「被災地向け復興和船の供給」がeco japan cup エコ復興アワード【絆賞】を授賞
2013年2月22日発表
ヤマハ発動機株式会社が東日本大震災の被災地支援の一つとして取り組んだ「被災地向け復興和船*の供給」が、このほど“エコビジネスの芽を見つけ、育てるコンテスト”「eco japan cup 2012」(主催:環境ビジネスウィメン、環境省、国土交通省、総務省、日本政策投資銀行、三井住友銀行)の「エコ復興アワード・絆賞」を受賞しました。
*和船;沿岸漁業で使われる小型作業船
当社では、2011年3月に発生した東日本大震災の直後に「東北震災対応プロジェクト」を立ち上げ、行政、関連団体と連携しながら被災地の状況把握に務めました。その結果、被災地全体で約7,000隻の和船が必要と判明しました。これを受け、通常の年間生産隻数の約20倍に相当する4,000隻の供給を目指し、1.国内3カ所の造船工場への復興和船専用の生産ラインの設置、2.東北の漁法に適した船形の復刻、3.造船経験を持つOBの再雇用などにより増産体制を整えました。さらに、4.漁を行ううえで必要な装備の取り付けなどを行う菅生艤装センターの設置、5.物流体制の整備などを実施し、生産から納入までの時間の短縮を図りました。
現在では、和船に加え大型の漁船の建造も進めており、今後も迅速な納入に向けて取り組んでまいります。
「eco japan cup」について
「eco japan cup」は、一般社団法人環境ビジネスウィメンが企画し、環境省、総務省をはじめとする官庁と日本政策投資銀行、三井住友銀行など金融機関や企業、経済団体や市民団体が連携しながら、中小企業・ベンチャー、クリエイターやアーティスト、NPOなどエコビジネスに関わる企業・団体・個人を支援するために、産官学民・金が協働して次世代育成の支援を行う事業です。このたび当社が受賞する「エコ復興アワード」は東日本大震災の発生を受け、「被災地の復旧、復興の支援に関わり、今後の災害支援のモデルになるような企業の取り組み」を表彰する特別企画として設けられた部門です。
●「eco japan cup」ホームページURL:http://www.eco-japan-cup.com/