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YAMAHA ASEAN CUP RACE 2007 マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、シンガポールの選抜ライダーがASEAN No.1の座を争う

2007年12月14日発表


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※写真は2006年大会(開催地:インドネシア)


 ヤマハ発動機株式会社は、2007年12月15日~16日の2日間、特設のBatu Kawan スタジアムサーキット(マレーシア・ペナン/全長:約1,600m)にて“YAMAHA ASEAN CUP RACE 2007”を開催します。
 YAMAHA ASEAN CUP RACEは、今大会で5回目を迎える4ストローク・スポーティーモペットによるワンメークレースで、各国で定められる予選対象レースを勝ち上がったライダーによって真のASEANチャンピオンを決定する国際大会です。2003年の第1回インドネシア大会には、インドネシア、マレーシア、タイの3か国が参加し、2004年の第2回マレーシア大会からは新たにシンガポールとフィリピンが加わって、以来5か国のライダーによってチャンピオンシップが争われています。本年も、引き続き5か国から総勢47名のライダーが参集し、エキスパート/ノービスの2クラスに別れて戦います。

 ヤマハ発動機では、近年ASEAN地域において、「モーターサイクルスポーツへの関心の高まり」や「アクティブな志向とライフスタイルを持つ若者たちの増加」といったマーケットの動向を受け、(1)スポーティーでスタイリッシュなYAMAHAブランドイメージの強化、(2)ASEAN地域におけるモーターサイクルスポーツの普及・振興を目的にさまざまな活動を行っていますが、YAMAHA ASEAN CUP RACEはそれらの活動のシンボルと位置づけております。
 今大会は、マレーシアのHong Leong Yamaha Motor Sdn Bhdが2004年大会に引き続き大会運営を担当します。競技車両は、前年同様エキスパートクラスに4ストローク上級モペットの「T135(マレーシアにおける商品名:135LC)」を、ノービスクラスに参加各国で人気の高い4ストロークモデル「T110 (マレーシアにおける商品名:Lagenda 110Z)」を使用します。


※ワンメークレース = 単一の車両によって行われるレース形態


YAMAHA ASEAN CUP RACEの開催目的

イメージ 世界のモーターサイクル市場の中でも特にめざましい成長・発展を続け、同時にヤマハ発動機にとって重要な生産拠点でもあるASEAN地域を、重点エリアの一つとして捉え、積極的なマーケティング活動を推進しています。中でもレース活動は、創業以来脈々と受け継がれてきたヤマハ発動機の「チャレンジ・スピリット」を表す代表的な活動であり、この地域におけるさまざまな活動の象徴としてYAMAHA ASEAN CUP RACEを開催することは、ブランド戦略(YAMAHAブランドのさらなる価値向上)を推進する上でたいへん重要な意義を持つと考えています。
 一方で、YAMAHA ASEAN CUP RACEを単なるブランドコミュニケーションの場ではなく、さまざまな国のライダーやメカニックが互いに研鑽することで技術の向上を促し、世界選手権を頂点とするさらに高い目標を目指すための登竜門として位置づけています。YAMAHA ASEAN CUP RACEをステップとして世界を目指すライダーを応援し、ASEAN地域に夢と希望を与える存在として継続展開しています。
 また、YAMAHA ASEAN CUP RACEでは、レースウィークを通じて参加するライダーやチームスタッフ、そしてレースを観戦する多くのみなさまと感動を共有することを大きなテーマとしています。そのため、レースウィーク中には、各国のライダーが親睦を図るためのパーティー等を開催するほか、観戦に訪れるレースファンのためにホスピタリティーを用意しています。


ASEAN地域におけるヤマハ発動機のモータースポーツ支援活動

イメージ ヤマハ発動機は、ASEAN地域のモータースポーツ文化の普及・振興を目的として、1980年代からさまざまな活動を行ってきました。各国で行われる「国内選手権やヤマハカップレースの支援」、ライダーのスキルアップを目的とした「レーシングアカデミーの開催」、さらには「インストラクター教育」等を継続して行うことにより、競技人口の拡大と競技レベルの向上を積極的に推進しています。
 こうした活動の継続的な展開により、各国の競技レベルは急速に高まり、ライダーたちはより高いレベルを目指すようになりました。それぞれの国で行われるヤマハカップレースや国内選手権、それらの大会を勝ち抜いたライダーによるYAMAHA ASEAN CUP RACE、さらにはFIMアジア選手権への出場を目指すライダーも少なくありません。このような背景の中でヤマハ発動機は従来の支援システムをさらに発展させ、ASEANの若手ライダーのさらなるステップアップを支援するための「スカラシップ」を2005年から、本格的に推進しています。
 この「スカラシップ」は、YAMAHA ASEAN CUP RACEの優勝ライダーを候補に、ステップアップの機会を提供し育成するための制度で、ヤマハ発動機が規定する条件を満たした場合(年齢制限や各国における支援体制等)、FIMアジアロードレース選手権や全日本ロードレース選手権、そして世界選手権への挑戦を見据えて、トレーニングやマシン貸与、キットパーツサポートやメカニック指導など、さまざまな支援を行うものです。
 なお、本育成プログラムに則り、2005年と2006年のエキスパートクラスのチャンピオンは、ヤマハ発動機のサポートを受け、それぞれアジアロードレース選手権スーパースポーツクラスに「YZF-R6」でスポット参戦。2005年の勝者にいたっては、本育成プログラムがきっかけとなって、2007年のアジア選手権に初めてフル参戦し、今シーズンチャンピオンを獲得するという目覚ましい進歩を遂げています。


“YAMAHA ASEAN CUP RACE 2007” 競技車両について

●「T135」(エキスパートクラスの競技車両)
イメージ “YAMAHA ASEAN CUP RACE 2007”エキスパートクラスの競技車両には、ヤマハ上級スポーティーモペット「T135」を採用します。
 「T135」は、2005年秋に発表した上級モペットで、PerformanceとFormalを組み合わせた造語“Performal” Mopedを開発コンセプトに掲げ、高性能とファッション性の融合を実現したヤマハモペットのフラッグシップモデルです。水冷4ストローク135ccエンジンをダイヤモンド型フレームに搭載し、ダイアジルシリンダーや軽量アルミ鍛造ピストンなど、ヤマハ発動機の最新技術を投入。スタイリッシュな外観はもちろん、スポーティーな走行性能や高い環境性能など、すべてにおいてワンランク上の商品性が高く支持されています。
 ヤマハ発動機では、レース車両としても高い性能を発揮する「T135」でレース経験を積むことが、ライダーの技術レベル向上に役立つとの考えにより、各国で135ccクラスのローカルレースを2006年から本格的に開催。アセアン各国から世界を目指すライダーが参集するYAMAHA ASEAN CUP RACEでも、2006年大会からエキスパートクラスの競技車両として「T135」を選定しています。

●「T110」(ノービスクラスの競技車両)
イメージ “YAMAHA ASEAN CUP RACE 2007”ノービスクラスの競技車両には、4ストロークエンジンを搭載するヤマハスポーティーモペット「T110」を採用します。「T110」は、2002年の発売以来、ASEAN各国で広く人気を集めているモデルです。ASEAN地域のモペット市場を活性化させた「T105」(2001年導入)をベースに、4ストロークモペットの新基準を提唱し、性能、経済性、利便性、スポーティーな外観など、トータルバランスの向上を達成したモデルです。
 ASEAN地域で広く親しまれ、レース車両としても実績のあることを主な理由として、ノービスクラスでは本大会も従来に引き続き「T110」を競技車両として選定しました。

 なお、レース当日は、いずれのクラスも各国チームのオリジナルグラフィックをまとった車輌でASEAN No.1の座を競います。


“YAMAHA ASEAN CUP RACE 2007” 競技概要について

 YAMAHA ASEAN CUP RACEは、ノービスクラスとエキスパートクラスの2クラスで構成され、それぞれが2ヒート制でレースを行い、2ヒート合計のチャンピオンシップポイントで順位を決定します。競技には同一条件に整備された車両を使い、マシンの割り当ては厳正な抽選会によって決定します。表彰についてはノービス/エキスパートそれぞれ1~5位に入賞したライダーにトロフィーと賞金が、全ライダーの獲得ポイント合計によって争われる国別表彰の優勝チームにはトロフィーが贈呈されます。


チャンピオンシップポイント

Place 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th
Points 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

ゲストライダーについて

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増田 智義選手


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中島 将登選手

 今シーズン、全日本スーパーモタードmoto1クラスにヤマハ「YZ450F」で参戦した増田 智義(ますだ ともよし)選手と中島 将登(なかしま まさと)選手が、ゲストとして参加し、レースウィーク中にデモ走行を披露します。
 スーパーモタードレースは、アスファルトと一部ジャンプなどがあるダートが混在するコースを、オフロード車をベースに小径のオンロードタイヤを履いた専用マシンで走行する競技です。ロードレースのハイスピードとモトクロスのジャンプなどが一度に堪能できるレースで、ロード、モトクロス、ダートトラックなど、様々な種目のライダーが参加し、誰が一番速いかを競う異種格闘技的な競技です。もともとヨーロッパやアメリカで人気に火が付き、その後日本でも、比較的手軽に始められる競技として人気が高まり、2005年から日本国内選手権が開催されています。
 増田・中島両選手は、日本国内のスーパーモタードレースの最高峰に位置づけられる全日本スーパーモタードmoto1クラスで今シーズンランキング3位と9位の実力をもち、その迫力ある走りのパフォーマンスで高い人気を誇るトップライダーです。
 モーターサイクルの楽しみ方や魅力を広げるきっかけとなることを期待し、今回のYAMAHA ASEAN CUP RACEでASEAN地域ではまだなじみの薄いスーパーモタードレースのデモ走行を行います。


YAMAHA Galleryについて

 1955年の創立以来、ヤマハ発動機には「チャレンジ・スピリット」という企業風土が脈々と受け継がれています。その代表とも言えるレース活動では、これまで、MotoGPやモトクロス世界選手権を頂点とする世界のレースにおいて、数々のタイトルを獲得してきました。

 本年もモトクロス世界選手権MX2クラスでは、YZ250Fを駆るアントニオ・カイローリ選手が14戦出場し総合優勝10回、ヒート優勝21回を成し遂げて世界選手権タイトルを獲得しました。バレンティーノ・ロッシ選手がYZR-M1で参戦したMotoGPロードレース世界選手権では、タイトル獲得にはいたりませんでしたが、ヤマハ車にとってGP最高峰クラス通算150勝目を上げるなどの活躍を見せました。また、スーパーバイク世界選手権ではYZF-R1を駆る芳賀紀行選手が2ポイント差でライダーランキング2位と健闘し、同クラス初のメーカーチャンピオンを獲得しました。

 日頃の声援に感謝するとともに、開催国マレーシアをはじめとするASEAN地域のレースファン、ヤマハファンの皆様にヤマハレーシング・スピリットを、そしてスポーティーでスタイリッシュな”YAMAHA”を体感していただくため、YAMAHA ASEAN CUP RACEの会場内に、「YAMAHA Gallery」を開設します。

イメージ 「YAMAHA Gallery」では、MotoGPがスタートした2002年からのヤマハMotoGPレーサー「YZR-M1」の開発史を展開します。実車展示はもちろん、エンジンや車体にかかわる技術進化の変遷、ロッシ選手のピット内再現コーナーやロッシ選手本人のライディングギア、MotoGPマシンと一緒に写真撮影可能なコーナー、GP最高峰クラス通算150勝ヒストリーなどを繰り広げます。加えて、欧米で人気の大型スポーツバイクや、ASEAN諸国でお馴染みの「T135」を始めとする市販モデルを展示。ギャラリー横では、マレーシアの市販モデル体験試乗会も実施します。さらに、過去4回にさかのぼってYAMAHA ASEAN CUP RACEの軌跡を紹介するコーナーも設け、ヤマハレーシング・スピリットやスポーティーでスタイリッシュな”YAMAHA”を見て、触って、感じていただける展示を行います。


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