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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

ロードレース世界選手権参戦50周年記念モデル 「XP500 TMAX WGP50th Anniversary Edition」 限定発売について

2011年5月19日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、当社のロードレース世界選手権参戦50周年を記念した500ccのオートマチック・スーパースポーツ「XP500 TMAX WGP50th Anniversary Edition」を期間限定受注生産モデルとして2011年7月29日より発売します(受注期間は2011年5月26日~8月31日)。

 「XP500 TMAX WGP50th Anniversary Edition」は、基本車両をベースに、1)MotoGPマシン「YZR-M1 WGP参戦50周年記念カラー」と同様のスピードブロックグラフィック外装、2)メインキー下部に施したWGP参戦50周年記念エンブレム、などを採用した限定モデルです。また、スポンサーステッカーセットを同梱し、手軽なドレスアップも楽しめます。



製品写真

「XP500 TMAX WGP50th Anniversary Edition」


名称

「XP500 TMAX」 WGP50th Anniversary Edition

発売日

2011年7月29日

受注受付

2011年5月26日~8月31日

カラーリング

ブルーイッシュホワイトカクテル1(レッド/ホワイト)

販売計画

1,000台(シリーズ合計/年間、国内)



「XP500 TMAX」主要仕様諸元

 認定型式/原動機打刻型式  EBL-SJ08J/J408E
 全長×全幅×全高  2,195mm×775mm×1,445mm
 シート高  800mm
 軸間距離  1,580mm
 最低地上高  125mm
 車両重量  222kg
 舗装平坦路燃費  25.0km/L(60km/h)
 原動機種類  水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
 気筒数配列  直列2気筒
 総排気量  499cm3
 内径×行程  66.0mm×73.0mm
 圧縮比  11.0:1
 最高出力  28kW(38PS)/7,000 r/min
 最大トルク  44N・m(4.5kgf・m)/5,500 r/min
 始動方式  セルフ式
 潤滑方式  強制圧送ドライサンプ
 エンジンオイル容量  3.6L
 燃料タンク容量  15L(「無鉛プレミアムガソリン」指定)
 燃料供給  フューエルインジェクション
 点火方式  TCI(トランジスタ式)
 バッテリー容量/型式  12V.8.6AH(10H)/YTZ10S
 1次減速比/2次減速比  1.000/6.015
 クラッチ形式  湿式, 遠心 多板
 変速装置/変速方式  Vベルト式/オート
 変速比  2.025~0.728:無段変速
 フレーム形式  ダイヤモンド
 キャスター/トレール  25°00′/92mm
 タイヤサイズ (前/後)  120/70R 15M/C 56H(チューブレス)/
 160/60R 15M/C 67H(チューブレス)
 制動装置形式 (前/後)  油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク
 懸架方式 (前/後)  テレスコピック/スイングアーム
 ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ  ハロゲンバルブ/12V, 60W/55W×1,55W×1


「XP500 TMAX WGP50th Anniversary Edition」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

「XP500 TMAX WGP50th Anniversary Edition」

976,500円
(本体価格930,000円/消費税46,500円)

※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。


>> 「XP500 TMAX WGP50th Anniversary Edition」製品情報はこちら



【ご参考】ヤマハロードレース世界選手権参戦50年の歩み

◆GP参戦からのフィードバック
 1955年、ヤマハ発動機は日本の二輪車創世記において、最後発メーカーとして市場に参入。世界水準の品質を創業当時から追い求め、1961年には早くも世界GPロードレース125ccと250ccクラスに参戦を開始、伊藤史朗(東京都)はマン島TT で6位の成績を収めました。当時はRD48と呼ぶ空冷2ストローク・ロータリーディスクバルブ並列2気筒250ccファクトリーマシンを使用しましたが、ライバルに対する戦闘力向上が求められ、翌年はマシン開発に注力することになりました。

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1963年ベルギーGP250cc、ヤマハGP初優勝

 そして1963年、ベルギーGP250ccクラス でヤマハの伊藤がついに優勝。ヤマハの世界GP初優勝でした。翌1964年は250cc クラスでフィル・リード(イギリス)が活躍、シーズン5勝でチャンピオンを獲得。ヤマハ出場4年目にしてメーカータイトルの座も獲得したのでした。
 その後日本製マシンが多気筒化する中、1967 年末にFIMは1969年以降の車両規定を250cc2気筒・6段変速までと決定。これで他メーカーが1967年終了時に参戦撤退を表明するなか、ヤマハは1968年も参戦を継続、タイトルも獲得しました。このGP参戦での技術は、翌1969年発売の市販レーサーTD-2、その進化型のTZ250に反映されレースの底辺需要拡大に貢献しました。

◆最高峰への挑戦
 1973年ヤマハは最高峰500ccクラスに初参戦します。ライダーは前年TD-3で250ccクラス世界チャンピオンとなったヤーノ・サーリネン(フィンランド)と金谷秀夫(兵庫県)でした。サーリネンは開幕戦フランスでYZR500を駆りいきなり優勝。金谷も3位でした。続くザルツブルクでもサーリネンと金谷がワン・ツーを飾りました。しかし続くイタリアGP250ccクラスに出場したサーリネンはクラッシュに巻き込まれ不帰の人となり、この年ヤマハはファクトリーとしての以後の活動を取りやめたのでした。
 翌1974年ヤマハにジャコモ・アゴスチーニ(イタリア)が加入しました。アゴスチーニが2勝、またランシボリーも1勝を飾り500ccクラス初参戦からわずか2年でメーカータイトルを獲得したのでした。この年は、125cc、250cc、350ccを含めてヤマハは4クラスでのメーカータイトルを獲得。続く1975年はアゴスチーニがシリーズ4勝を飾りチャンピオンに輝き、ヤマハにとって最高峰500ccクラスでの初の個人タイトルとなりました。
 1970年代後半、の500ccクラスに旋風を巻き起こしたのがヤマハのケニー・ロバーツ(アメリカ)でした。ロバーツは独特のハングオンスタイルでGPを席巻、デビューした1978年には11戦中4勝を挙げ自身初の世界タイトルを獲得。翌1979年、そして1980年とV3を達成したのでした。

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K・ロバーツとスピードブロックグラフィックの
YZR500(1981年)

 ロバーツの後を引き継いだのがAMAスーパーバイク出身のエディ・ローソン(アメリカ)です。1984年のGP開幕戦500ccクラスで優勝すると、同年4勝を飾り初のタイトルを獲得。その後もYZR500とともに、1986年、1988年にタイトルを獲得しました。
 また1986年からGP250ccクラスへのファクトリー参戦を復活、カルロス・ラバード(ベネズエラ)がYZR250でタイトルを獲得すると、平忠彦(福島県)もサンマリノGPでGP初優勝を飾りました。

◆タイトル獲得とレース振興活動
 1990年はGP500cc参戦3年目のウェイン・レイニー(アメリカ)が7勝の活躍で自身初の500ccチャンピオンに輝きました。その後レイニーは、3年連続チャンピオンとなり、ヤマハのエースとして活躍。しかしGP500全体の出場台数は微減傾向にあり、この頃はレースの存続が心配されていました。そこでヤマハは欧州のコンストラクターにYZR500のエンジンのリース(貸与)を開始。ヤマハエンジンを欧州コンストラクター設計による車体に搭載するマシンがGPを賑わしたのです。1992年は出場台数に占めるヤマハエンジン搭載車は約6割に及んだことも。こうして、GPの振興をささえGP500の火は消えることなく、その後のMotoGPへと発展したのでした。

◆MotoGPへの挑戦と3年連続三冠獲得
 2002年、新生MotoGPが誕生すると、ヤマハは4ストロークマシンのYZR-M1を投入しました。この年、このマシンを駆るマックス・ビアッジ(イタリア)が2勝を飾りますが、タイトル獲得には及びませんでした。そして、MotoGPの3年目・2004年、バレンティーノ・ロッシ(イタリア)がヤマハに加入。YZR-M1も、新たにクロスプレーン型クランクシャフトのエンジン搭載へと進化しました。ロッシはシリーズ9勝の活躍で移籍1年目にしてチャンピオンを獲得すると、その後も2005年、2008年、2009年、ヤマハとともに世界チャンピオンの座に輝いたのでした。
 ロッシに続き新エースとして期待されたのが2008年からヤマハに加入したホルヘ・ロレンソ(スペイン)です。2008年は序盤に1勝を飾り、2009年はランキング2位、2010年には開幕から12戦連続表彰台獲得という安定した速さで初のチャンピオンに輝きました。また2010年はライダー、コンストラクター、チームの3部門でヤマハはタイトルを獲得。この三冠達成は2008年以降3年連続となるものでした。ヤマハは世界GP参戦50周年を迎える2011年も、世界最高峰の座を獲得する最有力チームとして期待されています。(敬称略)


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