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2011年 YAMAHAレースリリース
開幕線直前のMotoGP最終テスト
ヤマハ・ファクトリー・レーシングチーム開幕に向け準備万端
2011年3月16日

カタールテスト1日目(2011年3月13日)
シーズン直前最終テストがカタールで開催


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 ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースが3月13日、カタールはロサイル・サーキットで最終テストを実施。この週末に迫った開幕戦に向けてシャシーや電子制御システムのセッティングに取り組んだ。セッション開始は現地時間の18:00。

 日が落ちて照明が点灯されると、ロレンソが真っ先にコースに出て行った。セッション中盤までに昨年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーのスピースがトップに浮上。ディフェンディング・チャンピオンのロレンソは0.495秒遅れる3位につけた。スピースはその後順位を下げて4位でセッションを終了。トップとの差は0.292秒だった。一方のロレンソは合計60ラップを走行し、コーナーごとに安定性向上を追求しながら5位を獲得。トップから0.411秒差。



カタールテスト初日(3月13日)結果


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1’56.271
2 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1’56.414
3 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1’56.444
4 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1’56.563
5 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1’56.682
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1’56.742
16 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1’57.737

ロサイル レコードラップ: C.ストーナー 1分55秒153(2008年)
ロサイル ベストラップ: J.ロレンソ 1分53秒927(2008年)



カタールテスト2日目(2011年3月14日)
最終テストでスピースが納得の走り


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 ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースにとって、この日の脅威は他のライダーではなく、ロサイル・サーキットを吹き抜ける強風だった。開幕戦を直後に控えたオフシーズン最終のテストは、外的要因との戦いになった。

 スピースは走行開始直後から順調に順位を上げ、セッション中盤までに2位に浮上。クルーチーフのトム・ハウスワースとともにジオメトリー・セッティングに取り組みグリップ性のさらなる向上を実現。最終的にはトップに0.613秒差の3位につけた。チームメイトのロレンソは強い風に悩まされてベストのセッティングが見つからず、前日のタイムを更新することができなかった。終盤には長距離走行を行って燃費をチェックし、順位は7位で終えた。



カタールテスト2日日(3月14日) 結果


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1’55.681
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1’55.745
3 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1’56.294
4 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1’56.433
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1’56.439
6 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Honda 1’56.445
7 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1’56.707
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1’56.716
15 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1’57.730

ロサイル レコードラップ: C.ストーナー 1分55秒153(2008年)
ロサイル ベストラップ: J.ロレンソ 1分53秒927(2008年)



B・スピース選手談(2日目 3位/1分56秒294/45周):

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 「テストは順調だった。とても満足しているよ!今日はいくつかのセッティングを試して、マシンがさらに良くなったからね。開幕までまだ何日かあるので、データをしっかり分析する。日曜日までに走るチャンスもたくさんあるよ。セパンのテストのあとここへ来て、ますます自信を持って走れるようになった。あとは決勝までに、さらにマシンを改善していきたい。昨年はどのコースへ行ってもM1がとても好調に走ってくれた。これがヤマハの強さだと思うんだ。今年もそうなると信じている」


J・ロレンソ選手談(2日目 7位/1分56秒707/48周):
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 「今日は僕にとっては最高の一日というわけにはいかなかった。でも僕のライディングが悪かったというわけではないんだ。僕が悪い時には、いつも正直に認めるからね。セッションを通じてセッティングがうまくいかなくて、どうしてもタイムを縮めることができなかった。確かに風は強かった。でもそれは誰もが同じ条件だから理由にならない。それよりもリアアームを替えてみたけど、効果をあげなかったということなんだ。このあと数日間で準備を整え、木曜日のセッションに臨みたい」

W・ズィーレンベルグ、チームマネジャー談:
「今日のカタールは非常に風が強かった。昨日と比べてみると、そのせいでマシンのフィーリングやバランスについて悩むことが多かった。最後にロングランを行い、フィーリングはパーフェクトではなかったものの、燃料消費の様子をチェックしたり電子制御システムのデータを収集したりした。完璧なセッティングができていなかったことは残念だが、必要なテストだったのだ」

M・メレガリ、チームディレクター談:
「ベンのセッティングはとてもうまくいったと思う。彼は安定して速かったが、これでもまだ100%を出し切っていないだけに期待が持てる。ロングランは十分には試していないが、古いタイヤを履いてハイペースをコンスタントにキープすることができたのでよかったと思う。ホルヘは、期待していたような大きな前進が見られなかったが、ロングランでは貴重なデータを得ることができた。日曜日の決勝までには、まだ十分に走るチャンスがあるので、ふたりとも競争力のあるセッティングを見つけることができるだろう」

C・エドワーズ選手談(2日目 8位/1分56秒716/99周):

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 「手応えのあるいいテストができた。今は本当に開幕戦が楽しみだよ!マシンはこのコースでも最高に素晴らしい走りを見せてくれた。これまでに行ったセパン・テストでのハードワークが実を結んだということなんだ。マシンは今のところ大きな変更を必要としていないので、とてもいい状況なのだと思う。まったく異なるタイプのコースに持って行ってもうまく走れるとしたら、それはつまり、セッティングがしっかり出来上がっていることを意味している。だからこそ僕らは、素晴らしいマシンとともに新しいシーズンを迎えられるという確信が持てるんだ。今日のテストのなかではブリヂストンのいくつかのタイプを試して、データを収集することができた。ただ風がとても強くて、コンディションはあまりよくなかったね。もっとタイムを上げていきたかったけれど、今日は開幕前テストの最終日だし、こんなコンディションのなかでタイムのためにリスクをおかすようなことはしたくなかったんだ。風は所々でかなりひどくて、フロントをとられてしまう感じだったから無理はできなかったよ。僕自身は意欲満々。厳しいシーズンになることは承知しているけれど、きっといい戦いができると信じている。史上最強の激しい戦いのなかでも、好成績を目指していきたい」

C・クラッチロー選手談(2日目 15位/1分57秒730/79周):

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 「僕が思っていたような展開にはなってくれなかった。マシンはバランスを変更してフロントエンドのフィーリングが良くなっていただけに、残念な結果だよ。僕は第10コーナーで、つまらないミスをしてしまったんだ。リアが滑ったのでスロットルを戻したら、今度はフロントをとられた。そして左手がハンドルの下から出せなくなってしまったんだ。小指を引っ張り出すようにしたもんだから、今はそこが痛くてしょうがないよ。手術の必要はないんだけれど、少なくとも今週末のレースでは不便なことになるだろう。昨日はトップ10にコンマ5秒まで迫っていたので、今日はとても残念。照明にはわりとすぐに慣れて、後ろから迫る影が僕を抜こうとしている誰かの姿ではないこともわかった。今日も一歩前進を目指していたし、転倒さえなければできたと思っている。転倒のおかげで3時間近く時間を無駄にしてしまって、この段階でこんなことは許されないことだけれど、僕は依然としてモトGPデビューを心から楽しみにしているよ。日曜日の夜、この舞台に立つのはとても光栄なこと。そしていつものようにベストを尽くすよ!」


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