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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

コンパクトで高機能な単軸ロボット用コントローラ ヤマハロボットコントローラ「SR1-X」「SR1-P」新発売

2006年7月25日発表

 ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、プレジデント:戸上常司)では、高機能単軸コントローラ「SR1-X」「SR1-P」の2機種を開発、2006年8月1日より発売する。
 この製品は、当社単軸ロボットのFLIP-Xシリーズ及びリニアモータ仕様のPHASERシリーズを動作させるロボットコントローラである。近年、市場からは高機能で安全性や環境に配慮され、しかもコストパフォーマンスに優れた単軸ロボットコントローラが求められているが、「SR1-X」「SR1-P」は、既存モデル「SRCX」「SRCP」の後継機として、コンパクトで高性能ながら低価格を実現している。



製品写真

ヤマハロボットコントローラ「SR1-X」「SR1-P」


名称

ヤマハ単軸ロボットコントローラ「SR1-X」「SR1-P」

発売予定日

2006年8月1日

価格

ヤマハロボットコントローラ
「SR1-X05」   115,000円 (スタンダードパラレルI/O付き、ABSバッテリー付き)
「SR1-X10/20」125,000円 (スタンダードパラレルI/O付き、ABSバッテリー付き)
「SR1-P05」    98,000円 (スタンダードパラレルI/O付き)
「SR1-P10/20」115,000円 (スタンダードパラレルI/O付き)
(消費税含まず)

初年度販売計画

「SR1-X」「SR1-P」 合計20,000台



市場背景と製品の概要

 当社は、1986年より新しいカテゴリーである単軸ロボットを提唱し、市場を拡大してきた。また、単軸ロボットを駆動するためのロボットコントローラの開発も行ない、2001年より位置検出器としてレゾルバを採用した1軸コントローラSRCXを、さらに2003年からはリニアモータ仕様で磁気式リニアスケールの単軸ロボット、フェイザーシリーズのコントローラとしてSRCPの販売を進めてきた。
 近年、市場からは、よりきめ細かな制御を行うための情報の入出力機能を備え、トラブルの診断が簡単に行え、小型でコストパフォーマンスの高いコントローラを求める声が高まり、これらの要望に応えるための後継モデルとして、単軸ロボットコントローラ「SR1-X」「SR1-P」を新たに開発した。
  この製品は、位置情報出力やアラーム時の情報、アナログ入出力等モニター情報の新設や充実。さらに、トルク制限機能の採用による押し付け作業、バッテリーバックアップ保持時間の延長等を実現。入出力仕様が多様化する中、必要な入出力仕様のみを選択できる無駄のない構造を採用した。また、安全や環境に配慮した製品としてCE(EU加盟国の工業製品の規格)仕様、ANSI(北米の工業製品の規格)対応。さらに鉛や6価クロム等の排除によりRoHS(欧州で取り扱われる電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用規制)にも対応している。
 電気・電子部品や機械部品の取り出し・挿入・搬送から、ネジ締め・接着剤塗布・ハンダ付け等、さまざまな組立やハンドリング作業を行うシステムに組み込まれ、今後の需要が期待される製品である。



製品の特徴

(1)高機能
簡易ロボット言語、マルチタスク、通信、フィールドバス対応等、上級コントローラ並の高機能を1軸で活用できる。さらに、フィードバックパルス出力を含めた現在位置情報の出力や、アラーム発生時の各種情報を保持し、必要に応じHPB等での確認を可能にした。アナログ出力機能を備え、内部情報のアナログ値出力が行える。また、トルク制御機能を充実させ、制限を加えるかどうかの入力を設けると同時に、アナログ指令での設定を可能にし、押し付け力をきめ細かくコントロールできる。

(2)付加軸追加機能対象コントローラオプション(YC-LINKオプション)
本オプションを装着することで、SR1をRCX系多軸コントローラと簡単にリンクさせることができる。RCX系コントローラに必要に応じて複数のSR1をリンクさせることで、最大8軸までの軸制御(うち同期制御は最大6軸まで)が可能となる。

(3)コンパクト設計
外寸は約74mm(W)×210mm(H)×146mm(D)と従来のSRCXコントローラと比較し、体積比で約26%減少させた。高さ(H)は2軸ロボットコントローラRCXとの並列設置を考慮して、同サイズの210mmに抑えた。

(4)多彩な周辺機器
プログラミングユニットHPBで簡単に操作、教示が行える。各種シーケンサやパソコンを省配線で使用できる各種シリアル通信用I/Oボードの選択が行え、高度なアプリケーションを可能にした。また、ロボットプログラミングを統合的にサポートする専用パソコンソフト「POPCOM」を用意。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)により、見やすく解りやすいモニター表示で操作がスムーズに行える。

(5)バックアップ期間を延長(SR1-X)
アブソリュートデータのバックアップ期間を、従来モデルの2週間から2年間へと大幅に延長することで、長期休暇や保管期間に対応。

(6)安全性や環境に配慮
自動機として構築する際の安全性が向上。ANSIやCEの規格に対応し、さらに環境への配慮からRoHS規制にも適合させた。

(7)低価格
機構を全体的に見直すことで、当社従来モデルと比較して最大17%の価格ダウン(CC-Link選択時)を図った。SR1-X05(スタンダードI/O仕様)で約10%の価格ダウン、他のモデルは価格据え置きを実現。



仕様緒元


 

項目

SR1-X05/10/20

SR1-P05/10/20




適用ロボット

単軸ロボット
FLIP-Xシリーズ

リニア単軸ロボット
PHASERシリーズ

接続モータ容量

200V 100W/200W/600W

最大消費電力

400VA/600VA/1000VA

外形寸法

W74xH210xD146(05,10)/W99xH210xD146(20)

重量

1.5kg(05,10)/2.0kg(20)

使用電源電圧

単相 AC100~115/200~230V±10%以内[50/60Hz](05/10)
単相 200~230V±10%以内[50/60Hz](20)



制御軸数

1軸

制御方式

ACフルデジタルソフトウェアサーボ

運転形態

プログラム運転、ポイントトレース運転、RS232通信による運転

位置検出方式/分解能

アブソリュート機能付
レゾルバ/1回転16384パルス

磁気式リニアスケール
1μm

速度設定

1~100% (1%単位設定)

加減速度設定

ロボット型式および先端重量パラメータによる自動加速度設定
加速度および減速率パラメータによる設定





プログラム

3000ステップ/トータル以下 255ステップ/1プログラム
最大100プログラム マルチタスク機能:最大4タスク

ポイント

最大1000ポイント
MDI、ティーチングプレイバック、ダイレクトティーチ可能

外部メモリバックアップ

SDメモリカード





SAFETY

入力:非常停止(EMG)・サービスモード(SVCE)
・インターロック(LOCK)
出力:主電源入力準備完了(MPRDY)

ブレーキ出力

リレー接点

原点センサ入力

DC24V B接点センサ接続可能

外部通信

RS232C:1CH

アナログ入出力

入力1ch(0~+10V)出力2ch(0~+10V)

回生装置

RG1

選択入出力ボード

パラレルI/O(NPN,PNP選択),CC-Link、
DeviceNet, Profibus各ボード

使


使用温度/使用湿度

0℃~40℃ / 35%~85%RH

保存温度

-10℃~65℃

ノイズ耐量

IEC61000-4-4 レベル3 / (UL1740)







プログラミング装置

HPB, HPB-R

パソコンソフト

POPCOM

・CC-Linkは、CC-Link協会の登録商標です。
・DeviceNetは、Open DevicetNet Vendor Association,Inc.(ODVA)の商標です。
・Profibusは、ドイツSIEMENS社の登録商標です。



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