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車イス用電動補助ユニット「JW-II(ジェイダブリュー・ツー)」が ダ・ヴィンチ賞を受賞

2008年9月22日発表

 このたび、全米多発性硬化症協会(National Multiple Sclerosis Society)ミシガン支部が主催する「2008年 ダ・ヴィンチ賞」において、ヤマハ発動機株式会社が開発した手動車イス用電動補助ユニット「JW-II(ジェイダブリュー・ツー)」が選定され、2008年9月20日、リッツ・カールトンホテル(アメリカ合衆国 ミシガン州ディアボーン市)にて授賞式が行われました。
 ダ・ヴィンチ賞は、病気や怪我によって思うように身体が動かせなくなった人々が社会参加するために役立つ革新的な技術や研究に与えられる、全米多発性硬化症協会が2001年から始めた世界的に名誉ある賞です。日本の企業が受賞するのは今回が初めてとなります。



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授賞式での模様。全米多発性硬化症協会ミシガン支部長(右)と
ヤマハ発動機(株)IMカンパニーJWビジネス部部長 谷垣 聡

JW-II:PAPAW
(Pushrim Activated Power Assisted Wheelchair)



 「JW-II」は、「人の力」と「電気の力」を融合して走行する電動ハイブリッド自転車PASに使用されている技術「パワー・アシスト・システム」を応用し、手動車イスのハンドリムを漕ぐ力を電気の力で補助するユニットです。手動車イスの手軽さはそのままに、今まで負担の大きかった坂道や、長距離走行もスムーズに操作できます。ユニット装着状態で車イスの折りたたみも可能で収納、持ち運び、自動車への積載等に利便性を発揮します。
 使い慣れた手持ちの手動車イスに装着できること、また手動車イスと同じ操作を行うので、残存機能の維持に役立つこと、そして、肉体的負荷が軽減されることで行動範囲拡大、社会参加促進に貢献する点が評価されて、今回の「2008年 ダ・ヴィンチ賞」の受賞にいたりました。
 ヤマハ発動機では、健康・福祉分野への貢献や高齢化社会対応への一環として、産業用ロボットや電動ハイブリッド自転車などで培った高度な制御技術や駆動技術などを応用し、90年代より電動車イス事業に取り組んできました。障害者や高齢者の生活の質向上、自立支援に加え、介助者の快適・利便性を追求した製品を開発し、サービスを提供しています。海外へは1999年から「JW-II」ユニットのOEM供給を始め、世界各国から高い評価を受けています。
 なお当社では、2008年9月24日(水)~26日(金)東京ビッグサイトにて開催される「第35回国際福祉機器展H.C.R.2008(主催:全国社会福祉協議会 保健福祉広報協会)」に、ダ・ヴィンチ賞を受賞した「JW-II」ユニットを始め、車イス用電動ユニット「JWX-1」など、車イス関連製品を本年も出展します。


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