ヤマハ発動機(株)は、10月1日から開催される「パリ・ショー」(Mondial du Deux Roues 2005)において、2006年ニューモデルを展示します。展示主要モデルは、欧州縦断ツアラー「FJR1300A」「FJR1300AS」、1000ccビッグネイキッド、「FZ1」「FZ1 Fazer」、600ccのスーパースポーツ「YZF-R6」及び、660ccのロードスターモタード「MT-03」の4機種6バリエーションです。
中でも、「FJR1300AS」にはクラッチ操作なしでシフトチェンジが可能なYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)を装備、「YZF-R6」には、量産二輪車初の電子制御スロットル=YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle)採用の新エンジンを搭載するなど、随所に新電子制御技術を織り込んでいます。
また今回の「パリ・ショー」でヤマハは、最先端の電子制御を積極的にモーターサイクル開発に織り込む技術思想を“ジェニック”(G.E.N.I.C.H.)※と名づけ発表します。上記の「YCC-S」「YCC-T」を採用した製品(「FJR1300AS」「YZF-R6」)は、このヤマハ独自の設計思想“ジェニック”が織り込まれたモデルです。
“ジェニック”とは、長年ヤマハがモーターサイクル作りの技術思想として継承してきた“ジェネシス思想”と並ぶ、ヤマハのコアコンピタンスを象徴するものです。ヤマハは今後、この“ジェニック”を積極的に反映した製品開発を行います。
※《ご参考》【G.E.N.I.C.H.】は、Genesis of Electrical engineering for New Innovative Control technology with Human orientation (人間性を重視した新しい制御技術における電子工学の創造)からの造語です。【GENESIS(創世記)】とは、1985年にヤマハが発表した新世代のマシンづくりのコンセプト。エンジンから車体、ひとつひとつのパーツに至るメカニズムの全てをトータルパフォーマンスに向けて有機的に集約し機能させることで高いマン・マシン・コミュニケーションを作り込むためのコンセプトです。
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