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ヤマハブランドイメージ向上、モータースポーツ普及・振興、若手ライダー・チーム育成などASEAN地域における諸活動のシンボル 第8回ヤマハ アセアン カップ レースをマレーシアで開催

2010年12月9日発表


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※写真は第7回大会(開催地:インドネシア)


 ヤマハ発動機株式会社は、マレーシアのヤマハディストリビューター・ホンリョン ヤマハ※1とともに2010年12月11日~12日の2日間、ハン・ジュバット・スタジアム(マレーシア・マラッカ/全長:1,101m)にて、“The 8th YAMAHA ASEAN CUP RACE in Malaysia(第8回ヤマハ アセアン カップ レース イン マレーシア)”を開催します。YAMAHA ASEAN CUP RACEは、2003年から開催しているもので、参加各国で定められる予選対象レースを勝ち上がったライダーが参集し、技量を競うヤマハワンメーク※2の国際大会です。

 今回、ホスト国となるマレーシアとインドネシア、タイ、フィリピン、インドの5カ国から国内の予選を勝ち抜いた総勢38名のライダーと特別参戦枠として日本人ライダー1名(ノービスクラスのみ)が、エキスパート/ノービスの2クラスに分かれてレースをおこないます。使用する競技車両はエキスパートクラスが、上級モペットの「T135(マレーシアにおける商品名:135LC)」、ノービスクラスは2009年12月からASEANに導入を開始した「T115 (マレーシアにおける商品名:Lagenda 115Z)」です。

 基幹事業である二輪車やマリン製品の主要市場の一つであるASEAN地域において「モーターサイクルスポーツへの関心の高まり」や「アクティブな志向とライフスタイルを持つ若者たちの増加」といった市場動向を受け、当社では(1)スポーティでスタイリッシュなYAMAHAブランドイメージの強化、(2)ASEAN地域におけるモーターサイクルスポーツの普及・振興および青少年育成、を目的にさまざまな活動を推進しており、それら諸活動のシンボルとしてYAMAHA ASEAN CUP RACEを位置づけています。

 なお、本大会は参加各国の持ち回りで開催していますが、今年担当するHLYMは、ホスト国として3度目の大会運営となります。


※1 Hong Leong Yamaha Motor Sdn Bhd(HLYM)
※2 ワンメークレース = 単一の車両によって行われるレース形態


YAMAHA ASEAN CUP RACE競技概要について

 YAMAHA ASEAN CUP RACEは、ノービスクラスとエキスパートクラスの2クラスで構成され、それぞれが2ヒート制でレースを行い、2ヒート合計のチャンピオンシップポイントで順位を決定します(同ポイントの場合は2ヒート目の順位を優先)。
 競技は公平さを期すため同一条件に整備された車両を厳正な抽選会によって割り当てて使用します。昨今、まだ小柄の若手ライダーの参加が増えて来たこともあって、今年からより公正なレースとするために最低重量制限を新規に設定しています。
 表彰については、ノービス/エキスパートそれぞれ1~5位に入賞したライダーにトロフィーと賞金が、全ライダーの獲得ポイント合計によって争われる国別表彰の優勝チームにはトロフィーが贈呈されます。


チャンピオンシップポイント

Place 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th
Points 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

競技車両について

●「T135」(エキスパートクラスの競技車両)

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「T135」

(マレーシアにおける商品名:135LC)




 エキスパートクラスの競技車両には、ヤマハ上級スポーティモペット「T135」を使用します。「T135」は2005年秋に発表した上級モペットで、PerformanceとFormalを組み合わせた造語“Performal” Mopedを開発コンセプトに、高性能とファッション性の融合を実現したヤマハモペットのフラッグシップモデルです。水冷4ストロークの135ccエンジンは、ダイアジルシリンダーや軽量アルミ鍛造ピストンなど、ヤマハ独自の技術を投入。スタイリッシュな外観はもちろん、スポーティな走行性能や高い環境性能など、すべてにおいてワンランク上の商品性が高く支持されています。
 レース車両としても高い性能を発揮する「T135」でレース経験を積むことがライダーの技術レベル向上に役立つとの考えにより、135ccクラスのローカルレースを2006年から各国で本格的に開催。ASEANから世界を目指すライダーが参集するYAMAHA ASEAN CUP RACEでも、2006年の第4回大会からエキスパートクラスの競技車両として「T135」を選定しています。
 また「T135」は、各国の国内選手権においても、その戦闘力の高さから参戦車両として多くのライダーに選ばれています。

●「T115」(ノービスクラスの競技車両)

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「T115」

(マレーシアにおける商品名:Lagenda 115Z)

 ノービスクラスの競技車両には、2009年12月にインドネシアに、そして本年からベトナム、そしてマレーシアに導入した「T115」を使用します。ASEAN市場で人気が高く、従来のYAMAHA ASEAN CUP RACEでも競技車両として使用していた「T110」の後継機です。
 “スポーティ・ザ・プレミアム”モペットのコンセプトに相応しい優れた走行性・経済性はもちろん、<使って嬉しい扱いやすさ>と<クォリティ感>の調和を実現するモデルとして開発しています。
 空冷4ストローク114ccエンジンを新型フレームに搭載、滑らかかつスポーティで長距離・連続高速走行も快適に楽しめます。また曲面を多用した新しい造形のボディは、高級感と高い運動能力をイメージさせています。

 レース当日は、いずれのクラスもヤマハレーシングカラーのブルーとスピードブロックのグラフィックをベースに各国の国旗を一部にデザインしたカウリングの車輌で戦います。


ASEAN地域におけるヤマハ現地グループ会社のモータースポーツ支援活動

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第5戦(10月31日)現在、FIMアジアロードレース選手権SuperSports600ccクラスの1位~4位まで、YAMAHA ASEAN CUP RACE経験ライダーが占めている。写真は第2戦日本大会決勝での「ペトロナス・ヤマハ・タイランド」の#1チャロンポン・ポラマイ選手(右)と#24デチャ・クライサルト選手

 ASEAN地域のヤマハ現地グループ会社は、モータースポーツ文化の普及・振興を目的として、1980年代からさまざまな活動を行ってきました。各国で行われるヤマハカップレースや国内選手権、ライダーのスキルアップを目的とした「レーシングアカデミー」の開催、さらには指導者を育成するインストラクター教育などを継続して行うことにより、競技人口の拡大と競技レベルの向上を積極的に推進しています。
 こうした活動の継続的な展開により、各国の競技人口は拡大、競技レベルも急速に高まっています。国内選手権からYAMAHA ASEAN CUP RACE、そしてFIMアジアロードレース選手権、さらにはワールドスーパースポーツ選手権へと、ステップアップを目指すライダーも増えつつあります。
 また若いライダーの参加が増加するに伴い、家族ぐるみでサーキットに足を運ぶケースも増え、レース観戦者やモーターサイクルイベント全般の動員数も参加各国にて着実に伸長しています。
 このような背景の中、ヤマハでは規定条件(年齢制限や各国における支援体制等)を満たしたYAMAHA ASEAN CUP RACEエキスパートクラス優勝ライダーに対し、FIMアジアロードレース選手権や全日本ロードレース選手権、そして世界選手権への挑戦を見据えて、トレーニング、メカニック指導やマシン貸与など、ステップアップの機会を提供しています。


YAMAHA ASEAN CUP RACEゲストライダーについて

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黒山健一選手

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 モータースポーツを観戦する楽しみやモーターサイクルを操ることの魅力を広げるきっかけとなるにふさわしいトライアルのデモンストレーションをイベントとして行います。

 トライアルはヨーロッパで人気のクロスカントリーモータースポーツのひとつで、「セクション」と表現される自然を利用したり人工的につくられたコースを、足を付いたりコースアウトせずに走破するなど、速さではなく、技の正確性等を競うモータースポーツです。
 今回華麗なテクニックを披露する黒山健一選手は2006年からヤマハライダーとして活躍。日本のトップカテゴリーでこれまで9度チャンピオンを獲得、今シーズンも全日本トライアル選手権でヤマハTYS250Fを操り、ランキング2位と活躍した日本を代表するトライアルライダーです。



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