21の国と地域から21名が参集、世界No.1メカニックを競う「ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリ2016」を開催 スポーツモデルクラスは日本、コミューターモデルクラスはインド代表が優勝
2016年10月13日発表
ヤマハ発動機株式会社は、10月12日、世界21の国と地域から選抜されたヤマハ二輪サービスマン(ディーラー・販売店のメカニック)21名がサービスの「技」を競い合う「第7回ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリ2016」を開催しました。スポーツモデルクラスでは、日本代表の鮫島遼平(YSP川崎中央)さん、コミューターモデルクラスは、インド代表のジグネシ・ギリシュクマール・ラナ(PLANET AUTOMOBILES)さんが優勝しました。日本人の優勝は2003年の第2回大会以来、13年ぶりとなります。
競技は、「スポーツモデルクラス」と「コミューターモデルクラス」の2つのカテゴリーに分かれ、タイヤ交換などの基礎整備の正確性を競う「基礎整備技術競技」、故障の原因を的確に診断し修理する技術を競う「故障探求競技」、修理箇所の説明などお客さまとのコミュニケーションスキルを競う「お客さま対応競技」の3種目でサービスの「技」を競い、その総合得点により順位を決定しました。
当社では、“One to One Service(プロの整備技術でひとりひとりのお客さまとのより良い関係づくり)”を合い言葉に、「世界中のヤマハ販売店で、どこでも均一で高品質なサービスが受けられること」を目的に掲げ、独自の世界統一基準によるサービスマン教育プログラム「YTA(ヤマハ・テクニカル・アカデミー)」を2000年より推進しています。2016年10月現在、すでに46拠点・約33,000人がYTA認定整備士としての資格を有し、各国地域で活躍しています。
[ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリ2016スペシャルサイト]
http://global.yamaha-motor.com/revsplus/jp/special/wtgp2016/
入賞者コメント
スポーツモデルクラス
優勝:鮫島遼平さん(日本代表)
「率直に嬉しいですね。こんなに緊張することがあるのか! という感じでした。
年中無休の店をわざわざ休みにして、会長、社長を筆頭にスタッフみんなが応援に駆けつけてくれて本当に嬉しいです。優勝という結果でその大きな期待に応えることができたのではないでしょうか。
“この大会に出て良かった”と、自分が色々見たり感じたり経験したことを多くの人に伝えて、ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリに興味を持ち、チャレンジしようというサービスマンの方が少しでも増えるようなことが、何かしらできるといいですね。今回本当に素晴らしい経験ができました! サービスマンが、こういった世界大会に出て、正しく
適切に評価される。こんなメーカーはヤマハだけですからね。」
準優勝:ルーク・パカラさん(カナダ代表)
「このような素晴らしい大会で2位という結果にとても誇りを感じています。トレーニングに協力してくれたヤマハ・モーター・カナダを始め、このような大会を開催してくださったヤマハや関係者のみなさんに感謝です。
カナダと日本では時差が13時間くらいあるので、日本で実力発揮できるよう、朝早く起きて練習するなど、身体を日本時間にならして臨みました。本大会で得た経験を後進育成に役立てて行きたいと思います。」
3位:レムコ・フォン・ワイクさん(オランダ代表)
「3位入賞できるなんて、全く予期していませんでしたので、とても嬉しいですね。この喜びをまずは同僚に伝えたいです。
世界大会出場を意識しながら毎日の業務に当っていた成果が実ったのかもしれません。この結果に甘んじることなく、もっともっと腕を磨き、将来的には自分の店を持てるようになったらいいですね。」
コミューターモデルクラス
優勝:ジグネシ・ギリシュクマール・ラナさん(インド代表)
「本当に嬉しいです。ショップの同僚やトレーニングに協力してくださったみなさん、友達、家族のサポートがなければこのような結果は得られませんでした。なかでもオーナーは日本に行くため、ほとんど不可能かと思えたビザ取得に奔走してくれました。彼の尽力なしには、この場にいられませんでしたので、本当に心から感謝しています。
今回の貴重な経験を仲間と共有するとともに、世界大会チャンピオンとしてのサービス力でお客さまに満足いただけるよう努めたいと思います。」
準優勝:タン・チョー・センさん(マレーシア代表)
「もちろん優勝を目指していましたが、目標としていたトロフィー獲得を実現できてとても嬉しいですね。誇りに思います。なぜなら、人生初のトロフィーですし、マレーシアの代表メカニックが10年来世界大会に参戦してきて、初めて獲得したトロフィーでもあるからです。
競技が終わる度に励ましてくれた、ホンリョン・ヤマハ・モーターのスタッフにも心から感謝しています。またホンリョン・ヤマハは、世界大会に向けての特訓に大いに協力してくれました。
今後は、ヤマハサービスの目標である"One to One Service“を実現できるよう、自分の経験やスキルをみんなと共有した
いですね。また持ち得るスキル100%をお客さまに提供して行きます。今回、自分を支えてくれた家族とガールフレンド
にも感謝です。」
3位:ジョン・シュンハイさん(中国代表)
「全く予期していなかったので、非常に嬉しいです。驚いています。中国のチャンピオンになって以降、点検整備やお客さま対応など、日頃の業務を通じて世界大会への準備を進めてきました。
世界大会に参加してくるような高い技術力を持ったみなさんと競え合えたことで、自分の実力不足も痛感しています。ツールをもっと使いこなせるようになりたいですし、接客競技の時、自分が終了した時点で、周りの選手たちはまだまだ説明しているところでした。よりよいサービスをお客さまに提供するため、もっともっと勉強していきたいと思います。」
【CS賞】(特別賞)
ラメル・リアリンさん(フィリピン代表)
「CS賞をいただけて、とても嬉しいですね。代理店のトレーニング室でみっちり1週間特訓を受けた後、自分の店でも練習してきました。賞に輝いた経験と知識を毎日の業務の中で店の同僚と分かち合い活用し、お客さまに喜ばれるサービスを追求していきます。」
ハメス・ダビッド・ファハルドさん(コロンビア代表)
「世界大会において、このような賞をいただきとても嬉しいです。感動しています。インコルモトスヤマハのみなさんと店のオーナー、そしてサポートしてくれた皆さんに感謝です。
競技車両であるYZF-R3が、私たちの地域ではそれほど扱いがないので、インコルモトスヤマハにてたくさん練習を積んできました。それはとても有意義でした。おかげで日本に来て、ベストを尽くせました。
今回得た知識をコロンビアに持ち帰って同僚と共有し、より良いサービス提供に務めたいと思います。なぜならお客さまの満足度向上こそが、私たちメカニックにとっての"Revs your Heart"ですから。」
ウエン・バン・ユーさん(ベトナム代表)
「とても嬉しいし、この喜びを仲間やオーナー、そして家族と分かち合いたいですし、このような価値ある大会を開催してくれたヤマハにも感謝しています。
ヤマハ・モーター・ベトナムの配慮でスペシャル特訓も受けましたし、私たちのショップは、オーナー筆頭にお客さま満足度向上への意識が高く、日頃の業務の対応が世界大会に向けての訓練の一環にもなっていました。
今回の受賞に甘んじることなく、CS向上に努め、うちの店だけでなくヤマハブランドの素晴らしさをベトナム全国に広めていきたいともいます。」