1)上質な走行性に貢献する吸排気系の最適設計
スポーツコミューターに相応しい上質な走行性を引き出すため、エンジンの吸気系を最適設計、新設計エアクリーナーをフレーム中央のトンネル内に配置した。この配置によりエアフィルター・ファンネル位置、ダクト長などの相互位置関係を最適化でき、優れた吸気効率を実現。F.I.セッティング効果が加わり、追い越し加速での優れた特性に貢献している。また、排気系には躍動的で軽快なスポーティ感覚を表現する新設計マフラーを採用した。
2)新設計アルミフレーム(CFアルミダイキャスト)の採用
メインフレーム及びリアフレームには新設計の軽量高剛性アルミ製フレームを採用した。形状自由度の高いヤマハ独自の“CFアルミダイキャスト技術”によるもので、スポーツ性とユーティリティを高次元で調和させた。
3)フロント15 インチタイヤ、43mmインナーチューブ採用
フロントには120/70-15 インチラジアルタイヤを採用した。(現行14 インチ)これに連動してフロントフォークのインナーチューブ径は43mmにアップし(現行41mm)して最適化を図った。この他、(1)ステアリング軸受けボールベアリング径変更(各47mm→55mm)、(2)ハンドルクラウン&アンダーブラケットの形状・肉厚・リブ形状のチューニング、(3)フロントまわりのディメンション最適化※1などを施し軽快な走行性を引き出した。また新設計の軽量3本スポークアルミ製中空ダイキャストホイールを前後に採用した。
※1 フォークオフセット35mm→30mm、キャスター28度→25度、トレール95mm→92mm
4)外観一新、よりスポーティな新ボディ
フロント廻りは、2分割式フロントスクリーンを新たに採用し、フロントフェンダーもダウンフォース感を強調するとともに、優れたラジエターへの導風効果を達成した。リアビューは従来のイメージを残しながらよりシャープなデザインを採用、斬新なスポーツ感を強調した。
新作メーターパネルは、キー穴を中央に配した左右対称タイプで、文字面に傾斜を設け立体的に視認できる設計とした。スピードメーターを中央に配し、右燃料計、左に水温計を配置した。

5)その他の変更
(1)モノブロックタイプのフロントキャリパー(4ポット)採用ブレーキ/5段階調整機能付き左右ブレーキレバー、(2)足着き性の向上と乗り心地を両立させる新シート、(3)リアヒンジ式シート開閉システム、(4)フロントトランク、(5)15リットルのタンク(従来は14リットル)などを採用した。 |