世界的に景気が低迷するなかでも、堅調に推移しているアジア二輪車市場を牽引するのがASEAN地域です。当社にとって需要を下支えする重要な市場であり、生産拠点でもあるこのASEAN地域において、これまで新製品投入やプロモーション活動など積極的に推進してきました。中でもレース活動は、創業以来脈々と受け継がれてきた当社の「チャレンジ精神」を表す代表的な活動です。参加する人も支援・応援する人々もそれぞれの立場で感動を共有できるモータースポーツは、当社が目指す「感動創造」そのものであり、この地域におけるさまざまな活動の象徴としてYAMAHA ASEAN CUP RACEを開催することは、ブランド戦略を推進する上で重要な意義を持つと考えています。
一方で、YAMAHA ASEAN CUP RACEを単なるブランドコミュニケーションの場ではなく、将来を担う人材育成も視野に、さまざまな国のライダーやメカニックが互いに研鑽することで技術の向上を促し、ASEAN地域におけるモータースポーツの普及・振興活動のシンボルとしてとらえています。
日よけ付き観客席を特設するなど、観戦環境にも配慮(第6回大会での模様)
また、YAMAHA ASEAN CUP RACEでは、レースウィークを通じて参加するライダーやチームスタッフ、そしてレースを観戦する多くのみなさまと感動を共有することも大きなテーマの一つです。そのため、レースウィーク中には、各国のライダーが互いに親睦を図る機会を設けるほか、観戦に訪れるレースファンのためにホスピタリティーを用意しています。
なお本年は、さらなる感動共有を図るため、YAMAHA ASEAN CUP RACE と合わせ、ホスト国・インドネシアの国内ヤマハカップレース(ヤマハ車によるワンメークレース)の最終戦、そして、2006年よりアジア各国のモーターサイクルスポーツのレベル向上と国際交流を目的に開催されているアジア国別対抗ロードレース「2009 UAM Asia Cup Of Road Racing」最終戦の3大会を同時に開催します。
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