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トレッキングを提唱して20年 ~ロングセラーモデルがエンジン・車体を一新~ ヤマハ マウンテントレール「SEROW250」新発売

2005年03月17日発表

 ヤマハ発動機(株)は、空冷4サイクルSOHC250cc単気筒エンジンを軽量・スリムなボディに搭載し優れたオフロード走行性を実現した新製品、ヤマハ マウンテントレール「SEROW250」を2005年4月1日より発売します。
 “マウンテントレール”の世界を提唱して85年に初代モデルが登場した「SEROW225」は、トレッキングから街中走行まで幅広いシーンでの高い走行性と扱い易さが、幅広いユーザーに支持され、20年のロングセラーとなっています。
 今回のニュー「SEROW250」は《操る楽しさナンバーワン》をキーワードに、初代から20年変わらない“マウンテントレール”の思想を継承しつつ、現在のトレンドと最新技術を投入し製品化したモデルです。新たに (1)排気量拡大(225cc→250cc)の新エンジン、(2)新フレーム及び高性能軽量サスペンションの採用、(3)スタイルの一新などを図り、これらの相乗効果で軽快に操れる高いオフロード走行性、充実のトレッキング機能、オンロードでの快適な走行性を達成しました。



製品写真

ヤマハ マウンテントレール「SEROW250」


名称

ヤマハ マウンテントレール「SEROW250」

発売日

2005年4月1日

カラーリング

■パープリッシュホワイトソリッド1(ホワイト)
■ダークグレーメタリックE(ガンメタ)

販売計画

シリーズ合計3,000台(年間/国内)



商品の概要

 国内軽二輪市場は近年、年10万台弱で推移しているがこの中でオフロードモデルは幅広い年齢層から支持され、2000年以降も微増傾向となっています。また二輪車の高速道路速度制限変更や2人乗り解禁など交通環境の整備が進む背景から、より総合性能を高めたモデルの登場を待つ声も聞かれています。
 ヤマハは85年に“マウンテントレール”と呼ぶオフロードの新ジャンルを提唱する「SEROW225」を発売しました。大地や自然と親しみゆったりトレッキングするという世界の提唱は、アウトドアライフのひとつのギアとしてオフロードバイクを楽しむファンを増やしました。
 また「SEROW225」は誕生から20年、マイナーチェンジ毎に熟成が図られ、シンプルなヘビーデューティ機能と優れた経済性などにより、10代から50代以上まで、スポーツバイクでは最も幅広い層から支持を受けています。

 今回発売の「SEROW250」は、20年にわたる市場での強い支持と熟成を背景に《操る楽しさナンバーワン》を照準に開発したモデルです。エンジンを中心に新設計を行い、最新技術を随所に投入し、(1)軽快に走れる高いオフ走破性、(2)充実したトレッキング装備、(3)市街地や林道などでの爽快な走行性、などを高い次元で調和させました。



主な特徴

1)軽二輪フルスケール250ccエンジンの搭載
 軽二輪クラス上限となる250cc空冷4サイクルSOHC単気筒エンジンを採用。現行の「SEROW225」比でボア拡大となる74.0×58.0mmのボア×ストロークから、16kW(21PS)/7,500r/minの最大出力、21N・m(2.14Kgf・m)/6,500r/minの最大トルクを発揮、全回転域での力強いトルクと軽快なレスポンスを実現しました。また軽量な鍛造ピストン、優れた放熱性で性能安定化を図るメッキシリンダーなどの採用により、優れた信頼性を確保しました。

2)クランク慣性マス最適設計
 250ccの排気量とのバランスを図るため、現行セロー比でクランク慣性マスを僅かに軽量化しました。V.I比と呼ばれる《排気量:クランク慣性マス》比は、現行「SEROW225」の0.38から0.32に変更しました。これにより人が歩く程度の極低速域での扱い易さを継承しつつ、中高域での優れたドライバビリティを実現しました。

3)セミダブルクレードルフレーム、ショートホイールベースの採用
 1,360mmのショートホイールベースによる取り回しの良さや軽快性と高速安定性を両立させるためセミダブルクレードル型フレームを採用しました。現行比で横・ねじれ方向の剛性をやや高めながら最適バランスを達成、足回りの軽量設計の効果が加わり軽快な操縦安定性を引き出すポイントとなっています。

4)新設計軽量フロントサスペンション
 フロントには、インナーチューブ薄肉設計、アウターチューブのテーパー形状設計を特徴とする新サスペンションを採用しました。メーターまわりの軽量設計との相乗効果で、ハンドル廻りの大幅な軽量化を促進し軽快なハンドリング特性を実現しました。

5)軽量アルミシリンダー採用ボトムリンク式モノクロスサスペンション
 リアサスペンションは、軽量及び放熱性に優れたアルミシリンダー使用のボトムリンク式モノクロスサスペンションを採用しました。コンフォートな乗り心地を実現するとともに、軽快なフットワークを引き出しました。

6)ヘッドライト廻りの軽量設計
 ヘッドライトはレンズ径100mmの小型・軽量ハロゲンヘッドライト(60W/55W)を採用しました。また軽快なハンドリングに貢献するスピードセンサー方式の多機能LCDデジタルスピードメーター(時計・ツイントリップ機能付き)は電気式としてメーター廻りの軽量化を促進。マス集中化による軽快なハンドリングに貢献しています。

7)街中走行からオフロードまで幅広いシーンで扱いやすい前後ブレーキ
 フロントに外径245mm、リアに外径203mmディスクブレーキを採用しました。様々な路面状況で扱いやすい初期タッチと優れたストッピングパワーを達成しています。なお、リアのマスターシリンダーには、サブタンク一体式を採用してマス集中化に貢献しています。

8)セローアイデンティティを継承した新デザイン
 セロー本来の自然に溶け込むデザインを継承し、しなやかなフォルムと、躍動感のあるデザインでセローを進化させました。
 リア周りの積載性を考慮した造形や、握りやすさを進化させたフロントのグラブバー等、機能を積極的にデザインに取り入れ、個性ある新しさの演出とともに、新しいセローアイデンティティを作り出しています。

9)その他の特徴
 このほか、(1)排出ガス浄化を図るエア・インダクション・システム、(2)新形状前後ハンドルスタンディング、(3)ハンドル切れ角51度設定(最小回転半径1.9m)、(4)前225mm/後180mmの余裕のホールトラベル、(5)可倒式ブレーキ&シフトペダル、(6)新セローエンブレム、などが特徴となっています。



ヤマハ マウンテントレール「SEROW250」主要諸元

 型式/エンジン型式  BA-DG11J/G340E
 全長×全幅×全高  2,100mm×805mm×1,160mm
 シート高  830mm
 軸間距離  1,360mm
 最低地上高  285mm
 乾燥重量/装備重量  115kg / 126kg
 舗装平坦路燃費  45.0km/L(60km/h)
 原動機種類  空冷・4サイクル・SOHC・2バルブ
 気筒数配列  単気筒
 総排気量  249cm3
 内径×行程  74.0mm×58.0mm
 圧縮比  9.5:1
 最高出力  16Kw(21PS)/7,500r/min
 最大トルク  21N・m (2.14kgf・m)/6,500 r/min
 始動方式  セル式
 潤滑方式  強制圧送ウエットサンプ
 エンジンオイル容量  1.4L
 燃料タンク容量  9.8L
 キャブレター型式  MV33×1
 点火方式  C.D.I.式
 バッテリー容量/種類  12V,6AH(10H) /YTZ7S
 1次減速比/2次減速比  3.083/3.200
 クラッチ形式  湿式多板コイルスプリング
 変速機形式  常時噛合式前進5段リターン
 変速比  1速2.846 2速1.812 3速1.318
 4速1.035 5速0.821
 フレーム形式  セミダブルクレードル
 キャスター/トレール  26°20’/100mm
 タイヤサイズ (前/後)  2.75-21 45P/120/80-18M/C 62P
 ブレーキ形式 (前/後)  油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
 懸架方式 (前/後)  テレスコピック/スイングアーム
 ヘッドライト  ハロゲンバルブ/12V 60W/55W×1

※誤記修正 シート高810mm→830mm(2016年7月)



ヤマハ マウンテントレール「SEROW250」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

ヤマハ マウンテントレール「SEROW250」

462,000円
(本体価格440,000円/消費税22,000円)

※沖縄を除く。メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。


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