ヤマハ発動機は、"世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供する"という企業理念のもと、モノ創りやサービスの提供に加え、本業で培った人材や資産を活かし、社会のさらなる発展に貢献して行くことを目指しています。
なかでもスポーツ振興活動は、創業以来脈々と受け継がれてきた当社の企業風土「チャレンジ精神」を端的に表す代表的な企業活動の一つです。
当社では、サッカーJ1リーグの「ジュビロ磐田」とラグビートップリーグの「ヤマハ発動機ジュビロ」の2つのスポーツチームを有しています。その一方で、スポーツを通じて創造性あふれるたくましい若者の育成を目指し、ジュニア世代向けのスクール運営や大会支援もさまざまな競技にて行っています。これは企業としての支援にとどまらず、従業員一人ひとりが自分たちの特技を活かしたボランティア活動としても取り組んでいます。
サッカーJリーグで活躍する「ジュビロ磐田」。写真はワールドカップ予選日本代表に選出されたDFの駒野友一選手
ホンリョン・ヤマハがタイトルスポンサーを務める1MCC―ホンリョン・ヤマハリーグの模様
また当社の創立50周年事業の一つとして2005年11月に公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団を設立。スポーツ振興およびスポーツ文化向上による社会への貢献を目指しています。
一方で、インドネシア、ベトナム、タイなどのASEAN地域は、当社の基幹事業である二輪車の総出荷台数8割以上を占め、当社にとって非常に重要なマーケットであり、同時に生産拠点でもあります。その地域に魅力的で環境に配慮した収益力の高い製品を投入することはもちろん、生産能力の引き上げや、モノ創り技術を高める人材育成など、積極的に資源を投入してきました。さらに環境保全活動や安全普及活動、青少年教育支援活動など、地域社会との共存をめざした様々な活動も意欲的に行っています。
スポーツ文化の普及・振興を目的とする諸活動も1980年代からモーターサイクルスポーツを中心に開始。今では、マレーシアのホンリョン・ヤマハ・モーターがサッカーに関心のある若手育成と人材交流を行っている1MCC(1 Malaysia Cardiff City)と密接に活動を展開、タイ・ヤマハ・モーターがオフィシャルスポンサーを務める「ムアントン・ユナイテッド」が選手間の交流などを視野に「ジュビロ磐田」と話し合いを持ったり、2008年から13歳と11歳以下の少年サッカー大会のサポートを行って来たヤマハ・モーター・ベトナムでは、今年からその支援をベトナム学生サッカー大会にまで拡大、加えてユースの育成を強力にバックアップする"For the future Vietnamese Football"活動を発足したり、ヤマハ・インドネシア・モーターはインドネシアサッカー協会の協力を得てユースのレベルアップを目的とする少年サッカークリニックを開催、さらにインディア・ヤマハ・モーターはインドサッカー協会とともに本体会のインド国内予選大会を開催するなど、各国の現地法人ともどもスポーツ分野での支援活動が広がっています。
そしてスポーツを通じた次世代の人材育成と、各国の選手やチームが互いに切磋琢磨することで競技力をさらに高めようとASEAN地域のヤマハスポーツ振興活動のシンボル的存在として、2008年から「YAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALL」を開催。ワールドカップやオリンピックといった大きな目標に挑戦し続ける子どもたちに夢や希望を与える存在となることを目指しています。また観客のみなさん含め、会場全体が一つになって感動を分かち合う、スポーツが持つ力の共有も大きなテーマです。 |