(新中期経営計画の1年目の進捗)
当社は、昨年4月より、創立50周年に向け企業体質を更に強固なものとするために、3ヶ年の新中期経営計画"NEXT50"に取り組んでいます。この計画は、利益追求志向を社内に浸透させる「社内改革」とコスト構造改革やアジア地域での基盤再構築などを目指した「事業改革」を推進することで、2005年3月期には、売上10,500億円、経常利益650億円、有利子負債2000億円以下などの数値目標の達成を目指すものです。
1年目に当たる2003年3月期の業績は、売上高が1兆円を超し、経常利益も672億円、有利子負債も1,994億円に減少するなど、2年目の目標数字を1年前倒しで達成出来ました。
具体的には、二輪車・船外機・ATVの基幹商品において「魅力ある新商品」が投入され、アジアの二輪車事業においても「小型の4サイクルモデルの投入」により、売上・利益が大幅に拡大しました。
更に、国内舟艇やPASなどの「不採算事業の改革」も、事業コストの圧縮や事業ドメインの拡大により赤字幅は着実に減少し、また、製造・開発・購買が一体となった「システムサプライヤー体制の推進」により、コストダウン効果も計画通りに進捗しました。
この結果、為替影響が比較的小さい中で利益が増加できたことから、全社的に「利益体質への転換」が着実に進みはじめました。
(今後の経営方針)
2004年3月期は、新中期経営計画の2年目としてその成否を決する重要な年であり、その課題達成にむけた正念場の年と認識し、売上・利益の目標数字は、北米市場が悪化しても前期並みを確保するチャレンジングな計画としています。
そこで2004年3月期は、北米の利益が減少するものの、その減少分を北米以外の地域や事業で確保できるような経営の舵取りをしていきます。そのために、「アジア事業の成長」「コストダウン30%」に加え「不採算事業の改革」などに積極的に取り組み、「利益体質への転換を実力として定着」することを目指します。また、全社戦略である「財務体質の強化」や「成長戦略の推進」も着実に将来を見据えて推し進め、次の半世紀での飛躍を図るための強固な基盤構築を目指していきます。
(ステップアップ目標を設定)
当社は、新中期経営計画の2005年3月期(最終年度)の目標数値においてステップアップ目標を設定しました。これは、当初計画の達成を第一とするものの、更に高い目標に挑戦する目的で、売上高、利益、有利子負債などにおいて、新たな数値目標を掲げました。
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