ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、プレジデント:戸上常司)では、高機能単軸コントローラ「SR1-X」「SR1-P」の2機種を開発、2006年8月1日より発売する。
この製品は、当社単軸ロボットのFLIP-Xシリーズ及びリニアモータ仕様のPHASERシリーズを動作させるロボットコントローラである。近年、市場からは高機能で安全性や環境に配慮され、しかもコストパフォーマンスに優れた単軸ロボットコントローラが求められているが、「SR1-X」「SR1-P」は、既存モデル「SRCX」「SRCP」の後継機として、コンパクトで高性能ながら低価格を実現している。
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ヤマハロボットコントローラ「SR1-X」「SR1-P」 |
名称 |
ヤマハ単軸ロボットコントローラ「SR1-X」「SR1-P」 |
発売予定日 |
2006年8月1日 |
価格 |
ヤマハロボットコントローラ
「SR1-X05」 115,000円 (スタンダードパラレルI/O付き、ABSバッテリー付き)
「SR1-X10/20」125,000円 (スタンダードパラレルI/O付き、ABSバッテリー付き)
「SR1-P05」 98,000円 (スタンダードパラレルI/O付き)
「SR1-P10/20」115,000円 (スタンダードパラレルI/O付き)
(消費税含まず)
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初年度販売計画 |
「SR1-X」「SR1-P」 合計20,000台 |
(1)高機能
簡易ロボット言語、マルチタスク、通信、フィールドバス対応等、上級コントローラ並の高機能を1軸で活用できる。さらに、フィードバックパルス出力を含めた現在位置情報の出力や、アラーム発生時の各種情報を保持し、必要に応じHPB等での確認を可能にした。アナログ出力機能を備え、内部情報のアナログ値出力が行える。また、トルク制御機能を充実させ、制限を加えるかどうかの入力を設けると同時に、アナログ指令での設定を可能にし、押し付け力をきめ細かくコントロールできる。 |
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(2)付加軸追加機能対象コントローラオプション(YC-LINKオプション)
本オプションを装着することで、SR1をRCX系多軸コントローラと簡単にリンクさせることができる。RCX系コントローラに必要に応じて複数のSR1をリンクさせることで、最大8軸までの軸制御(うち同期制御は最大6軸まで)が可能となる。
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(3)コンパクト設計
外寸は約74mm(W)×210mm(H)×146mm(D)と従来のSRCXコントローラと比較し、体積比で約26%減少させた。高さ(H)は2軸ロボットコントローラRCXとの並列設置を考慮して、同サイズの210mmに抑えた。
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(4)多彩な周辺機器
プログラミングユニットHPBで簡単に操作、教示が行える。各種シーケンサやパソコンを省配線で使用できる各種シリアル通信用I/Oボードの選択が行え、高度なアプリケーションを可能にした。また、ロボットプログラミングを統合的にサポートする専用パソコンソフト「POPCOM」を用意。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)により、見やすく解りやすいモニター表示で操作がスムーズに行える。
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(5)バックアップ期間を延長(SR1-X)
アブソリュートデータのバックアップ期間を、従来モデルの2週間から2年間へと大幅に延長することで、長期休暇や保管期間に対応。
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(6)安全性や環境に配慮
自動機として構築する際の安全性が向上。ANSIやCEの規格に対応し、さらに環境への配慮からRoHS規制にも適合させた。
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(7)低価格
機構を全体的に見直すことで、当社従来モデルと比較して最大17%の価格ダウン(CC-Link選択時)を図った。SR1-X05(スタンダードI/O仕様)で約10%の価格ダウン、他のモデルは価格据え置きを実現。
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項目 |
SR1-X05/10/20 |
SR1-P05/10/20 |
基
本
仕
様 |
適用ロボット |
単軸ロボット
FLIP-Xシリーズ
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リニア単軸ロボット
PHASERシリーズ
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接続モータ容量 |
200V 100W/200W/600W |
最大消費電力 |
400VA/600VA/1000VA |
外形寸法 |
W74xH210xD146(05,10)/W99xH210xD146(20) |
重量 |
1.5kg(05,10)/2.0kg(20) |
使用電源電圧 |
単相 AC100~115/200~230V±10%以内[50/60Hz](05/10)
単相 200~230V±10%以内[50/60Hz](20)
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軸
制
御
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制御軸数
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1軸
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制御方式
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ACフルデジタルソフトウェアサーボ
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運転形態
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プログラム運転、ポイントトレース運転、RS232通信による運転
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位置検出方式/分解能
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アブソリュート機能付
レゾルバ/1回転16384パルス
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磁気式リニアスケール
1μm
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速度設定
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1~100% (1%単位設定)
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加減速度設定
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ロボット型式および先端重量パラメータによる自動加速度設定
加速度および減速率パラメータによる設定
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プ
ロ
グ
ラ
ム
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プログラム
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3000ステップ/トータル以下 255ステップ/1プログラム
最大100プログラム マルチタスク機能:最大4タスク
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ポイント
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最大1000ポイント
MDI、ティーチングプレイバック、ダイレクトティーチ可能 |
外部メモリバックアップ
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SDメモリカード
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外
部
入
出
力
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SAFETY
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入力:非常停止(EMG)・サービスモード(SVCE)
・インターロック(LOCK)
出力:主電源入力準備完了(MPRDY)
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ブレーキ出力
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リレー接点
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原点センサ入力
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DC24V B接点センサ接続可能
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外部通信
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RS232C:1CH
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アナログ入出力
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入力1ch(0~+10V)出力2ch(0~+10V)
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回生装置
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RG1
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選択入出力ボード
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パラレルI/O(NPN,PNP選択),CC-Link、
DeviceNet, Profibus各ボード
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使
用
環
境
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使用温度/使用湿度
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0℃~40℃ / 35%~85%RH
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保存温度
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-10℃~65℃
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ノイズ耐量
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IEC61000-4-4 レベル3 / (UL1740)
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プログラミング装置
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HPB, HPB-R
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パソコンソフト
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POPCOM
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・CC-Linkは、CC-Link協会の登録商標です。
・DeviceNetは、Open DevicetNet Vendor Association,Inc.(ODVA)の商標です。
・Profibusは、ドイツSIEMENS社の登録商標です。 |
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