本文へ進みます

ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

新設計のアルミ製フレーム採用 コーナリング性能をさらに向上させたモトクロッサー 2010年モデル「YZ250F」発売

2009年7月22日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、コンパクトで高性能な水冷4ストローク250ccエンジンを新設計アルミ製フレームに搭載し、高次元の<クイックターン・パフォーマンス>を提唱する4ストロークモトクロッサー「YZ250F」を2010年シーズン向けに2009年9月10日(ホワイトエディションは12月10日)より発売する。

 2010年モデル「YZ250F」のコンセプトは、従来モデルからの特徴である “クイックターン・パフォーマンス”を継承しつつ、新たに<意のままに操れるマシン>を開発キーワードに掲げ、エンジンの熟成を図ると同時に、新フレーム“バイラテラルビームフレーム”を採用して高い戦闘力を引き出している。
 主な特徴は、(1)卓越したコーナリング性能に貢献する専用設計フレーム、(2)低中速の特性向上によるリニアな特性に磨きをかけた5バルブエンジン、(3)外装品の表面積が少なく軽量感を印象づけるとともに所有感を高める新スタイル・・・など。
 ヤマハレーシングカラーの象徴であるブルー(ディープパープリッシュブルーソリッドE)に加え、鮮やかなレッドをあしらい、よりスタイリッシュなイメージを持たせたホワイトエディション(パープリッシュホワイトソリッド1)を受注期間限定にて設定した。
 なお、YZシリーズは「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて販売する。



製品写真

「YZ250F」


名称

「YZ250F」

発売日

2009年9月10日(ホワイトエディションは2009年12月10日)

予約期間

2009年7月29日~11月30日
(ホワイトエディションは2009年7月29日~10月12日)

カラーリング

■ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
■パープリッシュホワイトソリッド1(ホワイト)

販売計画

500台(年間、国内)



主な変更点と特徴

■エンジン関係

1)回転の“つながり特性”に優れる高性能5バルブエンジン
 エンジンレスポンスとパワーに優れたコンパクトな水冷4ストローク・DOHC 単気筒5バルブエンジンは、吸気・排気系最適化、バルブ周り軽量化、キャブレターセッティング変更、進角特性変更などを行った。とくに動弁系の駆動ロス低減を図るなどにより、キャラクターを一新。エンジン回転つながり特性の向上が特色で、中低速域のパワーと扱い易さを一層高めている。

2)アルミ製リテーナー及び低加重バルブスプリングの採用
 吸排気バルブを保持するリテーナーにアルミ製(現行モデルはスチール製)を採用し動弁系の慣性重量を低減した。これに伴いバルブスプリングはバネ定数を弱めた新パーツを投入し、慣性重量低減とのバランスを図っている。エンジン回転のつながり感、とくに低中回転域での特性向上を図るとともに、同時に高圧縮比エンジンのイメージを払拭する扱い易さを達成している。

3)キャブレターのセッティングとファンネル形状変更
 FCR-MX37キャブレターは吸排気系変更との最適化を図るためセッティングを変更、さらに加速ポンプ用カムを仕様変更したほか、エアクリーナー側の通路形状変更を行い優れた低中速特性に貢献させた。エアクリーナーは、ファンネル形状を変更、さらにクリーナーボックス形状も新フレームとの最適化を行っている。

4)その他エンジン関連の変更点
 (1)排気ポート形状変更(丸型から「D」型に変更)、(2)3速、4速のミッションレシオ最適化(僅かにクロス化)、(3)エンジン特性変更に合わせサイレンサーの仕様を変更、(4)クラッチの操作荷重低減設計(スプリング荷重変更、プッシュレバーのカム長を変更によるレバー比最適化)(5)クランクケースカバーへのオイルレベルゲージ窓の新たな設定など。


■車体関係


イメージ

1)新設計アルミ製バイラテラルビームフレーム
 マス集中による卓越した高いコーナリング性能を引き出すため、YZ250F専用の新設計オールアルミ製のバイラテラルビームフレームを採用した。鍛造材、押し出し材、パネル材など合計約20個のアルミパーツを相互に溶接し、ひとつのユニットとして完成させている。フレーム以外の各車体パーツもマス集中化を徹底し、この相乗効果で現行モデルよりひと回りコンパクトさを感じさせ、優れたマン・マシン一体感を引き出すものとした。また、フロント接地感、トラクション感に優れタイトコーナーでの軽快な操縦性に貢献するバランスを実現した。ヘッドパイプ部から後方へ直線的に繋がるラインが特徴である。

2)新ディメンションの採用
 キャラクターを一新したエンジンと新フレームの特長を引き出すためホイールベース、キャスター、トレール等各ディメンションを最適設定した。ハンドルポジションも変更して最適化を図っている。

3)熟成を図ったフロントサスペンション
 フロントサスペンションは、しっかりした減衰感と高速でのコーナー進入時の穏やかな作動感を得るため、減衰力発生バルブの最適化、インナーロッド回りの仕様変更などを行った。とくに、コーナー進入倒しこみ時の、良好なフロントの接地感を引き出している。なお、アウターチューブ形状を変更し、フレームとの剛性バランス最適化を図った。

4)リアサスペンションのスプリング位置最適化
 優れた減衰感をもつリアサスペンションは、現行の基本仕様を継続しながら、吸気通路ストレート化を確保するため、サスペンションユニットのスプリング位置を29mm下方へ移動した。

5)新設計のフラットシート
 専用開発のフラットシートを採用。ボトム剛性最適化を行っており、良好な乗り心地とフィット感を備えている。シート表皮は2009年型と同一材質を採用、しなやかなウーリーナイロンの基布に含有成分の混合比を最適化した塩化ビニルレザーで、粘性と滑りやすさのバランスを備える。とくに体重移動開始時に要求される表皮の滑らかさと、マシンを確実にホールドするときに必要なグリップ性を両立させている。表面はシボの隙間への砂詰まり、泥詰まりを低減するため表面形状となっており、走行後の汚れも少ないものとなっている。

6)外装の表面積が少ない新ボディデザイン
 新しいモトクロッサーの基準を提唱する2010年モデルは、コンパクトで軽快なイメージの新デザインを採用した。樹脂パーツが少なく軽量感を印象づけるこのスタイルは、水平基調のラインを形成している。また、外装パーツにはシボ加工(表面処理)を施し、激しいライダーの動きによる車体の損傷痕が目立ちにくく、デザインコンセプトである“ミュージアムルック”を表現するものとした。

7)その他車体関係の特徴
 (1)新作ラジエターの採用(コア厚アップ)、(2)新設計タンク(タンク中心部を現行比でライダー寄りとしマス集中化)、(3)軽量新パーツ採用(新スプロケット、樹脂製アンダーガード、小型オイルタンク、ブレーキペダル形状変更、ブレーキホースガイド小型化)(4)新デザインパーツの採用(前後フェンダー、フロントゼッケン、フロントフォークプロテクター、サイドカバー、エアスクープなど)



2010年モデル「YZ250F」主要仕様諸元(日本仕様)

 全長×全幅×全高  2,167mm×825mm×1,304mm
 シート高  990mm
 軸間距離  1,473mm
 最低地上高  377mm
 車両重量  101.4kg
 原動機種類  水冷・4ストローク・DOHC・5バルブ
 気筒数配列  単気筒
 総排気量  249cm3
 内径×行程  77.0mm×53.6mm
 圧縮比  13.5:1
 最高出力  NA
 最大トルク  NA
 始動方式  キック式
 潤滑方式  ドライサンプ
 エンジンオイル容量  1.2L
 燃料タンク容量  6.4L(「無鉛プレミアムガソリン」指定)
 キャブレター型式  FCR-MX37×1
 点火方式  C.D.I.式
 1次減速比/2次減速比  3.353/3.923
 クラッチ形式  湿式多板コイルスプリング
 変速機形式  リターン式5段
 変速比  1速/2.143 2速/1.750 3速/1.444
 4速/1.222 5速/1.042
 フレーム形式  バイラテラルビーム
 キャスター/トレール  27.20°/118.7mm
 タイヤサイズ (前/後)  80/100-21 51M/100/90-19 57M
 ブレーキ形式 (前/後)  油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
 懸架方式 (前/後)  テレスコピック/スイングアーム(リンク式モノクロス)


2010年モデル「YZ250F」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

「YZ250F」ブルー

677,250円
(本体価格645,000円/消費税32,250円)

「YZ250F」ホワイトエディション

687,750円
(本体価格655,000円/消費税32,750円)

※「YZ250F」は、国土交通省の認定を受けていないので、ナンバープレートを取得できない。また道路を走行できない。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となる。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされる。※保証(クレーム)の対象外商品である。


ページ
先頭へ