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水深4,000m級の海底探査レース“Shell Ocean Discovery XPRIZE”に参画 産学官連携チーム「Team KUROSHIO」へ技術者を派遣

2017年5月10日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、このたび水深4,000m級の海底探査レース“Shell Ocean Discovery XPRIZE”にチャレンジするオールジャパンの産学官連携チーム“Team KUROSHIO”に、技術者1名を派遣しました。

 当社は、1)壮大なチャレンジによる社内モチベーションの向上、2)海洋技術・ビジネスに関わる知見の獲得とネットワークの構築、3)ブランドスローガン“Revs your Heart”の体現 を目的に共同研究に取り組むとともに、マリン事業や無人機事業を通じた技術開発やロジスティックス(機材の小型化・効率的な梱包)、モータースポーツ活動を通じたレースマネジメントの知見等によるチームへの貢献を目指しています。

 “Shell Ocean Discovery XPRIZE”は、米国XPRIZE財団が主催する国際海底探査コンペティションです。自律型海中ロボットを用いて水深4,000m級の深海の広域3Dマッピングに挑み、その精度やスピードを競う賞金総額7百万ドルの国際レースです。大会には13ヵ国から計32チームがエントリーし、技術提案書の審査と2段階の海底探査競技を経て、2018年12月に結果が発表されます。

 “Team KUROSHIO”は、日本の産・学・官の連携によるオール・ジャパンチームです。海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東京大学生産技術研究所、九州工業大学、海上・港湾・航空技術研究所、三井造船(株)、日本海洋事業(株)、(株)KDDI総合研究所に所属する若手研究者、海洋技術の専門家らが結集し、海洋国家の威信を賭けてエントリーしています。

※ AUV( Autonomous Underwater Vehicle)=「自律型海中ロボット」、海洋フォトニクス、海底ケーブルシステム、地理情報システムなど

【公式ウェブサイト】
 Shell Ocean Discovery XPRIZE (英語):http://oceandiscovery.xprize.org/
 Team KUROSHIO :http://www.jamstec.go.jp/maritec/od_xprize/j/


※自律型海中ロボットはイメージです
※自律型海中ロボットはイメージです

大会概要

【大会名称】
 Shell Ocean Discovery XPRIZE



【主催】
 XPRIZE財団(X Prize Foundation)(米国)



【財団の運営目的】
 人類に利益を与える技術開発の促進
 (インセンティブ競争を通じて、人類の利益のためのブレークスルーをもたらす)



【大会の開催目的】
 海底資源調査の高速化や低コスト化につながる新たな技術の獲得



【開催スケジュール】
 2016年12月  技術提案書審査 日本からはTeam KUROSHIOが唯一通過(2017年2月発表)
 2017年 9月  ラウンド1 水深2,000mの海域での海底マップの構築と海底ターゲットの写真撮影
 2018年 9月  ラウンド2 水深4,000mの海域での海底マップの構築と海底ターゲットの写真撮影
 2018年12月  結果発表 



【過去の大会テーマ(賞金額)】
 ・有人弾道宇宙飛行(10百万USドル)
 ・月面探査(30百万USドル)
 ・CO2転換製品開発(20百万USドル)
 ・成人識字率の改善(7百万USドル)



Team KUROSHIO概要

【チーム名】
 Team KUROSHIO(チーム クロシオ) ※2017年2月に共同研究契約を締結



【チーム結成の狙い】
 XPRIZEへの挑戦を機に、海洋国家日本から新たなビジネスモデルの構築を目指す



【想定する開発分野】
 ・自律型海中ロボット(AUV)、洋上中継器(ASV)の開発・製造
 ・海底調査オペレーション ・海底調査で得られるデータの販売



【チーム員の所属団体】
 JAMSTEC
 東京大学生産技術研究所
 九州工業大学
 海上・港湾・航空技術研究所
 三井造船(株)
 日本海洋事業(株)
 KDDI総合研究所(株)
 ヤマハ発動機(株)



当社から派遣する技術者

【氏名】
 進藤 祐太(しんどう ゆうた) 30才 *2017年5月10日現在



【当社における所属部署】
 PF車両ユニットコンポーネント統括部機能ユニット技術部



【選考】
 派遣技術者の社内公募により、論文・面接等の審査を経て選出



【コメント】
 「同世代の研究者の『常識を覆したい』という情熱に心を打たれ、技術者としてのチャレンジスピリットに火が付いた。ヤマハ発動機の代表としての責任を感じながら、チームの皆さんとともに世界一にチャレンジしたい。自分一人の力には限界がある。会社の中に存在するさまざまなリソースをチームの力に変えられるよう努力する」



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