グラフィックで世界との対話を目指すグローバルデザインコンテスト 「Graphic Design Award by Yamaha 2015」 グランプリ、オーディエンス賞決定
2015年01月30日発表
グラフィックで世界との対話を目指すグローバルデザインコンテスト 『Graphic Design Award by Yamaha 2015』グランプリ、オーディエンス賞 決定 69の国と地域より集まった応募作品1,100点の頂点に輝いた受賞者を発表 |
ヤマハ発動機株式会社(以下、ヤマハ発動機)とヤマハ株式会社(以下、ヤマハ)が開催する、オリジナルのグラフィックデザインを募集する国際デザインコンテスト「Graphic Design Award by Yamaha(グラフィック デザイン アウォード バイ ヤマハ)2015」(略称:GDAY)のグランプリ、およびにオーディエンス賞が決定いたしました。
当コンテストは、デザイン界の権威であるグラフィックデザイナー ネヴィル・ブロディ氏を審査員長に迎え、グラフィックデザインが世界中の人々に共通言語として認識され広がっていくことを目的とし、2014年9月1日の応募開始から同年12月15日の最終審査までの約3ヶ月間を通して開催されました。初回となる今回は、両社に共通する企業理念である「感動」をテーマに作品を募集し、世界69の国と地域より総数1,100点の作品が集まりました。
「GDAYはお互い独立した2つの企業がクリエイティブな空間で共存する非常に貴重な取り組みであること、また、世界の若いデザイナーたちにその空間とのつながりを提供したことに深く感銘を受けました。69の国と地域から総数1,100点もの作品が集まったことは、このコンテストが今後さらに成長していくことを予感させると同時に、私たちには若いデザイナーの才能を世界に発信する役割があることを実感しました。」(審査員長 ネヴィル・ブロディ)
実施概要
名称 |
: |
Graphic Design Award by Yamaha
|
テーマ |
: |
”Graphic Form of KANDO (感動) ”
|
審査員 |
: |
ネヴィル・ブロディ(ロイヤルカレッジオブアート デザインコミュニケーション学部長、
|
審査方法・期間 |
: |
【一次審査】 2014年11月14日(金)
|
賞 |
: |
【グランプリ】副賞:賞状とトロフィー、賞金1万USドル
|
主催 |
: |
ヤマハ発動機株式会社、ヤマハ株式会社 |
公式ホームページ |
: |
受賞作品紹介
グランプリ
作品タイトル |
: |
Kando |
作 者 |
: |
ローリー・コンキャノン (Laurie Concannon) |
国 籍 |
: |
アイルランド |
職 業 |
: |
学生 |
作品コンセプト |
: |
グラフィックマークは音楽とバイクのパッションを表し、音と動きに対する人の感性と視覚的刺激の融合を表現。光のフォルムは指揮者の手のジェスチャーを映し出すもので、言語の壁を超えた世界共通の音楽の力を意味すると同時に、光のエコーは夜の道を走り抜けるバイクの流れるようになめらかなエンジンを意味する。このマークはスタティック(static:静止)なフォーマットで作られていながら、観客、ユーザー、消費者が手に取った際に彼らに合わせて動き出すものとなる。
各審査員評:
「抽象的な表現力があり、足りなくもなければ満たされ過ぎてもいない。余白のある基礎的な要素と捉えれば、展開の可能性が大いにある」(ネヴィル・ブロディ/審査員長)
「"感動"とは、静的なものや衝撃性を持ったもの、持続性のあるものなど幅広い。この作品はその点でダイナミックレンジが大きく、見方によってはサーキットのコースを切り取ったかのようにも思わせるほど表情が豊かだ」(長屋 明浩/審査員)
「4拍子を刻む中にも強弱や緩急があり、その揺らぎこそ人の"感動"を刺激する。さまざまな感情の機微をのぞかせてくれるようだ」(川田 学/審査員)
オーディエンス賞
作品タイトル |
: |
Feel the Kando Spirit. |
作 者 |
: |
フェリル・ロバーツ(Faryl Roberts) |
国 籍 |
: |
南アフリカ共和国 |
職 業 |
: |
学生 |
作品コンセプト |
: |
ピクトグラムの形は西洋古典音楽の低音部記号から着想を得たもので、ゆっくり曲線を描く線は人の腕を、抽象的な円形は人の頭を表している。同時に、このピクトグラムは日本の音楽、雅楽における大太鼓のシンボルである陰陽を表すものでもある。陰陽のシンボルは、調和の象徴でもあり、ピクトグラムを構成する腕と頭はヤマハの音楽とバイクが等しく調和している姿をも反映している。また、ピクトグラム全体で文字の「Y」を描いており、その形は人が上質な喜びとして腕を広げている姿でもある。
解説:
1,100点の作品より一次審査をクリアした上位15作品は、公開審査という形式で世界中に公開され、最も投票の多かった作品がこのオーディエンス賞を受賞する。作品「Feel the Kando Spirit.」は、選ばれた15作品のなかでも群を抜いて多くの投票を集め、見事受賞に輝いた。
審査員プロフィール
Neville Brody(ネヴィル・ブロディ)
ブロディ・アソシエイツ代表。著名なグラフィックデザイナー、タイポグラファー、アートディレクター、ブランドの戦略家として、デジタル、タイポグラフィからアイデンティティーの分野で活躍。デザイナー初期に手掛けた雑誌「The Face」レコードジャケットのデザイン等で脚光を集め、現在はグローバル企業からインディペンデントなプロジェクトを手掛ける。現在、The Royal College of ArtのCommunication Art & Design department学部長。
長屋 明浩(ながやあきひろ)
1983年 トヨタ自動車株式会社入社。初代レクサスLSを筆頭に数々のトヨタ、レクサス車のデザインに参画。2003年 レクサスブブランド企画室長レクサスのブランド構築に貢献。2010年 トヨタデザイン部長、2012年テクノアート社長を歴任。2014年 ヤマハ発動機(株) デザイン本部長に就任。
川田 学(かわだまなぶ)
1992年ヤマハ株式会社入社。スポーツ用品のデザインを皮切りに、様々の電子楽器や、オーディオ機器、音楽制作ソフトのGUIを幅広く担当。2001年よりロンドンの RCA(英国王立美術大学院)に留学。復職後、電子楽器デザインのグループマネジャー、プロダクトデザインセンター長を経て、2008年6月よりヤマハ(株) デザイン研究所 所長に就任。
GDAYロゴマーク
デザイン:ネヴィル・ブロディ