「2022年度省エネ大賞」を受賞~「理論値エナジー」の考え方に基づき従来比▲32%の省エネを達成~
2022年12月20日発表
ヤマハ発動機株式会社は、本日、「2022年度省エネ大賞」省エネ事例部門の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。今回の受賞は、当社が実施した「『理論値エナジー』×『IoT』価値エネルギーの追究」の取り組みが評価されたものです。なお、当社の省エネ大賞受賞は初めてです。
「省エネ大賞」は、「一般財団法人 省エネルギーセンター」が主催し、国内の産業、業務、運輸各部門における優れた省エネの取り組みや、先進的で高効率な省エネ型製品などを表彰する制度です。
今回受賞した取り組みは、当社浜北工場の二輪車用クランクシャフト加工ラインにおいて、当社「理論値エナジー」の考え方に基づいて分析を行い、待機時における各設備の自動停止を行ったものです。これにより、従来に比べ▲32%(原油換算:▲82kL)の省エネを実現することができました。今後、今回の取り組みで確立されたプロセスを当社の他工場の加工ラインで実践することにより、省エネのさらなる拡大が期待されます。
分析においては、「IoT見える化システム」を導入することで、各設備のエネルギー使用量を秒単位で計測。各設備の詳細なエネルギー使用量の変化に加え、設備の稼働周期や設備間のエネルギー使用量の関係性を明らかにし、「理論値エナジー」の考え方に基づきエネルギーの価値を分析しました。
当社は、本年2月発表の新中期経営計画(2022~2024年)において、これまで進めてきた成⻑戦略と基盤強化に加え、サステナビリティ対応の強化を進めています。今回の取り組みは、2035年自社工場でのカーボンニュートラル達成に向けた取り組みのひとつです。
■ 受賞概要
■ 「『理論値エナジー』×『IoT』 価値エネルギーの追究」の概要
1. 課題認識
当社は、海外を含む自社工場において、2035年にカーボンニュートラルを実現する目標を掲げています。目標の達成に向けて、エネルギーの最少化とクリーン化を軸とした活動を推進。エネルギーの最少化においては、真に必要なエネルギーのみを「価値」と定義し、価値以外はすべて「改善代」としてエネルギーの最少化を目指す「理論値エナジー」の考え方を導入し、省エネの取り組みを進めています。今回、「理論値エナジー」の考え方に基づき、エネルギー使用量の多い浜北工場の自動二輪車用クランクシャフト加工ライン(以下「モデルライン」)の省エネに取り組むこととしました。
2. 実施内容
(1) 見える化による現状把握
モデルラインに「IoT見える化システム」を導入。生産設備に電流センサを設置して、秒単位でエネルギー使用量の計測を実施しました。これにより、エネルギー使用状況をリアルタイムで把握できるようになりました。
(2) エネルギー価値の分析と省エネ施策の実行
見える化したデータを用いて「理論値エナジー」の考え方に基づきエネルギーの価値を分析。その結果、使用しているエネルギーを「価値」「準価値」「無価値」に分類することが可能となりました。今回は、「無価値」に分類されたエネルギー使用をゼロとし、「準価値」に分類されたエネルギー使用を最少化することを目標に設定。非稼働設備の電力最小化と補機(油圧ポンプ、ミストコレクタなど)の自動停止化を行いました。
3. 省エネの達成状況
モデルラインにおいて、▲32%の省エネを実現。また、今回の取り組みを通じて、「理論値エナジー」の有効性を実証することができました。
「省エネ大賞」は、「一般財団法人 省エネルギーセンター」が主催し、国内の産業、業務、運輸各部門における優れた省エネの取り組みや、先進的で高効率な省エネ型製品などを表彰する制度です。
今回受賞した取り組みは、当社浜北工場の二輪車用クランクシャフト加工ラインにおいて、当社「理論値エナジー」の考え方に基づいて分析を行い、待機時における各設備の自動停止を行ったものです。これにより、従来に比べ▲32%(原油換算:▲82kL)の省エネを実現することができました。今後、今回の取り組みで確立されたプロセスを当社の他工場の加工ラインで実践することにより、省エネのさらなる拡大が期待されます。
分析においては、「IoT見える化システム」を導入することで、各設備のエネルギー使用量を秒単位で計測。各設備の詳細なエネルギー使用量の変化に加え、設備の稼働周期や設備間のエネルギー使用量の関係性を明らかにし、「理論値エナジー」の考え方に基づきエネルギーの価値を分析しました。
当社は、本年2月発表の新中期経営計画(2022~2024年)において、これまで進めてきた成⻑戦略と基盤強化に加え、サステナビリティ対応の強化を進めています。今回の取り組みは、2035年自社工場でのカーボンニュートラル達成に向けた取り組みのひとつです。
■ 受賞概要
■ 「『理論値エナジー』×『IoT』 価値エネルギーの追究」の概要
1. 課題認識
当社は、海外を含む自社工場において、2035年にカーボンニュートラルを実現する目標を掲げています。目標の達成に向けて、エネルギーの最少化とクリーン化を軸とした活動を推進。エネルギーの最少化においては、真に必要なエネルギーのみを「価値」と定義し、価値以外はすべて「改善代」としてエネルギーの最少化を目指す「理論値エナジー」の考え方を導入し、省エネの取り組みを進めています。今回、「理論値エナジー」の考え方に基づき、エネルギー使用量の多い浜北工場の自動二輪車用クランクシャフト加工ライン(以下「モデルライン」)の省エネに取り組むこととしました。
2. 実施内容
(1) 見える化による現状把握
モデルラインに「IoT見える化システム」を導入。生産設備に電流センサを設置して、秒単位でエネルギー使用量の計測を実施しました。これにより、エネルギー使用状況をリアルタイムで把握できるようになりました。
(2) エネルギー価値の分析と省エネ施策の実行
見える化したデータを用いて「理論値エナジー」の考え方に基づきエネルギーの価値を分析。その結果、使用しているエネルギーを「価値」「準価値」「無価値」に分類することが可能となりました。今回は、「無価値」に分類されたエネルギー使用をゼロとし、「準価値」に分類されたエネルギー使用を最少化することを目標に設定。非稼働設備の電力最小化と補機(油圧ポンプ、ミストコレクタなど)の自動停止化を行いました。
3. 省エネの達成状況
モデルラインにおいて、▲32%の省エネを実現。また、今回の取り組みを通じて、「理論値エナジー」の有効性を実証することができました。