優勝:タイチームChamnan Laoruckphon(シャムナン・ラオラクポン)
ASSUMPTION COLLEGE THONBURI校長談
「選手たちがよくがんばりました。このチームは昨年の大会で優勝したチームの後輩なんです。先輩たちに続けと、連覇を目指してたくさん練習を積んできた成果が実ってなにより。この大会に向け、周辺の学校と数多くの練習試合を行っていましたからね。タイチームの強さの秘訣は、個々の技量の高さに加え、チームワークにあります。わざわざマレーシアまで応援に来てくださったご家族や支援者のみなさんのサポートもその一つです。まるでホームゲームであるかのようにとても心強かったはずです。13歳という時期に他の国の選手と交流できるなんて、この大会はとても貴重な機会だと思います。来年もまたタイの予選大会を勝ち上がって代表としてこの場に戻ってきたいですね」 |
優勝:タイチーム・#4 Kongdech Bornay(コンデー・ボーナル)キャプテン談
「優勝できてうれしいです。ものすごくエキサイトしました。決勝戦でマレーシア イエローチームに先攻され、なかなか追いつけない時間帯もありましたが、タイの代表チームとして今まで懸命に練習してきましたから、絶対に勝てると強い信念を持って臨んでいました。心の中で“勝つんだ、勝つんだ、勝つんだ”と呪文のように唱えていたんですよ。だからチームメイトにもとにかく落ちついて自分たちのサッカーをするだけだ、プレーに集中しようと声をかけていました。この大会に出て色々な経験を積み学びましたが、一番の成果は新しい友達ができたこと。試合中はライバルですが、フィールドを離れればとてもいい関係です。将来タイの国代表としてワールドカップに出場したいと思っていますが、ここで出会った仲間とその世界の舞台で再会できたら最高ですね」 |
2位:マレーシア イエローチームMohamad Haris Bin Lajid(モハマッド・ハリス・ビン・ラジッド)ヘッドコーチ談
「ホスト国としてのプレッシャーが全くなかったと言えば嘘になりますが、あまり気負うことなく、選手たちはいつも通りにプレーできていました。優勝を手にできませんでしたが、とにかく良くやってくれたと思います。いくら元気な子どもたちとはいえ、3日間で4試合とハードなスケジュールで多少疲れがたまっていたこともあり、後半タイチームに1点を返された時点で選手たちの集中力がぷっつり切れてしまったようです。ASEANでは13歳以下の大きな大会があまりありません。才能ある若い選手に将来への夢と可能性を感じさせてくれる機会として、YAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLはすばらしいと思います。ぜひこの先も参加国を増やしながら継続して欲しいですね」 |
3位:マレーシア ブルーチームMatt Holland(マット・オランド)ヘッドコーチ談
「ベトナムチームとの3位決定戦は、互いに全力を出し合いながらも、フェアプレーが徹底されとても気持ちのいい試合でした。私のチームは、ホンリョン・ヤマハがタイトルスポンサーを務めるリーグ戦に参加しているクラブの中から優秀な選手を選んで結成しています。トレーニング方法から食事など全てを見直し、合宿や練習試合などを行って正味1カ月弱でここまでたどり着いたことを考えれば、3位という結果は上出来だと思います。会場の雰囲気や観客の声援の大きさ、他国の技量の高さ、ホスピタリティの行き届いた環境など、本大会での経験の一つ一つが13歳の子どもたちにとって大きな財産です。ここで得た経験を各クラブに持ち帰り、リーグ全体のレベルアップに結びつけばと思っています」 |
ホスト国代表・Leong King Choon(レオン・キン・チューン)
ホンリョン・ヤマハ セールス&マーケティングジェネラルマネージャー談
「天候にも恵まれ、参加くださった選手やチーム関係者のみなさんのおかげで、マレーシアで初開催となるYAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLを気持ちよく開催できたことにまずは感謝申し上げます。そして1MCC(One Malaysia Cardiff City)の皆さまのスムースな大会運営に心から感謝申し上げます。マレーシアチームの優勝に望みをかけていましたが、ただテクニカルなスキルを持っているだけではサッカーは勝てない、精神力の強さ、心身のコントロールの重要性を実感しています。本大会も4回目を迎え、参加するチーム、選手のみなさんのレベルが年々向上してきています。体格も立派な子どもが増えてきています。マレーシアではもちろん、ASEAN全域でサッカーは人気のスポーツ。このASEANから世界的に活躍する立派な選手が輩出される日が楽しみでなりません。そこで世界の舞台への第一歩として他の国の選手と国を代表して戦う機会この大会が、若者育成の一助となることを願っています」 |
「YAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALL」大会委員長
ヤマハ発動機株式会社MC事業本部第1事業部マーケティング部長 寺田 豊談
「マレーシアで初めての開催となる、YAMAHA ASEAN CUP U-13 Footballを誰もが怪我なく無事に終了できましたことに心から感謝申し上げます。大会運営やスポーツの普及・振興にご尽力いただいたマレーシアサッカー協会、そして大会運営を全面的に支援下さった1MCC(One Malaysia Cardiff City)のみなさま、ならびに参加各国のみなさま、そしてサッカーを愛する選手・チームの皆さんのご協力の賜物です。また、ホスト国・マレーシアのみなさんの温かいおもてなしにも感謝しております。
全力でプレーする子どもたちの姿にいたく感銘を受けました。特に小柄ながらも最後まであきらめずに戦い抜いたベトナムチームの姿に、どんな時でも最後まであきらめずに挑戦し続けることの大切さを改めて実感した次第です。特にスポーツは予測外の出来事が起きがちですからね。試合としては勝敗を付けなければなりませんが、観戦していた私から見ると本大会に参加している子どもたち全員がチャンピオンに値すると思います。
現在ASEAN地域にて、お客さまと社会、そして販売店との絆を大切にしたいとの思いから“「絆」と「響き(感動)」のマーケティング活動”を実施しています。全身全霊で戦いながらもフィールドを離れた場所では大きな夢を持つ同士が集い仲間の輪を広げていくYAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLは、まさに“「絆」と「響き(感動)」のマーケティング活動”を具現化した活動のひとつです。本大会に参加した選手の皆さんが世界の大舞台で再会することを心待ちにしています
」 |
マレーシアサッカー協会の方列席のもとプレスカンファレンス開催
大会開催前日の7月12日、YAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLの開催趣旨やこれまでの大会模様などを紹介するプレスカンファレンスをマレーシアサッカー協会の方の列席のもと開催。マレーシア国内はもとより各国チームのメディアの皆さんに参加いただきました。
また、プレスカンファレンスにあわせて、グループ分けの抽選会も行い、Aグループがマレーシア ブルーチーム、ベトナム、インド、Bグループは、マレーシア イエローチーム、タイチーム、インドネシアとなり、決勝トーナメント進出をかけ翌13日からグループリーグで戦いました。 |
フレンドリーマッチ開催
大会2日目の7月14日土曜日、2つの決勝トーナメント終了後に、フレンドリーマッチを行いました。これは、二輪車販売店主によるサッカーチーム「F.T. & SELANGOR Motorcycle Association(スランゴール・モーターサイクル・アソシエーション)」と本大会に参加している各国チームの監督やコーチ、そして審判に主催者であるホンリョン・ヤマハのスタッフからなる「混成ヤマハチーム」との親善試合です。親善とは言え、プレーは真剣そのもの。時に激しくプッシュし合い、華麗なパスまわしで相手を翻弄するなど、子どもたちの試合に引けを取らぬ白熱ぶり。肩で息をしつつも、参加されたみなさんはとても楽しんでいました。試合を終えた各国の子どもたちも、自分たちのチームの監督やコーチの好プレーにスタンドからしきりに声援を送っていました。試合結果は4対3で「混成ヤマハチーム」が勝利。子どもたちの手前、監督やコーチのみなさんは一応メンツを保てました。 |
フィールドを離れれば芽生える友情
本大会は競技力の向上のみならず、サッカーを愛するもの同士、友情を深め合うことも開催目的の一つです。そこで大会前日の7月12日にはウェルカムパーティを、決勝終了後にはフェアウェルパーティを開催。フェアウェルパーティでは、大会期間中の写真やビデオを鑑賞しながら互いの健闘をたたえ合い、また音楽に合わせて踊るなど、試合終了にともなう解放感も手伝ってか、言葉は通じずとも心の通うひとときを過ごしました。また、決勝翌日の16日にはプタリン・ジャヤのサンウェイ・ラグーン・テーマパークにてプールやアトラクションなどを思う存分満喫。別れ際には、将来再び各国代表選手として再会したいとの思いを強くしている選手の姿も見受けられました。 |
タイから24時間かけて応援に
まるでタイのスタジアムにいるかのような錯覚に陥りかねないかほどの大きな声援。昨年、タイチームを逆転優勝に導いた一要因と言っても過言ではないのが、タイチームの大応援団です。
「特に息子が選手としてチームに加わっている訳ではないのですが、タイチームを応援しているので、仕事を休み、太鼓などの応援道具を乗せ、24時間かけてバスでクラナ・ジャヤまで駆けつけました。ホテルとスタジアムの往復だけで、一切観光はなしです。純粋に応援のためだけにマレーシアに来たのですから。この後も夜の10時のバスで帰路につきます。タイチームが優勝し、わざわざ応援に来た甲斐がありました」 |
今年もヤマハ発動機社員が審判員としてボランティア参加
ヤマハ発動機では、日頃から、指導者や審判員で少年サッカーに携わっている社員も少なくありません。昨年より、選手がゲームに集中して楽しくプレーできるよう、中立の第3国の審判員として審判員資格を持つ当社社員の有志が、ボランティアとして参加しています。今年は参加人数を増やし、選手がよりプレーしやすいジャッジを目指して全10試合の審判を務めました。 |
1MCC・オペレーションディレクターGobi Nair(ゴビ・ナーヤー)さん談
「“サッカーに敗者はいない、誰しも勝者である”と思っています。試合に負けたとしてもそこからなにかしら学び取ることができるものです。単なる競技のレベルアップを図るだけでなく、ピッチ上では切瑳琢磨するライバル同士であっても、いったん離れてしまえばサッカーが好きという仲間同士であり、互いに高め合っていける機会としてYAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLの活動はとてもすばらしい。ASEANの他の国々にもぜひ参加してもらい、この輪が広がっていけばいいと思います。
サッカーを愛する社員の方がボランティアで審判員を務めるというのは新しい試みですね。草サッカーからヨーロッパ選手権、ワールドカップ、オリンピックとどのクラスの試合であっても審判員に対し何かしら不満の声が出るものです。選手たちが年々レベルアップするのにあわせて審判員のみなさんもスキルアップしていくことでより良い大会になっていくでしょうね」 |
審判員・宮城健司(ヤマハ発動機株式会社エンジン製造部エンジン組立課)談
「昨年も声をかけていただいたのですが、仕事の都合で参加できませんでした。また普段は県内大会の試合ばかりで、国際大会に興味があり、今年はぜひにと思っていました。とにかくサッカーが大好き。息子がサッカーを始めたことがきっかけで審判員の資格を取得したのですが、何らかの形でサッカーにずっと携わっていたいと思っています。
こちらの子どもたちはうれしい、悔しいと気持ちに素直ですね。そして勝ちたい気持ちがプレーににじみ出ている。その素直さに感動しました。選手のみなさんと息子と年齢が一緒なので色々感じ比べる部分もありましたね。決勝戦では主審を務めましたが、プレーヤーが存分に力を発揮してサッカーを楽しめるか否かは私のジャッジ次第ですから、前日には色々シミュレーションも行いました。とにかく“プレーヤーズ ファースト”の精神で笛を吹きました。選手が気持ちよくプレーできたと思ってくれたらうれしい限りです。私自身はものすごく楽しませてもらいましたよ。日本では選手の育成が進む一方で審判員は少し遅れをとっています。今回の経験がいい刺激となり、今後いっそう審判員の後進育成にも力を入れて行きたいと思いました」
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