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2004年 YAMAHAレースリリース

2004年AMAスーパークロスタイトル獲得
チャド・リード インタビュー

2004年5月12日

 物心ついた頃からスーパークロスで世界の頂点に立つことを夢見てきたチャド・リード。22歳になった今年、彼はAMA250SX選手権で全16戦中10勝と大活躍。フル参戦2年目で早くもタイトルを獲得し、長年の夢を実現した。
 アメリカ人以外のチャンピオンは、過去にオランダのP・カルスメーカーズ(1974年)、フランスのJ・M・バイル(1991)がいるが、オーストラリアのリードが2004年、実に13年ぶりの快挙を成し遂げ3人目の外国人チャンピオンとなった。その貴重なタイトル獲得までの軌跡と、開幕を間近に控えたアウトドア・シリーズへの抱負を聞いた。


■子供の頃の夢を叶えた感想は?

 「オーストラリアで子供時代を過ごしていた当時から、AMAスーパークロス・シリーズのチャンピオンになりたいと思っていた。ワールドシリーズやワールドカップ、スーパーボウルなど子供たちはいろんな夢を見るが、僕の場合はそれが、アメリカへ来てスーパークロスに出場することだったんだ。ハンナ、ジョンソン、マクグラス、バイル、スタントン、カーマイケル…大勢のヒーローがいた。いつかあんなふうになりたいと思いながら、学校から帰るといつもバイクに乗り、アメリカのビデオを夢中で見ていた。そのなかに映っていたマクグラスの見事なライディング、いっぱいに埋め尽された観客席が僕の心を虜にしてしまったんだ。
 今シーズンの最終戦を走り終えた時、今までに感じたことのないような特別な気持ちになった。嬉しかった。そしてここまで支えてくれたヤマハ・チーム、家族、そのほかすべての人に感謝の気持ちでいっぱいになった」

■タイトルを決定する最後のレースに臨む時はプレッシャーがあったでしょうね?
その日のことを振り返ってみてください。


 「タイトル獲得をいつも夢見てきたのに、この数週間はそれについて話したり、考えたりしたくなかった。タイトルのことを考えてしまうとレースに集中できなくなりそうだったんだ。最終戦には本当にたくさんの友達が応援に来てくれたので、僕は誰よりも多く入場券を買ったと思う(次からは“20枚買えば1枚無料”のディスカウントを用意してもらいたいね!)。
 決勝前日はプラクティス、記者会見、ディーラー主催のサイン会などで忙しく、そのおかげもあり、夜はよく眠ることができた。決勝当日はいつものレースと同じようなスケジュール。プラクティスと開会式の合間に軽く食事をしてから身体を休めてリラックス。それからストレッチとトレーナーによるマッサージ。ヒートレースと決勝レースの間は、ただガールフレンドのエリーと一緒にいた。夢がまさに実現しようとしている時というのは精神的にはとても苦しいもの。だから彼女をはじめ僕を心からサポートしてくれる人たちに囲まれて心を落ち着かせたかったんだ。決勝はうまくいった。焦らず、熱くなり過ぎず、無理に攻め込まずに2位でゴールした」

■Q:SXタイトルを獲得した今、次の目標は何ですか?

 「アウトドア・ナショナルでさらに上を目指したい。もちろん目標はチャンピオンだ。そしてそれが叶ったら、その次はふたつめのスーパークロス・タイトル!」

■今シーズンのなかでベストレースはどこでのレースですか?またワーストレースは?

 「アナハイム1が一番のハイライト!肩の怪我が治りきらずにシーズンに突入したため、開幕戦ではヒートレースと決勝レースをすべて走りきれるかどうかさえ半信半疑だった。そんななかで僕は優勝。しかもチームメイトのビーラマンとフェリーが2位と3位に入った。それはまさにヤマハの、そして僕の成功を暗示するかのような素晴らしいレースだった。
 ワーストレースと言えば、まあそれほど悪くはなかったのだが、やはりポンティアックだろう。1コーナーで転倒したが3位まで巻き返し、表彰台の連続獲得記録をつなげることができた」

■チャンピオン候補でしたが、実際には思ったよりも簡単に獲得できたという感じですか?

 「簡単なタイトルなんてひとつもないよ。優勝することがほぼ当たり前のようになってからも、チャンピオンシップのことは考えずに1レース1レースひたすら勝ち続けることだけに気持ちを集中してきた。
残り2レースになった時にポイント上かなり優位にあったので、初めてタイトルに照準を合わせ慎重な走りに切り替えたんだ。110%を出し切らないレースはなんだか変な感じがしたが、スーパークロスチャンピオンという子供のころからの夢をつかむことのほうがもっと大事だと思った」

■シーズン中のターニングポイント、あるいはタイトル獲得に関して何か決定的な出来事がありましたか?

 「難しい質問だね。一番苦しかったデイトナで優勝したあとは、このまま集中し、あと何回か勝てればタイトルに手が届くだろうと思うようになった。気持ちが少しざわざわとしたが、トロフィーを思い描いては心を落ち着けるようにした」

■ジェフ・スペンサー、ボブ・ムーアら優秀なクルーに恵まれましたね。タイトル獲得における彼らの役割を教えてください。

 「あらゆることをパーフェクトに行なわなければタイトル獲得は実現しない。僕自身も確かにベストを尽したが、すべてのスタッフが僕と同じように最大限の努力をしてくれた。だからこそこうして夢が実現したんだ。ジェフは僕の心身の状態をしっかりと管理してくれた。ボブは毎日のサポートだけじゃなくライディングのアドバイスもしてくれた」

■何度も優勝し成功を収めた今、もう一度気持ちを奮い立たせてアウトドアのモトクロス選手権に挑みますね。難しいことではありませんか?

 「モチベーションを高めることは、少しも難しいことじゃない。昨年はうまくいかなかった、そのことだけで十分に今シーズンのモチベーションになるんだ。スーパークロスは僕にとってかなり自然な感じになってきたが、アウトドアではより一層の努力が必要になるだろう」

■2ストロークのYZ250から4ストロークのYZ450Fにスイッチしますね。トレーニングはうまく進んでいますか?

 「今シーズンはいつにも増して十分な準備を行なっている。2~3ヵ月前からYZ450Fに乗り始めていて調整もできている。準備は整っている」

チャド・リード選手のプロフィール
氏  名/ Chad REED
国  籍/ オーストラリア
生年月日/ 1982年3月15日(22歳)
チーム名/ ヤマハモトクロスチーム
レース歴/ 1999年:オーストラリア・スーパークロス・チャンピオン
  2000年:オーストラリア・スーパークロス・チャンピオン
  2001年:250ccモトクロス世界選手権デビュー
     第12戦オランダGP優勝・ランキング2位
  2002年:AMAスーパークロス125cc東地区チャンピオン
  2003年:AMAスーパークロス250ccランキング2位
     AMAナショナルモトクロス250ccランキング3位
  2004年:AMAスーパークロス250ccチャンピオン

2004年AMAスーパークロス250でのチャド・リードの成績
第1戦(1月3日)
第2戦(1月10日)
第3戦(1月17日)
第4戦(1月24日)
第5戦(1月31日)
第6戦(2月7日)
第7戦(2月14日)
第8戦(2月21日)
第9戦(2月28日)
第10戦(3月5日)
第11戦(3月13日)
第12戦(3月20日)
第13戦(4月3日)
第14戦(4月17日)
第15戦(4月24日)
第16戦(5月1日)
アナハイム
フェニックス
アナハイム
サンディエゴ
アナハイム
サンフランシスコ
ヒューストン
ミネアポリス
アトランタ
デイトナ
セントルイス
インディアナポリス
ポンティアック
イルヴィルク
ソルトレイクシティ
ラスベガス
1位
2位
1位
1位
2位
1位
1位
2位
1位
1位
1位
3位
1位
1位
2位
2位


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