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ボールナットダイレクトドライブ ヤマハニューコンセプト単軸ロボットNタイプ「N15、N18」新発売

2005年11月24日発表

 ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、プレジデント:戸上常司)では、中空モータを採用してボールナットをダイレクトに駆動する新タイプの単軸ロボットNタイプ「N15、N18」の2機種を開発。2006年1月6日より順次発売する。
 単軸ロボットNタイプは、従来ボールネジ駆動の単軸ロボットでは難しいとされていた、ロングストロークでかつ最高スピードの低下を抑えた単軸ロボットである。
 ボールナットをダイレクトに駆動するため、新開発の中空サーボモータをボールナットに同軸に配置して連結、今までのタイミングベルトやギア等の伝達機構を排除して剛性を高めるとともに低価格を実現。多様化するユーザーニーズに対応できる単軸ロボットとして、今後のロボット市場の拡大が期待される製品である。
 なお、単軸ロボットNタイプは、11月30日から12月3日まで東京ビックサイト(東京都江東区有明)にて開催される展示会「2005国際ロボット展」に出展される。



製品写真

ヤマハ単軸ロボット「N15、N18ダブルキャリア仕様」


名称

ヤマハ単軸ロボット「N15、N18」

発売予定日

2006年1月6日

価格

N15 ストローク1000mm仕様 ¥543,000
N18 ストローク1000mm仕様 ¥643,000
(コントローラ・ケーブルセット含む)(消費税含まず)

初年度販売計画

N15、N18 合計1,200台(国内外)



製品の概要

 ボールネジ駆動の単軸ロボットは、ボールネジの危険速度の影響で、ロングストローク時には最高速度を下げる必要があるのが一般的であった。これに対しヤマハ単軸ロボット「Nタイプ」はロングストロークでの最高スピードの低下を解決した新タイプの単軸ロボットである。さらにスライダ(キャリア)そのものにモータがついているので、ストローク端のデッドスペースが小さくコンパクトにレイアウトができる。
また、部品点数や組立性を考慮した構造により低価格を実現。今まで構築できなかった広範囲のユーザーニーズに対応する小型単軸ロボットとして、また直交ロボットのベースとなる軸として広範囲なアプリケーションが想定でき、電気・電子部品、機械部品の組立、挿入、取り出し、搬送から、ネジ締め、接着剤塗布、ハンダ付け等の作業を行なう自動化装置の直動軸として組み込んで使用することができる。他の軸と組合せて直交ロボットとしての応用も可能である。また、ボールスクリュー仕様でストローク不足の場合や、コンパクトにまとめるために複数スライダが必要なアプリケーション等、応用により幅広い用途に使用でき、今後のロボット市場の拡大が期待される。



製品の特徴

■軽量・コンパクト
 ボールネジ固定でコンパクトな専用中空モータを使用し、ロングストロークでも軽量化と小型化を実現。


■高速・高精度
 従来のロングストロークで採用されているラックピニオンやタイミングベルトを使用した製品と比べ、ボールネジを使用しているので、その高精度とスピードを享受。ロングストロークの領域で特にその特徴を発揮する。

■省スペース
 スライダの中にモータが内蔵されている構造のため、ストローク端両方ともデッドスペースが最小で、装置がコンパクトに設計できる。

■新機能
 ナット回転型の特徴を活かし、スライダを2個同軸に配置が可能。これにより複雑な動きのできる単軸や、これをベースにした直交ロボットがコンパクトにかつ安価に実現できる。

■対環境性・耐久性
 高い対環境性と耐久性はそのままに、レゾルバ(磁気式位置検出器)・高性能ガイドなど単軸・直交Xシリーズのメリットを継承。

■操作性・取り扱いやすさ
 従来のヤマハ単軸コントローラの使い易さと操作性を継承し、プログラム資産の活用、プログラミングボックス、パソコン支援ソフトの共用が可能。



基本仕様

 型式
N15
N18
 モータ
400WAサーボモータ
 最大速度(mm/sec)
1200(※1)
 最大可搬質量(Kg)
50
80
 繰り返し精度(mm)
±0.01
 定格推力(N)
312
 ガイド構造
直動ガイド
 ストローク(mm)
500~2000
500~2500
 全長(mm)
ストローク長さ+330
 幅(mm)
145
180
 高さ(mm)
120
110

※1 移動距離が小さい場合は、最大速度に達しない時があります。


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