ASEAN地域のヤマハ現地法人は、モータースポーツ文化の普及・振興を目的として、1980年代からさまざまな活動を行ってきました。各国で行われる「国内選手権やヤマハカップレースの支援」、ライダーのスキルアップを目的とした「レーシングアカデミーの開催」、さらには「インストラクター教育」等を継続して行うことにより、競技人口の拡大と競技レベルの向上を積極的に推進しています。
2005年の第3回YAMAHA ASEAN CUP RACEでの優勝がきっかけとなって2006年アジアロードレース選手権ST600クラスに初スポット参戦したDecha KRAISART選手(ヤマハ・タイ・チーム)は、翌2007年に初年間エントリーし、ST600クラスのチャンピオンに輝いた
こうした活動の継続的な展開により、各国の競技レベルは急速に高まり、ライダーたちはより高いレベルを目指すようになりました。それぞれの国で行われるヤマハカップレースや国内選手権、それらの大会を勝ち抜いたライダーによるYAMAHA ASEAN CUP RACE、さらにはFIMアジア選手権への出場を目指すライダーも少なくありません。
このような背景の中、ヤマハでは、規定条件(年齢制限や各国における支援体制等)を満たしたYAMAHA ASEAN CUP RACE優勝ライダーに対し、FIMアジアロードレース選手権や全日本ロードレース選手権、そして世界選手権への挑戦を見据えて、トレーニング、メカニック指導やマシン貸与など、ステップアップの機会を提供しています。 |