ。テスト初日の火曜日の朝に到着してすぐに新しいマシン、新しいサーキット、そして新しいチームに合流しなければならなかったから、正直きつかった。でも自分にとっては最初が肝心。チームと力を合わせて開発もうまくいっているし、お互いに理解もできている。2008年型マシンでのタイムは非常に満足している。良いレースペースもキープすることができた。2009年型マシンは、開発初期だと考えるとすばらしいパッケージだ。コーナーの立ち上がりのフィーリングは信じられないほどスムーズだし、パワーはすごくコントロールしやすくて抜群の安定感がある。やらなきゃいけないことはたくさんあるが、ここまでの手応えはかなり良い。全体的にすばらしい週末だった。活動を開始できていろんなことを学んで、新しいチームに合流しメンバーであることも自覚できたから本当にハッピーだね」

M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリアWSBチーム監督談:
 「最初のテストとしてはとても良かったと思う。問題もなく、二人のライダーは非常に良い仕事をしてくれた。マシンも良くなったし、何をすれば更に良くなるかが分かったので、テストのおかげで良い感触を掴むことができた。ただ、目指すところとはまだ大きなギャップがあるので、今はただハッピーなだけだ。ライダーとチームは非常に良い時間を過ごせた。これ以上にない方法でテストを終えることができたので、次のステージが非常に楽しみだ」


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