スポーツ電動アシスト自転車「YPJ」シリーズ新モデル クロスバイク「YPJ-C」を発売 気軽にスポーツ自転車の爽快な走りを楽しめる電動アシストクロスバイク
2016年9月7日発表
ヤマハ発動機株式会社は、スポーツ自転車の長所と電動アシスト機能のメリットを融合させたスポーツ自転車ブランド「YPJ(ワイピージェイ)」シリーズより、クロスバイク「YPJ-C(ワイピージェイシー)」を、2016年10月27日より発売します。
「YPJ-C」は、気軽に爽快感あふれるスポーツライドを楽しむことができる高い走行性能と機能を備えたクロスバイクタイプの電動アシスト自転車です。
ロードバイク「YPJ-R」※発売以降、高性能なスポーツ自転車とアシスト機能のメリットのハイブリッドというコンセプトへの支持の一方、もっと気軽にスポーツ自転車の走りを楽しみたい、というお客様からの要望の高まりを受けて、ロードバイクの性能に快適性と扱いやすさを組み合わせたクロスバイクタイプのモデル「YPJ-C」を開発しました。
フレーム基本形状や搭載ドライブユニット(PWユニット)はロードバイク「YPJ-R」と共通ながら、様々な走行シーンをカバーするギヤ比のワイドレンジ化、リラックスした乗車姿勢をとることのできるフラットバーハンドルとエルゴノミックグリップ、快適性を重視した太めのタイヤなどを装備し、ビギナーや女性など、気軽にスポーツライドを楽しみたい方にも使いやすい仕様としています。
「YPJ」シリーズは今後もラインアップの拡充を図り、“走りを楽しむ”スポーツ電動アシスト自転車を提案します。
名称 | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 |
---|---|---|---|
YPJ-C カラー2色 |
2016年10月27日 | 199,800円 (本体185,000円+消費税14,800円) |
5,000台 (年間/国内) |
メーカー希望小売価格には本体価格「バッテリー、専用充電器を含む車両価格」及び消費税(8%)が含まれています。
企画の狙い
ヤマハ発動機株式会社は、1993年に電動アシスト自転車「PAS」を世界で初めて開発・発売して以来、感動と豊かな生活を提供することを目指し、製品・技術の進化熟成を重ねてきました。環境・健康に対する意識の高まりやライフスタイルの変化に伴い、電動アシスト自転車市場は年々拡大しており、現在では、幅広いお客様に、通勤や通学、お子さまの送迎や買い物など、手軽で便利な日常の足として「PAS」シリーズをご利用いただいています。
一方で、電動アシスト自転車の使用シーンの拡大や、これまで電動アシスト自転車になじみのなかったお客様、もっと自転車のある生活を楽しみたいお客様に向けた商品開発をテーマとして、「PAS」発売20周年を迎えた2012年、電動アシスト自転車の在り方を再定義し、自転車市場に対して新しい価値を提案するための新たなプロジェクト(Yamaha Project)をスタートしました。
「YPJ」は、「乗り物を使って楽しむ」というコンセプトの下、自転車で走る楽しさやワクワク感、ライフスタイルに合う性能やデザインを期待するお客様に向けて提案する、スポーツ電動アシスト自転車ブランドです。
2015年12月に発売したロードバイク「YPJ-R」は、ドライブユニットやバッテリーの存在感を最小化するデザインや高い趣味性、スポーツ自転車としての高い走行性能を備え、電動アシスト自転車でありながら自転車本来の走りの楽しさ(爽快感)を具現化することで、「楽するための電動アシスト」から「より楽しむための電動アシスト」への価値の転換を図りました。
シリーズ第二弾となる「YPJ-C」は、「YPJ-R」同様の走りの楽しさを、より気軽に、より幅広い自転車ユーザー層に楽しんでいただくために、クロスバイクタイプとしました。
今後も、お客様とともに、電動アシスト自転車のある新たなシーンを築くことを目指し、モデルラインアップの充実を図ります。
ブランドコンセプト
「YPJ」は、スポーツ自転車の高い走行性能と電動アシスト機能のメリットをハイブリッドさせた新感覚のスポーツ自転車ブランドです。
「電動アシスト自転車であることを忘れるデザイン」「わくわくする楽しい機能と走行感覚の追及」「所有する喜び」をコンセプトに、高い走行性能・機能、デザイン性を備えた車体に、スポーティな走りを実現するドライブユニット「PWシリーズ」を搭載しています。
「YPJ」ブランドの展開により、これまでの電動アシスト自転車の概念を越える、新たなスポーツ自転車のジャンルを創造し、ヤマハならではの走りの楽しさや、新しい価値を提案します。
「YPJ-C」ロゴマーク
「Yamaha Project」を意味する「YPJ」ブランドロゴマークと、「cross bike(クロスバイク)」を意味する「C」のロゴマークを車体などにデザインしています。
「YPJ-C」の特長
<車体>
特徴的なデザインを実現したアルミ製ハイドロフォーミングチューブ。
カバー類を廃したシンプルなデザインに、幅広いシーンに対応するモノトーン調のカラー&グラフィックを採用。
スイッチ類を扱いやすく配置したフラットバーハンドルとエルゴノミックグリップ
メインコンポーネントには、Shimano SORAを採用
<システム部品>
小型バッテリーと、クランク合力タイプの「PW」ドライブユニットを搭載
様々なインフォメーションの表示が可能な液晶マルチファンクションディスプレイとマイクロ
USBポート装備のスイッチユニット
① 液晶マルチファンクションディスプレイは着脱式で、主電源ロック機能をもつ
(ディスプレイを車両本体から取り外すことで、スイッチユニットの電源ボタンのロックが可能)
夜間も見やすいバックライトも装備
(常時表示)
速度、パワーメーター*1、ケイデンス*2、時計、バッテリー残量(アイコン)、走行モード
(切替表示)
平均車速、最大車速、トリップメーター、オドメーター、残りアシスト走行可能距離、バッテリー残量(%)、消費カロリー、ペダリングパワー*3
*1 走行中のアシスト力の目安 *2 1分間のクランク回転数 *3 人がペダルを漕ぐ出力
② スイッチユニット(*マイクロUSBポート使用時)マイクロUSBポートより、別売のライトやスマートフォンなどの電子機器への給電が可能
*マイクロUSBポート
コネクター形状: マイクロBタイプ、
最大定格出力: DC5V、500mA(USB2.0対応)
主要諸元
YPJ-C (M) |
YPJ-C (XS) |
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全長 | 1,720mm | 1,720mm | ||
全幅 | 590mm | 590mm | ||
サドル高 | 865~1,000mm | 805~940mm | ||
タイヤサイズ:前後 | 700×28C | |||
適応身長の目安 | 164cm以上 | 154cm以上 | ||
車両重量 | 16.1kg | 16.0kg | ||
補助速度範囲 | 比例補助 | 0km/h以上 10km/h未満 | ||
逓減補助 | 10km/h以上 24km/h未満 | |||
一充電あたり の走行距離 ※1 (標準パターン) |
「HIGH」モード | 14km | ||
「STD」モード | 22km | |||
「ECO」モード | 48km | |||
電動機形式(定格出力) | ブラシレスDCモーター(240W) | |||
変速方式 | 外装18段(前2速×後9速) ラピッドファイヤーシフトレバー / Shimano SORA |
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バッテリー | リチウムイオン電池 | |||
電圧 / 容量※2 / 充電時間 | 25.2V / 2.4Ah / 約1時間 | |||
カラー | マットブラック ピュアホワイト |
- ※1
一充電あたりの走行距離は、2010年3月改正の自転車協会電動アシスト自転車安全基準に規定された「標準パターン」をバッテリー満充電からアシスト停止まで走行したときの走行距離の当社測定値。「標準パターン」の測定条件は以下の通り。
バッテリー新品、常温15~25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量) 65kg、平滑乾燥路面、無風、無点灯状態で、平坦路(1km)、勾配4度の上り坂(1km)、平坦路(1km)、勾配4度の下り坂(1km)を含む全長4kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・前2、後9」15km/h、上り坂「前1、後6」10km/h、下り坂「前2、後9」20km/hで走行し、1kmごとに一旦停止。
- ※2
- 容量は、Typ.容量(代表容量)として、当社が従来より使用している方法で測定したバッテリー容量であり、標準パターンで走行した場合に使用できるバッテリー容量の平均値。JIS C 8711によるとTyp.容量2.4Ahのバッテリーは定格容量2.3Ahとなる。