優勝:タイAチーム・Neti Soonyakri(ネティ・スンニャックライ)ヘッドコーチ談
「日頃からただ練習に取り組むだけでなく、専属のドクターやフィットネスコーチなどを起用し、体調管理やメンタル強化含め、トータルで勝ちにこだわったチーム作りをしています。ですので地元開催ということもあり、優勝できてとても喜ばしく誇りに思います。勝利の秘訣の一つは本大会の食事にあります。1日に2試合こなさなければならないハードな状況にあって、ヘルシーでバランスの良い食事が体力回復に多いに役立ってくれました。決勝戦では先制されましたが、後半、攻撃重視の布陣に変更したことと、大きな声援が励みになって勝利を手に入れることができました。13歳以下という若い世代の子どもたちをサポートする活動はあまりないので、本大会のような取り組みは素晴らしいと思います。ぜひこの先も長く続けて欲しいですね」 |
優勝:タイAチーム・#9 Anan Surattanasin(アナン・スラタナシン)キャプテン談
「優勝できてものすごく嬉しいです。たくさんの人が応援に駆けつけ、僕たちにパワーを送り込んでくれたおかげです。両親と妹も来てくれたんですよ。勝つために毎日毎日ハードな練習を重ねてきた甲斐がありました。ジュニアサッカー大会U-12のタイ代表として日本で試合したこともあるのですが、他の国の選手と戦うことは色々勉強になり自信にも結びつきます。いつの日かプロのサッカー選手として国際舞台に立てるよう、今回の経験を糧にもっと練習に励んでいきます」 |
2位:インドネシアチーム・Rohmat Namung(ロフマット・ナムング)ヘッドコーチ談
「昨年に続く連覇を目指していただけに、この結果は残念です。タイ・プレミアリーグのスタジアムが試合会場であるなど、大会自体はとても素晴らしいものでしたが、運に見放されたといったところでしょうか。決勝トーナメントでのベトナムチームとの試合が豪雨により後半戦が決勝当日朝に延期され、体力的に厳しい状況でした。また決勝戦は予期せぬところでレッドカードを受けてしまい、1人欠けた状態で戦わなければならなかったことなど、アンラッキーの一言です。チームのみんなは全力を尽くし、とてもいいゲームをしてくれました。正直、優勝チームよりもうちの選手の方が出来は良かったと私は信じています。この悔しさをバネに、来年優勝カップを取り返したいと思います」 |
3位:タイBチーム・Songserm Maperm(ソングスーン・マープン)ヘッドコーチ談
「クオリティの高いとても素晴らしい大会でした。うちのチームはアットホームな雰囲気が特徴で、チームワークではどこにも負けません。ナンバーワンと自負しています。その絆の強さが3位という結果に結びついたのではないでしょうか。いつもと違う環境で国を超えた子どもたちと戦う、とても貴重な体験ができたと思います。ぜひこの大会を継続して欲しいですね。欲を言えばヤマハ発動機のイベントなので、優勝チームには日本でのスタジアムツアーなどの特典があるとなお嬉しいですね」 |
YAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALL Thailand 2011大会委員長
ヤマハ発動機株式会社MC事業本部 第1事業部 アジアマーケティング部長 多田栄治談
「タイでは初めてのYAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLを無事に終了できましたこと、心から感謝申し上げます。これもひとえに大会運営やスポーツの普及・振興にご尽力いただいたタイスポーツ省やタイサッカー協会、ならびに参加各国のみなさま、そしてサッカーにかける真摯な気持ちを持った選手・チームの皆さんのご協力の賜物です。また、ホスト国タイのみなさまの素晴らしい運営とホスピタリティにも感謝しております。なかでもタイ・プレミアリーグで活躍する「ムアントン・ユナイテッド」のホームスタジアムでプレーできたことは、子どもたちにとって忘れられないとても貴重な体験になったと思います。そしてタイチームのみなさんの優勝、おめでとうございます。ホスト国として大きな期待がかかる中、厳しい練習を重ねて来た成果が実りなによりです。
昨年のインドネシア大会は、ホスト国の立場で観戦していましたが、今年はさらに各国のレベルが向上していることを実感させられました。13歳とは思えぬ華麗でテクニカルなパス回しやアウトライン上に転がるボールを最後まであきらめず全身全霊で追う姿など、選手のみなさんからたくさんの感動をもらいました。まさに当社の企業目的である"感動創造"を体言化したイベントです。当社にとってマーケットとしても製造拠点としても最重点地域であるASEANに置いて、当社が得意とするスポーツ振興活動を通じ、地域の皆さんと感動を共有できる大切な機会として今後も末長く本大会を継続していきたいと思います」 |
ホスト国代表・Jintana Udomsub(ジンタナ・ウドムサム)
タイ・ヤマハ・モーター・カンパニー・チーフオブコマース談
「過去2回よりもさらにより良い大会にしたいとの思いで開催したYAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLを無事終了することができましたのも、タイスポーツ省やタイサッカー協会のみなさま方を始め関係各所のご協力があってのことと改めてお礼を申し上げます。ホスト国としてインド、インドネシア、マレーシア、ベトナム各国のヤマハファミリーのみなさんをタイにお迎えできましたこと、また多くの報道関係者のみなさんにもお越しいただけたことに心より感謝しております。さらにホスト国として大会運営の機会を下さったヤマハ発動機のみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
タイのチームが優勝できたことはとても喜ばしいことですが、本大会の一番の目的は勝利ではなく、ヤマハというブランドの下にASEANの仲間が集い、互いにサポートし合って感動を共有することだと思っています。各国の国内選抜を含め、本大会が青少年育成に貢献するとともに、子どもたちの心にスポーティなヤマハイメージを芽生えさせるブランドコミュニケーションの強化にも結びつけられたら嬉しい限りですね」 |
総勢約150人のメディア関係者がプレスカンファレンスに参加
タイでのYAMAHA ASEAN CUP U-13 FOOTBALLが初開催ということもあり、開催趣旨やこれまでの大会模様等を報道関係者向けに紹介するプレスカンファレンスを7月14日に開催。タイ国内のメディア130人に各国のメディアを加え、総勢約150人に参加いただきました。
また、プレスカンファレンスにあわせて、グループ分けの抽選会も行い、AグループがタイAチーム、インド、ベトナム、Bグループは、タイBチーム、マレーシア、インドネシアで決勝トーナメント進出をかけ翌15日からグループリーグで戦いました。 |
地元の中学生も応援に
選手と同世代の若者に試合を観戦してもらおうと、会場となったヤマハスタジアム周辺の学校に声をかけたところ、大会初日の7月15日に大勢の中学生がスタジアムに駆けつけてくれました。また決勝日はヤマハ車オーナーの「ヤマハクラブ」のみなさんも来場下さり、3日間で延べ3,000人の観衆で賑わいました。 |
インドが初参戦
大会初日の朝に現地入りし、強行スケジュールで臨んだ初参加のインドチームですが、第1回大会の勝者ベトナムを相手に2ゴールを奪う健闘をみせました。 |
インディア・ヤマハ・モーター・ストラテジープランニング部Sanjeev Sharma(サンジブ・シャルマ)談
「インドではクリケットが人気スポーツの筆頭ですが、最近は若者中心にサッカーも盛り上がりを見せています。クリケットに比べ、サッカーはスピード感があって、スタイリッシュで、パワフルなスポーツ。それはまさにヤマハブランドにも通じるものがあると思います。今回初参加でしたが、タイやインドネシアといった強豪の戦いぶりを間近で観戦したり、実際に対戦したことで選手たちは言葉では言い尽くせないほど様々なことを感じ学び取ったのではないでしょうか。特に筋力とスタミナ、瞬発力を鍛える必要性がありますね。今回は準備期間が短かったので、もう今日から来年に向けて1年間みっちり準備をし、次回の大会では優勝カップを持って帰る気概で臨みたいと思います」 |
昨日のライバルは今日の友
本大会は同じ夢を持つ同世代の子ども同士が国を超えて切磋琢磨することで、競技力の向上はもちろん、友情を深め合うことも開催の目的の一つにしています。そこで、大会前日の7月14日にはウエルカムパーティを、決勝終了後にはフェアウェルパーティを催しました。そして全試合日程を追えた翌7月18日、思い出作りをしようとバンコク市内のクロコダイルファームへ。言葉は違えども、チームを超えて気の合う仲間同士グループになり、思い思いに楽しい交流のひとときを楽しんでいました。 |
豪雨によるフィールドコンディションの悪化により1試合翌日延期へ
7月16日(土)16:20キックオフのトーナメントリーグの2試合目、Bグループ1位のインドネシアチームとAグループ2位のベトナムチームとの戦い。ゲーム開始頃から雲行きが怪しくなり始め、前半10分頃に雨が落ち始めるや否や猛烈なスコールに見舞われました。しかし前半はそのまま試合続行。叩き付けるような豪雨で視界も不良、足下も走るたびに水しぶきが上がるほどで、滑りやすくボールが上手く転がらない悪条件の中、前半20分インドネシアチームが立て続けに2点連取。その後雨脚は少し弱くなったものの、グランドコンディションを鑑み、後半戦は翌日へと持ち越されました。明けて17日決勝戦当日の朝8時から、後半戦30分のみが行われ、さらに2点を追加し4-0としたインドネシアチームが決勝に駒を進めました。
なおこの豪雨により、16日のナイトゲームとして予定されていた、タイのメディア関係者とヤマハスタッフによる親善試合は中止となりました。 |
ヤマハ発動機社員が審判員としてボランティア参加
ヤマハ発動機のある静岡県はサッカーが盛んな地域であり、日頃から、指導者や審判員で少年サッカーに携わっている社員も少なくありません。本大会初の試みとして、参加選手がゲームに集中して楽しくプレーできるよう、中立の第3国の審判員として審判員資格を持つ当社社員の有志6名が、ボランティアとして参加。全10試合にわたってレフリーを務めました。 |
タイサッカー協会・Surasak Thongsuwimon(スラサッ・トンスイモン)さん談
「アマチュアの皆さんとはいえ、試合開始前に審判員同士がよくコミュニケーションを取って、円滑にゲームを裁いたと思います。特に審判としての心意気の高さに感心しました。プロの目から見ると、気になる箇所も当然いくつかありましたが、試合の度にその部分を改善しようという姿勢も見受けられ、よりよいゲーム運びにしたいという気持ちが伝わってきました。サッカーを愛する社員のみなさんが、サッカー大好き少年の試合をサポートするという取り組みは素敵ですね」 |
審判員・鈴木徹(ヤマハ発動機株式会社製品保証・安全推進本部コーポレート品質保証部)談
「ヤマハに入社後、社内のクラブチームに入ってサッカーを始めて以来、サッカーが大好き。そんな大好きなサッカーに長く関わっていきたいと、16年ほど前からは地元の小学生に教えています。海外でサッカー審判員ができる機会なんてそう滅多にありませんので、社内審判員公募の知らせを知り、早速手を挙げさせていただきました。今回の参加審判員の最年長者です。まずは第1試合の主審を務めました。その大会の基準となるジャッジが求められますので、緊張しましたね。小学生よりコートも広いし、プレーの近くできちんと審判したいと、とにかく懸命に走りました。楽しむ余裕はありませんでした。本大会に参加している選手たちは、スピードもあるしキック力もあって、本当によく身体が動く。小学6年生よりもひとつ年上なだけで、こんなに違うものなのかと、正直驚きました。どん欲にボールを追い続ける選手の姿など、この大会で見聞き・体感したことは、地元の子どもたちにぜひ伝えたいですね。連日の試合で肉体的にはだいぶ堪えましたが、真剣にサッカーに打ち込む若者と時間を共有でき気持ちは充実しています。大好きなサッカーを続けてきてよかったと思いました」 |