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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

走行条件に応じたオートマチックモード切替で快適な走行性を実現 次世代ビッグスクーター ヤマハ「マジェスティ YP250」新発売

2007年3月22日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、ヤマハ独自のオートマチック機構「YCC-AT」を備える新エンジンをクオリティ感あふれる“シームレス&ローシェイプ”ボディに搭載し、快適な走行性を達成した250ccスクーターの新製品、ヤマハ「マジェスティ YP250」を2007年5月31日より新発売する。

 今回の「マジェスティ YP250」は<Stylish and Emotional Majesty>をキーワードに新開発したモデルで、街中での扱い易さと実用性、そして高い走行性をオリジナリティのあるスタイルに調和させ、次世代ビッグスクーター基準を提唱する新製品である。主な特徴は、(1)オートマチックの変速特性を3パターンから選べる「YCC-AT」、(2)新エンジンと新フレーム、(3)デュアルオープンのシート下収納スペース、(4)ボディパーツが滑らかに繋がる“シームレス&ローシェイプ”デザインなどである。


※=YCC-AT:Yamaha Chip Controlled Automatic Transmission/ヤマハ・チップ・コントロールド・オートマチック・トランスミッション



製品写真

ヤマハ「マジェスティ YP250」


名称

ヤマハ「マジェスティ YP250」

発売日

2007年5月31日

カラーリング

■グリニッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
■ダークパープリッシュブルーメタリックL(ブルー)
■ディープレッドメタリックK(レッド)
■ブラックメタリックX(ブラック)
■ダークブルーイッシュグレーメタリック8(ガンメタ)

販売計画

10,000台(年間、国内)



市場背景と商品概要

 1995年発売の初代「マジェスティ」は、居住性と実用性、スポーティな走りとスタイル、従来になかったトータルバランスなどが評価され、国内二輪市場に“ビッグスクーター”カテゴリーを拡大、トレンド変革の先駆者となった。この「マジェスティ」は2000年にエンジン性能改良、新設計ボディ採用で熟成の第2世代へと進化、洗練されたスタイルと走行性により幅広いユーザーから支持を得た。
 10代から60代以上まで幅広い層から支持を得る中、ドレスアップを楽しむファンも増えて需要が拡大。近年、軽二輪のビッグスクーター登録は約6割を占めるまで拡大している。また免許制度改定(二輪オートマチック 免許の新設)や道路交通環境の整備(二輪ETC導入など)を背景に、より実用的で快適な走行性能をもつ次世代ビッグスクーター誕生を待つ声が多い。

 このような背景のもと、マジェスティシリーズで培った<市街地走行での快適性、扱いやすさ、収納力> というビッグスクーターの基本性能の熟成を図りながら、従来型ビッグスクーターの既成概念を超える新しい価値観をもつ次世代ビッグスクーターとして開発・製品化したのが今回の新「マジェスティ YP250」である。
 開発コンセプトは、<Stylish and Emotional Majesty>とし、各部に先端技術を投入。新設計250ccの水冷・4ストローク・SOHC・単気筒・FIエンジンには、オートマチック変速モードを3種類から選べる「YCC-AT」を組み合わせたほか、独自のエンジン懸架、スマートキーシステム、そしてデュアルオープンシートからボディ内側の樹脂パーツの塗装仕上げまで、走りの機能と実用性及びスタイリングを高次元で調和させたハイクオリティ感あふれるモデルとなっている。



主な特徴

1)実用性に優れた新設計・高性能エンジン
 平成18年国内排出ガス規制をクリアーする新設計250ccの水冷・4ストローク・SOHC・単気筒・4バルブを採用した。FI(フューエルインジェクション)との最適化を図ったペントルーフ型4バルブ燃焼室を採用、また耐熱強度に優れるアルミ鍛造ピストンを採用、往復重量低減によるスムーズな出力特性に貢献している。またシリンダーは放熱性に優れ、オイル消費低減に貢献するメッキシリンダーで優れた信頼性を確保した。

2)軽快な走行性を引き出す「YCC-AT」
 快適な走行機能を引き出すため、ヤマハの技術思想「G.E.N.I.C.H.(ジェニック)」に基づく「YCC-AT(Yamaha Chip Controlled Automatic Transmission /ヤマハ電子制御オートマチック・トランスミッション)」を新開発して搭載した。走行中のCVT の変速特性を「DRIVE モード(D モード)」、「ASSIST Iモード」、「ASSIST IIモード」と3パターンの中からハンドル右のボタン操作で選定できる。
 「DRIVE モード」は、軽快でスムーズな走行性と燃費性を考慮したモードで通常走行の全ての走行環境に対応。「ASSIST Iモード」は、低~中速域を中心に変速比特性を設定し(ローギア化)、エンジンのダイレクト感を楽しめるモードである。長い坂道などで良好な登坂力やエンジンブレーキ効力を引き出すことが可能である。3つ目の「ASSIST IIモード」では、素早いアクセル操作により作動する「I-Shift UP」(インテリジェント・シフト・アップ)」機能が織り込まれる。車速とエンジン回転数に応じ自動的にシフトアップする加速感が楽しめ、エンジン特性を最大限に引き出しスポーティな走行に対応する。なおこのモードでの変速特性は「ASSIST Iモード」同様である。


※=G.E.N.I.C.H.:Genesis of Electronic engineering for New Innovative Control technology with Human orientationからの造語。最先端の電子制御技術を積極的に織り込み、マン・マシン・コミュニケーションによる走りのクオリティを一層高めるためのヤマハの技術思想。


3)「I-S」 システム
 「YCC-AT」 の特徴をさらに引き出す新システムが「I-S」 システム(インテリジェント・シフト・システム)と呼ぶ新機構である。これは「I-Shift Down」(インテリジェント・シフト・ダウン)」、と「I-Shift UP」(インテリジェント・シフト・アップ)」の2つの機能をもち、前者の「I-Shift Down」はハンドル左側装備の「I-S」 スイッチで行い、様々な走行状況でライダーの意図に応じたシフトダウンが可能となっている。スイッチ操作により、アクセル開度と車速の情報、走行モードを読み取りECU で「目標エンジン回転」「目標変速比」を演算し、専用モーターが変速比設定用ギア位置を動かし、変速比を瞬時に設定する。無段変速シフトで状況に応じた最適な加減速を達成している。追い越し、カーブからの立ち上がりなど、エンジン回転を上げて走行したいときに運転をサポートする。
 後者の「I-Shift UP」は、「ASSIST IIモード」での走行時において、すばやいアクセル操作によって作動する。(ボタン操作ではない)大きくシフトダウンさせ、その後は有段的にシフトアップしていく加速感を実現するもので、これによりレスポンスの良いエンジン特性を引き出している。

4)新設計フレーム及びプログレッシブピボットマウント

 ローシェイプボディを実現する新フレームを採用した。また「プログレッシブピボットマウント」と呼ぶ独自のエンジンユニット懸架構造を採用した。優れた収納力、低シート高、操縦安定性に寄与するものとなっている。現行の250ccスクーター(「マジェスティYP250C」など)では防振リンクを介しエンジンをフレームに懸架しているのに対し、今回の新「マジェスティ YP250」では、リンクを廃し、振動によるエンジンユニットの動きの中心点にてエンジンを車体へ直接懸架する構造とした。ヤマハ独自の新防振理論の適用で可能となったものである。新フレームとの相乗効果から、高い走破性、車線変更やタンデム走行時などの優れた操縦安定性を達成した。

5)デュアルオープンシートと大容量収納スペース
 シート下の収納スペースは約60リットルの余裕の容量を確保、かつシートは収納物の出し入れに便利なデュアルオープンシートを採用した。ライダー側(前シート)だけ単独の開閉が可能で、タンデム側(後シート)を開ければスムーズに収納物の出し入れが可能。全開にすると荷室が全て見渡せるので荷物の確認・収納が非常に楽に行える。しかも凹凸の少ない床面とすることで良好な収納力を確保している。キー操作なしのボタン操作だけでのシートロック解除ができ、荷物やヘルメットを抱えたままでのシートオープン操作も容易となっている。なお、シート高700mmのシートは、シート外側形状の最適化との相乗効果で優れた足着き性を実現している。

6)ワンアクションで行えるスマートキーシステム
 従来の鍵の役割を果たす「スマートキー」との無線通信での照合により、押しボタン式のメインスイッチで電源オンとなるスマートキーシステムを採用。メインキーをひねる操作は不要でさらなる利便性を実現した。スマートキー側からはボタン操作でシートロック解除、アンサーバック機能の操作が可能となっている。


【ご注意】植込み型心臓ペースメーカー等の医療用電気機器をご使用の方へ。本システムの電波により医療用電気機器に影響を及ぼす可能性があります。車載アンテナ約22cm以内に植え込み型心臓ペースメーカーが近づかないようにしてください。詳しくは販売店にお問い合わせください。


7)ボディパーツが滑らかに繋がる“シームレス&ローシェイプ”デザイン
 ボディを被う各樹脂パーツが滑らかに繋がり全体を包み、かつローシェイプでこれを具現化する“シームレス&ローシェイプ”コンセプトによるボディデザインを採用した。シームレス(Seem-less)とは、縫い目や継ぎ目のないことで、塗装の継ぎ目が殆んど目につかない一体感のあるボディが特徴である。加えてメーターやスイッチ類を極力マシン中央部分に配したセンターコンソール設計、フロントノーズ部と別体の独立スクリーンや躍動的なプロジェクターヘッドライト(国内スクーター初採用)などが作りだす滑らかなラインが特徴である。



ヤマハ「マジェスティYP250」主要仕様諸元
 型式/エンジン型式  JBK-SG20J/G359E
 全長×全幅×全高  2,175mm×780mm×1,185mm
 シート高  700mm
 軸間距離  1,550mm
 最低地上高  110mm
 乾燥重量/装備重量  175kg/188kg
 舗装平坦路燃費  38km/L(60km/h)
 原動機種類  水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ
 気筒数配列  単気筒
 総排気量  249cm3
 内径×行程  68.0mm×68.6mm
 圧縮比  10.8:1
 最高出力  14kW(19PS)/6,500r/min
 最大トルク  22N・m(2.2kgf・m)/5,000r/min
 始動方式  セル式
 潤滑方式  強制圧送ウエットサンプ
 エンジンオイル容量  1.7L
 燃料タンク容量  12L
 燃料供給  燃料噴射式
 点火方式  T.C.I.式
 バッテリー容量/種類  12V-8.6Ah(10h)/YTZ10S
 1次減速比/2次減速比  2.555/2.866
 クラッチ形式  自動遠心式
 変速機形式  Vベルト式無段変速
 変速比  2.400~0.780
 フレーム形式  バックボーン
 キャスター/トレール  27°00′/106mm
 タイヤサイズ (前/後)  110/90-13M/C 55P/140/70-12 65L
 ブレーキ形式 (前/後)  油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
 懸架方式 (前/後)  テレスコピック式/ユニットスイング式
 ヘッドライト  ハロゲンバルブ/12V 55W×2/55W×2


ヤマハ「マジェスティYP250」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

ヤマハ「マジェスティYP250」

702,450円
(本体価格669,000円/消費税33,450円)

※沖縄を除く。メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。


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